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前世療法(ヒプノセラピー)過去世を知る

2018-02-02

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。

今日は前世療法について書こうと思います。

 

 

 

 

 

前世療法は、過去世を潜在意識から癒していく心理療法ですが、

非常に奥が深いので、いくつかのポイントに分けて考えていきます。

 

 

 

 

 

前世療法とは…

 

年齢退行(インナーチャイルド療法)では、

今現在生きている人生の幼い記憶とイメージに退行しますが、

原因が現世ではなく、さらに戻らなければならない場合に使われるのが

前世療法」です。

 

 

 

 

 

◆なぜ前世療法なのか?

 

「前世療法」で過去世の記憶までさかのぼることで、

潜在意識の深い領域に根深くプログラムされているネガティブな感情

(恐怖、怒り、悲しみ、喪失感、罪悪感)、

あるいは、「自分には~できない」といった、

否定的な信念や思い込みを非常に効果的に改善したり解放したりすることができます。

 

 

 

 

 

例えば、強迫障害で不安で外に出られない場合の「恐怖感」や、

対人恐怖症の「恐怖」など、カウンセリングにいってもどこにいってもよくならない症状が、

前世療法で過去世を癒していくことで、非常に効果的に改善することがあります。

 

 

 

 

 

また人間関係において、摩擦・トラブル・嫉妬・遺恨で悩み苦しむことがありますが、

その相手と関わる前世の記憶を再体験することで、

よい人間関係を築くよい学びを得たり、自分なりの使命を感じることができます。

 

 

 

 

 

前世療法と言えば、前世の存在を確認するために行われると思われがちですが、

心理療法として使用する場合は、必ずしも前世の存在を証明するために行われるのではなく、

深層意識に抑圧されている否定的な感情を解放し、

クライアント様の役に立つ癒しや気付きを得ていただくことが最大の目的です。

 

 

 

 

 

 

 

前世療法とブライアン・ワイス博士

 

 

前世療法

「前世療法」を世界的に有名なものにしたのは、1988年にアメリカで出版された、

「Many Lives Many Masters(たくさんの人生、たくさんのマスター)」という一冊の本でしょう。

 

 

 

 

 

かつては、「輪廻転生」、「前世回帰」とは宗教的教義・思想と考えられていましたが、

今では「前世」という言葉がごく当たり前の様に新しい世代の人々の話題になるようになりました。

 

これは、アメリカの勇気ある精神分析医ブライアン・ワイス博士の著書「前世療法」

による影響が多大なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

現在、世界中で数多くの医師や科学者達らが科学偏重のあり方から脱して

心と魂」の研究が進んでいます。

一方、日本では催眠療法(ヒプノセラピー)自体が欧米に比べると、

まだ広く認知されない部分があります。

 

 

 

 

 

世界的ベストセラーになった「前世療法」は、

日本では、翻訳家の山川 紘矢・山川 亜希子夫妻によって訳され、

日本でも大きな反響をよびました。

 

 

 

 

英語圏では、前世療法のことをPast Life Regression つまり、

過去世退行」と呼ばれています。

 

 

 

 

この本の内容は、ワイス博士の患者であったキャサリンが、

前世療法を通して様々な今日手法の症状が良くなっていく様子が紹介されています。

 

 

 

 

このセッション中に、キャサリンを通してワイス博士に語りかけてきた、

”マスター”と言う存在について、

そしてその存在とキャサリンとのチャネリングする体験は

とてもスピリチュアルなもので多くの感動をよびました。

 

 

 

 

 

 

◆前世療法の性質

前世療法というヒプノセラピー(催眠療法)の効果は、

二つの側面を持ち合わせています。

 

 

 

 

一つは、前世(過去世)という<スピリチュアル的な側面>です。

これは宗教とは関係なく、精神世界、魂の世界の側面です。

 

 

 

 

 

そして、もう一つは、<心理療法としての側面>です。

 

 

 

では、それぞれの側面についてお話をしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

◆スピリチュアル面から見た前世療法

前世療法をスピリチュアルな観点から見ると、

やはり、「前世」という精神世界の存在でしょう。

 

 

 

 

