自分を偽るから疲れる～満たされない幼児的願望
おはようございます。大阪市梅田は快晴ですが台風が接近中。今朝は長めの掃除をしていました。
人は自分を否定したとき、苦しみを感じます。
自分を否定した瞬間、ダメな自分が生まれてきて、苦しくなります。
そんなダメな自分を隠すために、
本来の自分を偽り、外向きの自分をつくります。
生きることに疲れた人は、
人から認められたいから、
自分を偽って無理をして努力してきたのかもしれません。
弱い自分と向き合っていくという本来の努力ではなく、
他人にどう見せるかという自分を偽る努力。
幼児的願望がしっかり昇華できていないと、
歳を重ねても、その時その時の感情や欲求を抑える理性がうまく働かなくなるといいます。
幼児的願望の愛とは、常に愛されることです。
人は大人になれば、幼児のように常に愛される側だけにいるわけではないから、
幼児的願望を持つ人は常に不満です。
たとえば、高学歴・高収入を求めて頑張った人は、
それが得られれば、チヤホヤされると期待したからです。
名誉や地位が得られれば、幼児的願望が満たされると思って頑張った。
しかし、結果はそれほど認めてもらえられなかった。
そこに憎しみが生じる。
頑張っても認められないのだという、心の底に憎しみが堆積していく。
学歴や収入に限らず、恋愛、仕事の内容、結婚相手、病気や事故、あらゆる人間関係…、
あらゆる人生の出来事に不満、苛立ちを覚えるのは、
自分の中にある幼児的願望が満たされていないからです。
そうすると、
人のせいにする、人を苛める、人をおとしめる、人に執着心をもつ、
ギャンブル、お酒に溺れてしまう、
奔放で堕落的な恋愛に陥いる…。
幼児的願望とは、
わがまま、頑固、恩着せがましさ、ナルシシズム、依存性、攻撃心、
いつでも誉められたい、愛されたい、求められたい。
いつも自分は得をしたい。
でも利己主義とは言われたくない。
損をするのはいや、
でも寛大な人だと言われたい。
辛い自分の気持ちを汲んでもらいたい、
いつも「あなたは正しい」と言ってもらいたい。
無責任でいたい、でも尊敬はされたい…。
幼児的願望が満たされないのは、
幼少期からの心の傷が放置されていて、
未処理の感情が残っているからです。
「良い人」を演じてしまう人は、
過去のトラウマを癒していくことで、
自分を俯瞰して人生を肯定していくことが重要です。
大人になって、歳を重ねても、
幼児的願望が抑圧されていると、
表面は大人の顔をしなければいかないので憂鬱になります。
日々無理をして生きていくことは、大変なことです。
本来の自分、自分らしさを見失ってしまうと、
そこには他者からの評価しかなくなります。
他者依存ではなく、
自分の中によるべきものを持ち、
本来の自分に近づける努力を始めること。
あるべき姿にふさわしい考え方、態度、行動をとっていくために、
その根底をなすのが素直な心かもしれません。
自分に対して素直になることは、
謙虚さが求められます。
弱い自分と向き合っていく作業、
今までは分からなかったことに気付いていくことは、
自分を強くしてくれます。
強さは弱さの裏返しであり、
弱さの中に強くなっていく多くのヒントが隠されているのかもしれません。
気付きと成長が、人生で最も大切なことかもしれませんね。
「自分の「なぜ」を知れば道が見えてくる」
フリードリッヒ・ニーチェ（1844-1900）
皆さまにとっていい一日になりますようお祈りしています。
***********************************************************
*************************************************************
セラピーについてご質問、ご不明な点がございましたら、どんなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。いかなる場合でも、24時間以内に御返事させていただきます。
ヒプノセラピー（前世療法・インナーチャイルド・願望実現）によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。
