いじめの本質・原因～なぜいじめは起こるのか
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日はいじめの本質や原因について書こうと思います。
いじめは基本的にいつも集団で行われます。
そして、子どもの世界、学校だけであるのではなく、
大人の世界でも普通にたくさん起こっています。
大人の世界であるから、
悲しいことに子どもの世界でも起こるのかもしれません。
最近は特に陰湿で、
いじめは悪質化され、
深刻な犯罪 になっています。
いじめられる心理は、
逃げることができない
出口のない世界であり
恐怖でしかありません。
そこでは、
誰かが 誰かの運命を 容易に左右し、
暗転させることができます。
立場の弱い者は、
「何をされるか」過剰に警戒し、硬直し、
つねに相手の顔色をうかがっていなければなりません。
自分が悪意のターゲットにされた時の絶望、怒り、恐怖。
いじめは
人間が人間にとって怪物になる 心理であり
‐深刻な社会問題でもあります。
いじめの事件があると必ず、
識者と言われる人たちがメディアなどで
その背景を解説します。
そして、ほぼ数十年変わらない「近頃の青少年」について
紋切り型発言が繰り返されます。
いじめの本質や原因はどこにあるのでしょう？
まず前提として、
人間は動物なので、非常に原始的な本能があります。
自己保存の欲求です。
自己保存のためには、
生き残る＝サバイバル
が必要です。
これを今の日本の
学校、職場、地域などに置き換えると
自分の立場が優位に保たれていることを意味します。
誰かに優越する
「自分は優れている」と感じたい
煩悩とエゴ。
それは時に、
魔物のように執拗で
強い衝動として出てくることがあります。
しかし、
あらゆるいじめは
些細なことから始まります。
好き嫌いというごく個人的な感情から
さざ波のように広がっていきます。
好き嫌いは
食事、服装、趣味に限らず、
人に対しても誰にでもあることです。
合う人合わない人。
合わない人、
気にくわない人の話を集団でし始め、
対象となる人に対する悪意 が
陰で 知らぬ間に 増幅されていきます。
いじめる人間は ほぼ全員
無意識 でやっています。
自分がどういう状態で
何をしているかを
基本的に何も分かっていません。
そしていじめをする集団には
濃密な付和雷同 があります。
ですから
互いにちょっとした気分の変化が 怖くなり、
その話ばかりしています。
対象としている人を脅かし、
痛めつけながら、
自分たちがやったことを隠ぺいする戦略的なふるまいや、
いつ何どき 自分が足元をすくわれるかもしれないという
過酷な群れの恐怖心が
歪んだ自己正当化を強化していきます。
加害者たちは、
その集団特有の「学校的」な空間のなかにいて
自分たちなりの「学校的」な群れの生き方を
陰では、貫こうとします。
人の命や尊厳を虫けらのように扱う
「共感性の欠如」
「モラル（規範意識）の衰退」
「人間性の希薄化」
「幼い万能感」
が内包されています。
「自分たちなり」の秩序が
何より重要なこと
として生きている
のが見てとれます。
彼らにとっては
あくまで「遊び」であって、
彼ら「なりの」倫理感覚にとっては
その秩序こそが重要であり
自分の身近な人・世間には知られたくない、
（バレなければいい）
その身勝手さは
少なくともやられる人間の命よりは 重たいのです。
そしてその仲間内には
自分たちなりの秩序に基づく
独特の身分があります。
自分が加担している集団の前では見せられない
その地位を失ったらどうしようという
恐怖心や一抹の罪悪感が
自然と心のなかに刻印されていきます。
何の大儀もない ある一点 で結ばれて
さまよう集団は
常に混沌とした虚無感を内包しています。
それを
憂さ晴らしするかのように
群れると ＜悪意＞が 先鋭化されていきます。
自分たちの「遊び」の盛り上がりに比べたら
身分の下の者がたまたま遊びに使用されただけであり、
自分自身の安全（日常の人たちの評価、身の安全）
さえあれば,
追い詰められた人の命や尊厳など
彼らにとって、とるに足らないものなのです。
彼らにとって最も悪いことは
みんなが共振しあうノリの世界にヒビが入ること です。
必然的に、
そのような集団は
自分を優越化するための
閉ざされた集団なので
モラルは低下し
退廃的で
無気力で
悪趣味で下劣なものがはびこります。
いじめがどういうものなのか、
なぜ起こり、
どういう啓蒙活動や社会政策が必要なのでしょうか。
たまたま顕在化された案件を
一過性のものとして個別に扱い、
責任者 に謝らせるだけで終わらせては
何の意味もないでしょう。
人間の中にある
本能に基づいたこの愚かさを
社会で共有して考えていくことが
何より重要だと考えられます。
些細な摩擦、軋轢
身勝手極まりない ひがみ、執着、嫉妬で
いじめが拡大し、
歯止めのない肥大した淫靡なエゴが
どれだけの多くの人の心を傷つけているでしょう。
悪意のある視線、
意味ありげな会話
監視される感覚、
スマホでLINEなどで集団で共有される悪意
否定され
上から見下されている雰囲気、
悪意でしかない陰口、悪口が
どれほど心を傷つけ
その人から生きるエネルギーと尊厳を奪っているのかを
まともに考える社会であって欲しいものです。
いじめられた人、虐げられた人、
悪意をなすりつけられた人たちが、
奪われた尊厳を取り戻し
生き辛さを少しでも手放されて
本来の自分に ゆとりや自信を持っていただければと
切に願います。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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