自分を悲観する：将来を悲観する
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
…人との出会いや出来事に価値を見つければ自分自身が輝き始めるのに、私たちはアラ探しばかりする傾向があります。特に最近は、社会全体が抑圧されているので、自分を悲観する人、将来を悲観する人が増えているといいます。
どうしてこんなにも悲観的な世の中になってしまっているのでしょう。私たちが見ている現実は、現実のほんの一部に過ぎません。見ている現実の陰に、存在するけれども見えてないものがたくさん隠れています。
でも、「見えている現実からの想像力の欠如」と「自己防衛本能」からアラ探しの名人になっています。一番最悪なのは他人のあら探しをする人間でしょう。人の過去、人のできないこと、人の立ち振る舞いを自ら挑発していき、攻撃して否定する人間です。
例えば、会社の経営者なら会社を守ろという自己防衛本能からか、社員や取引先の欠点や能力不足ばかり自動的に焦点がいきがちです。その一方で、社員が毎日出社して、黙々と仕事をしていることを当然視してしまいます。 つまりありがたさがほとんど見えていないのです。
組織のために働いて当たり前、有能であって当たり前、コミュニケーションがとれていて当たり前。
自分のことは棚に上げて、他人を論評する人たちほど厄介なものはないかもしれません。
あるコンサルタントの方が、中小企業の経営者に「あなたの会社のいいところを10個あげてください」と聞いたことがあります。しかし、その経営者はどんなに時間をかけても、1個か2個しか思いつきません。そこで、「じゃあ、悪いところは？」と尋ねたら「社員に危機感がない」「技術がない」「営業が弱い」「お金がない」と、たちどころに20も30もあがったといいます。
経営学者のP・F・ドラッガーは「企業は、強みによって成果を上げるのであって、弱みによって成果を上げることはできない」と指摘しています。
価値も認めず、アラ探しばかりしていては、伸びる人はほとんどいないでしょう。これは会社の経営だけに限らず、夫婦関係、恋愛、職場の関係、自分の人生そのものにも当てはまります。そんな環境であれば、できるだけ距離を取り、リセットしていくことです。他人の愚かさまで背負いこむほど人生は長くないでしょう。
価値観が多様化して先の見えにくい状況で大事なことは、「見えない大陸」を可視化していく力だと思います。
「どうせうまくいかない」、「いろいろ制約があって難しいんだ」「もっと若ければできたのに」このような悲観的な考え方がどれだけ人生の損失につながっているでしょう。
今は付加価値の時代なのに、マニュアル通りの生き方を求め、保守的に自閉的に生きようとしている人が増えています。見えない価値を見つけて、それを周りに伝えていくことは、持っている資産・資源の最大化です。
わたしはこのお仕事を通じて一番痛感するのが、「自分のことは見えにくい」ということです。周りから評価されて、とても素晴らしい面があるのに、本人が気が付いていないケースは本当にたくさんあります。
自分を卑下してしまい、人生を過小評価してしまうトラップにかかってしまうのが人間のさがかもしれません。小さなプラスの部分を踏まえて、本人が気付いていない視点から伝えると、人は見違えるような成長をするものでしょう。
「自分の人生ろくなことがない」とグチっていた人が、自分自身と正しく向き合っていくことで、「自分でいいんだ」と思えることほど価値のあることはないかもしれません。自分の中の気付きとしては、ダメなのは環境や周りの人なのではなく、力を活かすことができなかった過去の自分のほうだと気が付くこともとても大切でしょう。
他人のアラ探しをするのではなく、できるだけ自分の中にある宝探しをして、それを磨いていくことに、豊かな生き方があるのだと思います。見えない価値を進化させる人でありたいものですね。
悲観するばかりではなく、そこから喜びや使命をも見つけていきましょう。
ヒプノセラピー（催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法）でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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