院長ブログのトップへ

極めて あいまいな 何か

2020-10-18

おはようございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界、この宇宙、この人生…

 

そもそも何なのだろう?と、

 

誰もが何度も自問してきたことがあると思います。  

 

 

 

 

 

 

私たちは、世界という ひとつの巨大な容れ物のなかにある

「素粒子の集積」にすぎないのでしょうか?

 

 

 

 

 

それとも、私たちの感覚、思考、感情には、

それぞれに「特有の実存性」があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

たとえば宇宙とえいば、限りない拡がりのことが思い浮かびます。

 

 

 

 

 

そのような無限性を前にしては、

わたしたちなどないも同然かもしれません。

 

 

 

 

 

 

あらゆる生命と、意味を、

 

 

 

  宇宙の中の何らかの地点に位置づけようとすると、

 

 

 

自分の存在は、すっかり小さくなり、

 

 

 

 

     自分の思いなど

 

 

 

 

うぬぼれた幻想のように感じてしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

私たち人間は、思考と感情を持ち、

 

 

 

 

この肉体をまとっているので、

 

 

 

 

 

    自らの生存への利害の関心ゆえに、

 

 

 

 

 

 

きっと 自分自身を特別視  しているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

〈自分〉と〈その生活世界〉とを

 

 

 

   「何か特別なもの」のように考える

 

 

 

   傲慢な幻想にふけっているにすぎない…

 

 

 

 

宇宙からみれば、そんなふうに見えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙とともに、最後のフロンティアといわれるのが

私たちのです。

 

 

 

 

 

 

脳科学ブームもあって

多くの説がありますが、

 

 

脳にとって良いことは何でしょうか?

 

 

 

 

脳にとって良いこと

 

 

 

 

 

 

それは「偶有性」だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

「偶有性」とは

 

 「自分が知っていること」と

 「自分が知らないこと」

 

混ざり合っている状態です。

 

 

 

 

 

 

 

別の言い方をすれば、

「予想できること」と

「予想できないこと」とが混在している状態です。

 

 

 

 

 

「慣れ親しんで安心できること」と

「未知の不安があること」が

混ざり合っている状態。

 

 

 

 

 

ではなぜ「偶有性」が脳にいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それはそこから 学ぶ ことができる からです。

 

 

 

 

 

 

 

「自分の知らない世界」

  「未知の恐怖があること」

   「予想できないこと」、

 

 

 

そのような状態からこそ、

 

 

 

人は新しいことに挑戦

 

学ぶことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

脳はとても怠惰にできているので、

 

 

 

  どうしても ≪ 現状維持 ≫ しようと

 

 

 

無意識に 強大な力 が働いてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変わらないことが、

 

 

 

 みょうに暗い、

 

 

 

ときにはとてつもないくらい暗い〈安心感〉を生むにもかかわらず

 

 

 

 

 

 

 

本当は、そこに倦怠感、自己嫌悪、欺瞞、無気力を感じながらも、

人はなぜか、同じことを繰り返してしまいがちです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、自分のいる「とてつもない狭い世界」の価値観だけで、

 

 

 

世の中を、人間を語りたがります。

 

 

 

 

 

 

断定する人もいます。

 

 

 

 

 

人を断罪する人も。

 

 

 

 

 

 

 

それが、私たち人間の最も愚かな部分かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生物学者エドワード・ウィルソンは

 

 

 

 『人類は石器時代の感情と、

 

 

 

    神のようなテクノロジーを持っている』と述べています。

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

現状維持の無意識の力を打破していくためにも、

 

 

 

自身の失敗、後悔、恥、怒り、恐怖などの

 

 

 

いわゆる負の体験にも

 

 

 

たくさんの学びが隠されているはずです。

 

 

 

 

 

 

苦しみは苦しみだけではなく、

そこに新たな自己の創造への学びがあるからです。

 

 

 

 

 

 

 

人生に〈正解〉などありません。

この世に〈正解〉などどこにもないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

人はいつも圧倒的に不完全な状態のなかで

 

 

 

  自分なりに考え、判断をせまられ、

 

 

 

 

 

極めてあいまいな何か  を抱えながら

 

 

生きているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

この「曖昧さ」はとても大切なように感じます。

 

 

 

 

 

 

曖昧、とか、いい加減、とか、

ネガティブに捉われがちな言葉ですが、

実は 深く優しみのある言葉 だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までの社会では、

 

 

 

  ≪結果≫ ≪合理性≫ ≪効率≫

 

 

  見た目ばかりを追い求め、

 

 

 

 

無駄をそぎ落し、

 

 

 

 「分かりやすさ」というアピールのための

  物差しを作ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

その結果、

 

 

凄まじい格差問題、深刻な環境問題、政治の混乱、

 

 

 

そして、多くの個人の 内面の危機  をもたらしています。

 

 

 

 

 

 

 

成功と聞くと、いいことばかりのイメージを持ちがちです。

 

 

 

 

 

しかしの面が強くなると、その分だけも強くなるでしょう。

 

 

 

 

 

 100%完璧であったなら、

影の部分も濃くなるので、気をつけなければいけないでしょう。

 

 

 

 

 

不完全であること、

曖昧であることを、丁度いいこととして許容しましょう。

 

 

 

 

 

 

誰もが不完全で、未熟な存在であるのに、

 

 

 

   「本当の自分」を見殺しにして、

 

 

 

   外ばかり意識を向けても

 

 

 

 

葛藤、煩悩、苦しみ  は増幅されていくだけでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

完璧を目指すことも大切ですが、

同時に、不完全さを許容する心がまえ もとても重要だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

小説『雪国』を英訳し、川端康成をノーベル文学賞に導いた、

ドナルド・キーンという文学者がいます。

 

 

 

 

 

 

彼曰く、日本人の特徴として川端康成からいくつか単語をあげられ、

そのなかに「あいまいさ」「余情」というのがあったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

もちろんポジティブな意味として。

 

 

 

 

 

 

具体的には、有名な出だしの文章

 

『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』

 

 

 

 

 

英訳に取りかかるキーン氏は、「主語がない」と。

 

 

 

 

 

トンネルを抜けたのは「私」なのか「汽車」なのか、

冒頭からつまずいた。

 

 

 

 

 

そして川端康成に直接聞きに行きました。

 

 

 

 

すると「主語がないから良いのだ」と言われたそうです。

 

 

 

 

 

今でもキーン氏は「あいまいさ」「余情」を重要視しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    あいまいさ

 

 

 

 

 

 

 

そこに

 

心にゆとりや余情を生み出す静けさがあり、

 

 

 

 

  この人生を生きていく

 

 

ヒントも隠されているのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

***********************************************************

潜在意識からのヒーリング、関西で催眠療法

前世療法インナーチャイルド療法なら、

大阪市梅田のヒプノセラピー Pure Solution

*************************************************************

セラピーについてご質問、ご不明な点がございましたら、どんなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。いかなる場合でも、24時間以内に御返事させていただきます。

ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。

Tel078-862-1865(完全予約制)

「pure solution」は、人間の催眠状態を利用した最新の心理療法である「ヒプノセラピー」によって、通常はアクセスできない潜在意識に働きかけ、問題解決や自己成長を促すセラピールームです。

ヒプノセラピーPure Solution

Copyright© 2012 Pure Solution All Rights Reserved.