ヒプノセラピーの効果について
今日はヒプノセラピーの効果について考えていこうと思います。
今はネットでも手軽に情報を入手できるためか、「ヒプノセラピーの効果」に対する間違った情報や間違ったとらえ方が散見されます。
なかには、ヒプノセラピー(催眠療法)は危険であるとか、怪しいという単語まで出ています。
私は数千件を超える個人セッションを10年近く集中的にこなしてきましたので、
間違った情報がいかに現実のヒプノセラピーと<解離>しているかがよく分かり、残念な思いがあります。
できるだけ分かりやすく「ヒプノセラピーの効果」について書いていきます。
ヒプノセラピーは催眠療法であり、古代エジプトから何千年という歴史の中で受け継がれてきて発展してきた療法で、心を改善して癒していくための非常に効果的なツールです。
まず、ヒプノセラピーとは?について
ヒプノセラピーとは、セラピーを受ける側が催眠の状態になり、自分の内面とコミュニケーションを図りながら課題を解決していく、心理療法のひとつです。
催眠状態は深いリラックスと集中ができている状態で、自分の中にある負の感情などを見つめ直すことで、心のバランスをとっていきます。
潜在意識の中にある記憶や感情を言語化して、セラピストによる暗示を繰り返し受け入れていくことで、記憶に対する強い負の感情を和らげて改善していくことができます。
それが、潜在意識の記憶や感情の解放です。
頭で考えても答えが出ないことも、どうやってもうまくいかないことも、潜在意識から変わっていくと、自分の中にあるエゴや特質を知ることができ、抑圧された怒りや悲しみ恐怖心を手放していくことができます。
私たちは過去-現在-未来のタイムラインのなかで生きています。
今の生き辛さや悩み苦しみは、必ず何らかの因果律があり、過去のトラウマや心の傷が今を不安にさせたり恐怖を感じさせたりしています。
現世のことに限らず、前世からのこと、親兄弟のこと、恋人のこと、パートナー、職場の上司のこと、さまざまな関係の中で起こっていることが、潜在意識の深い部分に記憶として定着して固着しています。それが思い込みとなり、自我となり、自分の中で負の感情として暴れているのです。
そしてそれが、無意識のうちに、人間関係を汚染して、あるいは日常の中で生き辛さとなって出てきてしまいます。
ヒプノセラピーは、その根源を癒していくための療法です。
ここでは、ヒプノセラピー(催眠療法)の効果についてもっと掘り下げて考察していきます。
大きく分けて効果は3つの側面から考えられます。
◆ヒプノセラピー効果の3つの側面
①催眠に誘導されトランスを体験することで得られる「リラックス効果」
②ネガティブなエネルギーの「解放効果」
③トランス下で与えられる「暗示の効果」
◆トランスで得られるリラックス効果
トランス(催眠状態)に入ると、体も心はリラックスします。これはヨガや瞑想をしている時と同じです。瞑想をする時は目を閉じて意識を呼吸に集中させ内側へ内側へ入っていきますが、催眠で得られるトランスも全く同じプロセスで進んでいきます。
瞑想は一人でも入っていけますが、催眠の場合はセラピストの誘導に従いながら入っていくのが一般的です。
このようにリラックスが進むと、交感神経優位から、副交感神経が優位になっていき、このことが心身にリラックスをもたらします。体の筋肉がリラックスして、深く自然な呼吸になります。脳波は、ベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波へと移っていきますので、暗示や退行をしなくても、催眠に誘導されトランスに入るだけでも強いリラックス効果を得ることができます。
このリラックスゾーンが脳や細胞に大きな癒しの効果があります。無の状態、ふわっと浮いているような感覚、新鮮なエネルギーが体内を循環しているリラックス効果は、心や体を癒してくれます。
◆退行して掘り起こすことで得られる「ネガティブなエネルギーの解放効果」
「ネガティブなエネルギーの解放効果」とは、トランス下において、過去の記憶やイメージと共に、そこにまつわる否定的な感情、つまり、ネガティブなエネルギーを解放することで得られる効果のことです。催眠状態で潜在意識の中にある感情を掘り起こしていくと、深く自分を知ることができます。
