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自己執着を捨てて、自己受容をする

2015-08-05

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。暑い日が続きますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。

 

 

…私たちが生きていく上で大切なことはたくさんありますが、その中の一つに「共同体感覚」というものがあります。

 

私たち人間は、根源的な欲求として「ここにいてもいいんだ」という所属感を持っています。

 

社会、職場、地域、家族、友人知人、ネット上など、さまざまな「共同体」に私たちは所属しています。

 

どこに所属するか、どんな人たちと付き合うのかは、極めて大切なことかもしれません。

 

悩みの大半は対人関係だといわれていますが、まずは自分について、しっかり理解することが必要だと思います。

自分なりの距離感、表現の仕方、相性、タイミング、人間関係にはいろんな内面が外に現れるのでしょう。

 

対人関係で最初に問題になるのが、自己への執着だといいます。多くの人が、「自らの存在」に過剰な執着を持っています。

 

自分に自信がなくても、あるいは逆に、自信があり過ぎても、自意識過剰の状態に陥っています。

 

自分を愛するナルシストであれ、己を忌み嫌うリアリストであれ、「自分という存在」に囚われています。

 

意識が自分ばかりに向いているのです。

 

だから、無邪気に自由に振る舞えなかったり、自分の考えに固執して、柔軟性を失っていくのかもしれません。

 

私たちは、自己への執着をやめて、他者への関心にも切り替えていく必要があるでしょう。自分の世界と外の世界がバランスが取れていることが理想かもしれません。

 

過剰なプライドを振りかざす権威的な人も、自分に自信がなくていつも他者の視線や評価を気にしている人も、「本当の自分」から逃げて偽って生きているといいます。そういう意味で同じものを持っていて、相反する磁石のようなものかもしれません。

 

「本当の自分」を深層心理で否定して、自分を受け入れていないからでしょう。そこで大切になるのが、「自己受容」です。

 

三大心理学者の一人、アドラーは「大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うのかである」と述べています。

 

私たちは、「わたし」という容れ物を捨てることもできないし、交換することもできません。 大切なことは「与えられたものをどう使うか」です。

 

それは、もっとポジティブになって、何事も前向きに考える、ということではありません。「自己肯定」ではなく、「自己受容」が大切なのでしょう。

 

この両者には大きな違いがあります。

 

自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」「わたしは強い」と、自らに暗示をかけることです。これでは逆にコンプレックスを生み出し、自らに嘘をつく生き方を助長してしまいます。

 

一方の自己受容とは、仮にできないのなら、その「できない自分」を受け入れて、できるようになるべく、前に進んでいくことです。

 

例えるなら、60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、本当の自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが「自己肯定」です。

 

それに対して、60点の自分をそのまま60点として受け入れたうえで「100点に近づくにはどうしたらいいのか」を考えるのが「自己受容」なのでしょう。

 

仮に60点でも、あるいは40点でも、あるいは20点であっても、何も悲観することはないです。

欠点のない人間などいません。むしろ欠点だらけが当たり前かもしれません。

 

 

人は誰しも「向上したいと思う過程」にいます。だから、「これまでの自分」がどうであれ、「今の自分」がどうであれ、関係ありません。目線さえしっかり持てていれば、その人は必ず上に向上していくでしょう。

 

 

そして、向上していくためには、「肯定的なあきらめ」も大切なのかもしれません。それは、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極めていくことを意味します。

 

私たちは「なにが与えられているか」について、変えることはできません。しかし、「与えられたものをどう使うか」については、自分の力によって変えていくことができます。

 

「変えられないもの」に注目するのではなく、「変えられるもの」に意識を集中すべきでしょう。「自己受容」とは、そういうことを意味しているのだと思います。

 

「肯定的なあきらめ」とは交換不能なものを受け入れること。ありのままの「この自分」を受け入れることです。そして変えられるものについては、変えていく”勇気”を持つことなのでしょう。

 

 

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より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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