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”バイアス”という認知のメカニズム

2022-03-10

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦略」と「戦術」という言葉がありますが、

 

「目的」が高次のものは〈戦略〉といい、

より低次のもの、より具体的なものは〈戦術〉というそうです。

 

 

 

 

人間は一人ひとりは弱い生き物なので、

パンデミック、自然災害や、犯罪、戦争などの

様々な困難に対して、

力を合わせて立ち向かい、生き残ろうとします。

 

 

 

 

ともに生き、ともに戦うのは人間だけではなく、

ハチやアリ、狼、イルカなど

「群れで生きる」すべての生き物に備わっている能力で、

それぞれに〈コミュニケーションの能力〉を持っています。

 

 

 

 

 

その中でも人間は、

格段に優れたコミュニケーション能力を持っています。

 

 

 

 

高度なコミュニケーションから「掟」ができ、

社会秩序や法が生まれ、

他者や自然への「敬意」が生まれるのでしょう。

 

 

 

 

 

そうやって力を合わせる。

 

それが、「人類」をこの地球という星の覇者にしたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

人をコミュニケーションに駆り立てる

衝動はどこから来るのでしょう?

 

 

 

 

それは弱肉強食というエゴ、

競争心、自己中心性だけではなく、

 

  他者や、自然に対する優しさ、

  思いやりという素朴な感情

 

人間として裏切れない 道徳感情

から生まれる「衝動」からなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

一人ひとりの人間は、どこかで支え合い、

守り合う力が与えられています。

 

 

 

 

それは、DNAに書かれている

人間に生まれた時から 備わっている能力なのでしょう。

 

 

 

人が持つ良心はそこにあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

「戦略」とはいかに自分を守り、

 

どう社会に活かして貢献するのか、

どういう 意味 があって今を生きているのか、

 

 

そして、他者や 違う立場の人への共感力、思いやりが、

「人間らしさ」なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

私たちは個人レベルでも、

生きるための生存戦略〉を

潜在意識のなかに「無意識」に持っています。

 

 

 

 

 

それは ” バイアス ” ともいえるでしょう。

 

 

 

 

例えば、幼いときに持った

周りの環境 への「適応戦略」は、

 

 

  <生存戦略>として、

 

 

その人の一生を左右しかねない

非常に強力なもの となり得ます。

 

 

 

 

 

 

 

もし、自分には合わない、つらい環境であれば、

内面のインナーチャイルド

 

時に激しく、

自分を責めたり、相手を責めたり、

 

 

〈愛情飢餓〉や〈承認欲求の傷〉となります。

 

 

 

 

 

そしてそれは

 その人の「生来の気質」もあり、

  その人の「タイミング」で

 

 

無意識 に 反応し続け、

 

 

 

人生を大きく 左右 することがあります。

 

 

 

 

 

 

 

取り残され、傷つけられたインナーチャイルド

 

 

 より低次なもの、よりネガティブな感情、

 つまり”戦術”として、

 

その苦しみを覆い、抑圧し、

あらゆる違う形で表出していきます。

 

 

 

 

 

他者に向かう場合もあれば、

自分に向かう場合もあり、

食べ物やアルコール、ギャンブルに向かう

場合もあります。

 

 

 

 

 

 

 

バイアスの4つの特徴は 

 

①「意識されない」こと

 

 

②「意図されない」こと

 

 

③「統制できない」こと

 

 

④「認知的努力を必要としない」ことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは日々、膨大な情報にさらされ、

 

その時々の感情に突き動かされ、

 

膨大なエネルギーの生産、消費を

繰り返しています。

 

 

 

 

 

 

脳は元々〈怠惰〉にできているので、

 

 

 あらゆる情報、あらゆる人の言動、

 非言語のメッセージ、エネルギー

 

 

に対応をしていませんし、

そもそも 対応しきれないでしょう。

 

 

 

 

かなりの情報を、無意識に 取捨選択 しています。

 

 

 

 

まず「自己保存・自己中心性」というものを

本能で持ち合わさているので、

 

 

 

   「バイアス」は

 

 

 

【関連性の有無】<境界線>になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に関連性が高ければ高いほど、

その情報は強いインパクトとして

潜在意識の中に入っていき、内在化されます。

 

 

 

 

 

それがいつしか「思いグセ」「思い込み」となります。

 

 

 

 

対象が、

 

 

身近な誰か、他者であれ、

自分自身(セルフイメージ)であれ、

 

 

あるいは人生観、死生観、

 

 

または社会現象や、政治、国家、宗教であれ、

 

 

 

関連性が強いもの、強く揺さぶられるものに対して、

 

「ある考え方」を持ち始め、

強化されていきます。

 

 

 

 

 

 