「自分とはなにか」、「どういう存在なのか」、「どうして生まれてきたのか」、「どうしてこの苦しみがあるのか」、「どんな意味があって出会っているのか」、…。
ネガティブなエネルギー(怒り、恐怖、罪悪感、劣等感、焦り、自己否定、他者依存、嫉妬、被害者意識)は私たちを苦しめ、放置しておくと深刻な生き辛さへとなっていきます。
しっかりと負の感情と向き合っていくことで、成長するヒントや学びに気づき、新しい自分へと変わっていくことができます。。
強く反応するところは、そこにトラウマであり、思いグセや未処理の傷があるからです。
ネガティブなエネルギーを催眠状態で解放していくことによって、心を安定させて、前向きに変化を加速させることができます。
◆催眠下において与えらえる「暗示効果」
トランスに入っていくと、顕在意識との間のクリティカル・ファキュリティの働きが弱まります。よって、潜在意識が望んでいる暗示を文字通り受け入れやすくなります。つまり、被暗示性が高まります。その暗示の内容は、クライアント様が望んでおられること、言葉にされたことを、良好な催眠下で、セラピスト側から暗示として潜在意識に直接伝えていきます。
被暗示性が高まるということは、つまり、それをどれだけ信じることができるか?という個人の能力が高まることをいい、もちろん、これには当然個人差はありますが、いずれにせよ暗示が定着すれば潜在意識はそれを「現実」だと受け止めますので、催眠暗示はいろんなシチュエーションにおいてうまく利用することができます。
例えば、人までなかなか話ができない人に対して、「人前で自然体に話せる」と暗示をしそれを信じ込ませることができたり、「健康状態がどんどん良くなる」と思い込ませることで、実際に身体の状態が良くなるケースはいろんなところで報告されています。
心身のリラックスは、前向きな暗示を受け入れることで、自信を深める効果があります。
ヒプノセラピー(催眠療法)の実際の効果
ヒプノセラピーは、潜在意識に直接的に働きかける療法ですが、潜在意識は普段私たちが使っている顕在意識の10倍あるいは、それ以上の領域があるといわれています。
つまり、私たちはほとんど無意識(潜在意識)にある領域に支配されています。
ですから、自分の潜在意識の中にあることを知り、認めていき、癒して解放していくことは、根源的に変わっていくための非常に効果的なアプローチの一つです。
以下において、実際にヒプノセラピー(催眠療法)を受けた方がどのような効果があったのかを紹介します。
【体験談1:40代女性】
ヒプノセラピーを3回、受けました。普段自分では分かっていない部分が感じられた時間でした。こんなにも感情が抑圧されていたことが、自分でも驚きでした。
わたしはこの人生で辛いことばかり経験してきましたが、実は、それは捉え方の問題であって、生かされているのだと心のどこかでしっかりと感じられました。頭で分かるのではなく、感覚的に感じられたことが大きかったように思います。今までとは違う世界観が、自然と感じることができたからです。
以前より人間関係がラクになった気がします。
ヒプノセラピーを受けた友人のすすめで、受けてみようと思ったのがきっかけです。そのときは、悩みを引き寄せている自分が悪いとか、人生が思うように進まないといったような、強い自己否定感がありました。
別になんでもいいんだ、ありのままの自分でいいんだという自己肯定感がだいぶん快復したかなと思いました。
【体験談2:30代男性】
睡眠障害で寝られない。5年間、睡眠導入剤がなければ睡眠に入れない日々に苦しんでいたので、ヒプノセラピーで何とか変わりたいと思い、受けました。
何と言うか、不思議な体験でした。私は一人ぼっちをとても怖れていたようです。意外な気がいたしました。こちらに伺ってから、五年間毎晩欠かさず飲んでいた入眠剤を飲まなくても眠れるようになりました。とても嬉しいです。瞑想のやりかた、自己暗示の方法も教えてもらい、日々実践していくと、あとはリラックスして眠りに入れるようになりました。リラックスの状態とはどんなものかを自覚できたことや、どうやってリラックスに自分を導いたらいいのかわかったことが本当によかったと思います。
【体験談:50代女性】