つまり、この手法によって、普段は意識できない

「前世の存在」を潜在意識の記憶の中から思い出し、

自分の運命・宿命や生きがいを見つけたりするもので、

前世療法はそのためのアプローチなのです。

 

 

 

 

 

 

◆前世の記憶という信憑性

ワイス博士は、ヒプノセラピーにおける前世療法によって出てくる記憶は、

少し歪みはあるけれど、約80%は本当に前世の記憶に起因するものだと述べています。

 

 

 

 

歪みについて、ワイス博士は以下のように述べています。

 

 

『例えば、ある人を子供時代まで退行させて、幼稚園のことを思い出すよう指示すれば、

当時の先生の名前や自分の服装や壁に貼ってあった地図、

友達のこと、教室のみどり色の壁紙などを思い出すかもしれない。

 

 

 

 

そして、そのあとでいろいろ調べてみると、幼稚園の壁紙は本当は黄色だったこと、

緑色の壁紙は小学校一年生の時のことだとわかった。

しかし、だからといって、その記憶は間違ったソースから来ている記憶とは言えない。

 

 

 

 

同じように、過去世の記憶は一種の歴史小説といった性格をもっており、

お話はファンタジーや創作、ゆがみ等があるかもしれないが、

その核心は しっかりした正確な記憶であり、

それらの記憶はその人に役に立つもの大切なもの。

なぜかというと、真実はその中にあるからであり、

これと同じ現象は夢の中でも、現世での過去への退行の場合にも起こることである。』

 

と述べております。

 

 

 

 

 

 

細部の信憑性ではなく、その前世の記憶の流れ、

現世との大きなつながりが重要なのだと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

  • スピリチュアル的な側面から見た「前世療法」のまとめ。

 

ワイス博士は、この手法によって出てくる過去世の記憶は、歪みはあるけれど、

約80%は本当に前世の記憶に起因するものだと言っています。

 

 

 

 

 

しかし、実際に受けた人の多くは、

 

「前世ではなかったと自信をもって否定はできないが、肯定もできない」

 

と言っています。

 

「必ず前世の存在が確認できる」

というリアルな期待で前世療法を受ける人には

期待外れに終わることがあり得ます。

 

 

 

 

 

但し、そうは言っても、

前世療法では輪廻転生をさかのぼっていくわけですから、

潜在意識の流れの中の、遠い記憶になる訳です。

 

 

 

 

 

 

良好な催眠状態や、瞑想などを深めていき、

潜在意識の深い部分にアクセスしていくという方法は

もっとも妥当な方法といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

確信レベルのリアルな前世体験をするためには、

スピリチュアルな精神世界を学び、

瞑想などを通して

潜在意識と深くかかわるトレーニングを積んでいくと更に効果的です。

 

 

 

 

 

 

  • 心理療法としての前世療法

 

 

次に、前世療法が持つ、

心理療法としての側面について考えていきましょう。

 

前世療法が、なぜ、無意識レベルの否定的な感情や

ネガティブな信念を効果的に解放することができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

◆過去のトラウマとフロイト心理学

過去のトラウマを前世の記憶から思い出すことで、

なぜ、ネガティブな感情や制限を解放することができるのかという理論的な根拠は、

フロイトが唱えた、「反復強迫観念」を理解することで深めることができます。

 

 

 

 

 

ブライアン・ワイス博士は、『前世療法2』で反復強迫観念について以下のように記載しています。

 

 

 

 

『反復強迫観念とはフロイトの造語ですが、

過去の苦痛を伴う感情的な体験を繰り返して再現しようという、

抑えようのない衝動のことをいいます。

英国の精神分析医であるアーネスト・ジョーンズは

「精神分析に関する論文」(1938年)の中で、この反復強迫観念を次のように定義しました。

 

 

 

 

”それを行っても快楽が得られるかどうかはまったく関係なく、

以前の体験や状況を繰り返してしまう盲目的な衝動”

 

 

 

 

 

 

つまり、その行動がどんなに有害で破滅的であっても、

その人はそれを繰り返さずにいられないように見えます。

意志の力もこの衝動をコントロールすることは出来ません。

 

 

 

 

 

 

 