それが良いとか悪いとかではなく、

 

無意識に取り入れ、気が付かないうちに

思い込んでいるのが、

人間の実際の姿かもしれません。

 

 

 

 

 

 

私たちの<認知のプロセス>において、

 

 理由なく、また突然に

「思考のクセ」「思い込み」「信念」が

 

現れたわけではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

先天的なものと、さまざまな体験から

常に「バイアス」というものを通して、

対象を見て、感じています。

 

 

 

 

 

 

そして脳の重要な特性として、

 

 

 

 ①脳は空白を嫌う

 

 

 ②脳は刺激を求める

 

 

 

という2大特性があります。

 

 

 

 

 

 

 

脳は空白に耐え切れないので、

 

 

  常に自分にとって分かりやすい、

 

  納得しやすい解釈、

 

 

つまり、都合のいい結論を導き出しがちです。

 

 

 

 

 

 

 

例えば、”身内びいき”というものがありますが、

 

 

 

「内集団の優れたメンバー」を

 

 

「外集団の優れたメンバー」より

 

 

 高く評価し、

 

 

 

 

「内集団の劣るメンバー」を

 

 

「外集団の劣るメンバー」よりも

 

 

 低く評価しています。

 

 

 

 

 

 

「自分に関連性の高い人」に対する

  違和感、異質感、好き嫌いは、

 

「自分に関連性の薄い人」に対するものとは、

  全く異なります

 

 

 

 

 

 

自己関連性の「近い人の何か」は

特別に感じ、より大きなものと過大に感じるからです。

 

 

 

 

 

 

 

「いじめの本質」もその自己関連性に深く関係していると

 心理学的に考えられます。

 

 

 

いじめの対象は、必ず、身近な人になります。

 

 

 

そして、閉ざされた集団での

気に食わない人間になります。

 

 

 

 

その人を特別扱いし、

 

意図的であれ、無意識的であれ、

一方的かつ、画一的なレッテルを貼っています。

 

 

 

 

対象は ” 特別 ” でなければならないのです。

 

 

 

 

 

 さらにいじめる人間同士は同調し、群れることで、

 

 

  自分の「弱さ」や「愚かさ」から

  心理的に逃げることができるので、

 

 

 自己正当化しやすくなります

 

 

 

 

最も短絡的に安直に

 ”安心感、優越感” を感じられるので、

排斥、攻撃、いじめがなかなか無くならないのでしょう。

 

 

 

 

 

当人同士は、そのことに気が付いていない、

「気が付こうともしない」ところに、

問題の深刻さがあると考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

バイアス、脳の特性の話に戻りますが、

「脳は空白を嫌う」と同時に、

常に<刺激>を求めています。

 

 

 

 

 

 

退屈さに耐え切れない」のが

脳の特性の一つでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

私たちは往々にして、

 

身近な何気ないことに 感謝 をすることを忘れがちで、

 

 

日々慣れしたしんだ日常を、

当たり前だと考え、行動してしまいます。

 

 

 

 

 

そうして新しい何か、

  「特別な何か」を”刺激”として求めしまいがちです。

 

 

 

 

 

 

この無意識に求める≪刺激≫が、

前向き生産的なものであれば良いのですが、

必ずしもそうとは限りません。

 

 

 

 

 

 

時に、「刺激」は非常に厄介なものになり、

生き辛さを持つ人にとっては、

 

 

不安、恐怖、怒り、自己否定、後悔などの負の感情が、

 

 

   「自動反復

 

 

してしまいます。

 

 

 

 

これも脳にとっては 刺激 になるからです。

 

 

 

 

脳の中で繰り返される 刻印 は、

感情を刺激し、

エネルギーを奪っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

その反復、生き辛さの〈因果〉を紐解いたり、

〈抑圧の解放〉をしていくのが

ヒプノセラピーの大きな目的の一つでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

私たちが生きる上で を磨いたり、

 

より自由で自然体な状態になるために、

 

最も大切なことは、

 

 

 

自分がどんな〈バイアス〉を無意識に持っているのか

 

どういう思い込みを持っているのか

 

 

 

に気付くこと、知ることかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

いろんな過去があっても、

 

 

今の自分にとって、これからの自分にとって

必要がないものや、非生産的なものであれば、

 

 

捉え方を変えていき。

うまく 手放して いきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

もっと自分らしい、自由で前向きな感覚を

見つけたり、感じたりしていくことが、

 

新しい生き方、今後の生きがい

つながってくでしょう。

 

 

 

 

 

 

常に自らに問いかけ、

 

 

 魂が安心する方向性、

 〈生きがい〉や〈使命感〉を感じる方向性が、

 

 

より正しい方向性であり、

自分らしい生き方かもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さまの一日を応援しています。

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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