飛行機、電車、高速道路が乗れない。ここ数年どんどんひどくなってきたので、心療内科やカウンセリングにもいきましたが効果がなかったので、こちらのヒプノセラピーを知人にすすめられて受けに行きました。
乗り物に乗ろうとすると、恐れや不安から足がすくみ、どうしても緊張したり、パニック症状が出てしまうので、とても辛かったです。同行者にすがって何とか搭乗しても、乗っている間じゅう、心臓が激しく脈を打ち、脂汗が出るなど、生きた心地がしない。耐えられない恐怖の時間。
退行催眠で、過去のトラウマが顕在化されてきました。壮絶なイジメがあったのですが、自分の中ではもう昔のことだから忘れようと思っていましたが、普段では抑えていた感情がどんどん出てきました。
先生の誘導で、時間をかけてじっくりと解放していくので、当時の強烈な恐怖心や怒りは少しずつ確実に緩和されていきました。
そして繰り返し、イメージの中で乗り物のシュミレーションをしてもらいました。かつては乗れていたのに乗れなくなった原因が分かり、その記憶の感情の書き換えをしていきました。
数回のセッションでしたが、私には催眠療法のアプローチが非常にあっていました。深くトランスに入ると、自然と自分を受け入れることができました。
今でもときどき苦手意識を感じることがありますが、以前とは全く違うのが嬉しです。
【体験談:20代女性】
男性と結婚することに対する恐怖感があり、初めてヒプノセラピーを知って受けてみました。長年付き合っている男性がいて、お互いに信頼し合っていると自分では信じています。正確に言えば、そう思いたいけれど、心の底ではそうは思えません。だから自分を騙すように思い込んでいました。結婚を意識すると途端に恐れを感じ、受け入れることができなかったのです。
私はスピリチュアルな世界が好きで信じているので、前世療法を受けました。
中世の南の島に住んでいた前世のイメージが出てきました。そこで、結婚を約束していた男性がいたけど、島の習慣で、結婚をするためには、ある儀式をすることが必要。しかし、その儀式はとても危険を伴うものでした。結果、その男性は、儀式にトライするのですが、命を失ってしまう。その時の悲しみ、絶望感が、今、結婚すれば不幸になるのでは、というときに感じる恐怖心と同じであることに気づきました。
この体験を通して、抑圧されていた悲しみのエネルギーを解放することができました。そして、同時に、結婚生活にはいろんな不確定な要素はあるけど、悪くなることに集中するのではなく、何をすれば建設的な家族を築いていけるのかに集中して生きることで、幸せになれると思えました。こちらでヒプノセラピーを受けてよかったです。
その他にも口コミ体験談をたくさんいただいてます。
ヒプノセラピー(催眠療法) 口コミ おすすめ
ご参照くださいませ。
セラピーを受けることによって日常の変化:ヒプノセラピーの効果
ヒプノセラピーを施術するセラピストには、確かな知識と実際のトレーニングが必要です。
催眠誘導、エネルギーの解放、暗示を通して、潜在意識の非常に繊細な部分を扱うからです。
わたしも日々研鑽をつみ、工夫を重ねております。
ヒプノセラピーでの効果は、日常生活が安定して楽になっていくことが大きな目的です。
リラックス状態での解放と暗示によって、心の感じ方が柔軟になっていきます。日常生活でどうしても私たちは現実に振り回されて、その世界の中に埋没してしまいます。
無意識に反応していた自分を知ることは、大きな気付きであります。気付いていないからこそ、必要のない恐怖や怒り、罪悪感、コンプレックスや苦手意識が自分を追いつめてしまっています。
ヒプノセラピーの効果として一番大切なことは、日々の日常が変わっていくことです。一時的に心が楽になったり、まったく別の人間になることが目的ではありません。
自分を認め、自分を支えていく力は潜在意識の中にあることが分かれば、日常生活において心は穏やかに安定していくでしょう。心を癒し自分を肯定していくことがヒプノセラピーの最大の目的であり、ヒプノセラピーの効果でもあります。
一人でも多くの方が、生き辛さを手放されて、自分らしい生き方を肯定していただければと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。