フロイトは原因となった最初のトラウマ(精神的外傷)を意識化し、

解放し(このプロセスを医学的には浄化作用と呼ぶ)、

そのときの感情と学んだことを統合すると、

非常に効果があることを発見しました。

 

 

 

 

 

前世療法を含む催眠療法(ヒプノセラピー)は、今起こっていること、

生き辛さの因果律をさかのぼっていくことで、自分を解放していく心理療法です。

 

 

 

 

 

 

  • 前世療法とユング心理学

 

フロイト心理学と共に、前世療法を理解する上で参考になるものとして、

ユング心理学の「アクティブ・イマジネーション」をあげることができます。

 

 

 

 

 

アクティブ・イマジネーションとは、

問題に関連する深層意識のストーリーを自由に連想させることで

強迫観念などを解放するテクニックです。

 

 

 

フロイトの心理学では、潜在化された”過去のトラウマ”を意識化して、

解放し、その時の感情と学んだことを統合すると効果があるとされています。

 

 

 

 

しかし、アクティブ・イマジネーションの場合は、

必ずしも”過去のトラウマ”を意識化する必要はなく、

問題と関わりのある深層意識のメタファー(隠喩)を意識化して症状を緩和します。

 

 

 

 

この手法を前世療法と照らし合せて考えると、

前世イメージは深層意識のメタファーとして捉えることができ、

前世療法の記憶の事実関係はどうでも良いことになります。

 

 

 

 

 

クライアントの深層意識に抑圧されているクライアントのネガティブな感情と制限を、

前世の記憶と共に顕在化に引き上げ、それらを解放すれば良いからです。

 

 

 

 

 

 

 

  • 前世療法のまとめ●

 

前世療法は心理療法の一つのテクニックであり、

その場合、必ずしも、出てくる前世イメージの信憑性を問わなくても構いません。

 

 

 

 

 

 

それよりも魂の課題、自分の使命や役割、

今出会っている人(出会ってしまった人)のご縁

自分なりに府に落としていくことが大切でしょう。

 

 

 

 

 

 

もちろん、本当の前世の記憶なのかもしれませんが、

前世の記憶でなかったと証明することもできませんし、

前世の記憶であったと証明することもできません。

 

 

 

 

 

 

昔からあるこの議論はいつまでたっても平行線をたどります。

 

 

 

前世からの記憶、スピリチュアルな精神世界は、

個人個人がどう捉えるのかが最も重要なことであり、

前世療法は心の内面を充実させるための一つの有効な手段なのです。

 

 

 

 

 

 

 

◆前世療法の手法

前世療法の手法は以下になります。

 

催眠に誘導する。起きている状態から、リラックスと集中の状態に催眠誘導していきます。

 

 

 

催眠療法(ヒプノセラピー)はセラピスト側から指示したり、強制するものではなく、

クライアント様が自然と内面に入っていただくための自然なアプローチです。

 

 

 

 

 

 

無意識に対して、「問題の原因になっている前世に戻る」ように設定していきます。

無意識から現れてくる前世イメージを引き上げて体験していきます。

 

 

 

 

 

体験した前世イメージから「学び」「気付き」「メッセージ」を強化していきます。

 

 

 

 

 

 

簡単に説明するとこのような順番になりますが、

実際はクライアント様とラポール(信頼関係)をつくること、

イメージを引き上げるときの言葉づかい、

など、非常に奥深いテクニックが必要とされます。

 

 

 

 

 

とくに無意識の中にあるイメージは、

視覚情報、聴覚情報、体感覚情報、嗅覚、味覚といった五感から構成されているので、

これを上手く引き上げる『言葉の質』が必要となり、

スキルと経験のあるセラピストと、そうでないセラピストでは雲泥の差がみられます。

 

 

 

 

 

雑誌『TIMES』の表紙にもなった著名な催眠療法家である

ミルトン・エリクソンが『言葉の魔術師』とよばれたのも、

催眠言語の大切さを物語っていると考えられます。

 

 

 

 

いずれにしても、前世療法は世界的にも広がっている

ヒプノセラピー(催眠療法)の非常に有効なアプローチの一つですので、

ストレスや生き辛さを癒すために、

日本でもこれから更に普及していくことを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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