ヒプノセラピー(催眠療法)の歴史
こんにちは。今日は大阪市梅田は曇りです。
今日は、催眠療法(ヒプノセラピー、インナーチャイルド療法、前世療法)の歴史の後半部分です。
前回は紀元前から、19世紀半ばまで振り返ってみました。
その後、催眠療法(ヒプノセラピー)は更に進化していきます。今日では、最先端の心理学と言われ世界的に注目されているNLP(神経言語プログラミング)の3大要素の1つにまでに発展してきました。では、その過程を追っていきたいと思います。
19世紀なかばに薬品麻酔が実施されるようになると、医師たちも「苦しみ」に対する考え方を改めます。なぜか突然、必要以上の苦しみは尊いおこないではなくなってしまったのです。まず、ビクトリア女王がクロロフォルム麻酔によって出産をとどこおりなくすませたので、王室はこの新たな薬品を承認します。
これには苦しみを賞賛していた教会も口をつぐみました。医師たちは手あたりしだいにクロロフォルムとエーテルを使いだしました。みんながそれを欲しがったので、看護士も軍医も、事務員までが手術前に「魔法の薬」を投与しました。手術の途中でさらにほかの薬品も使われた。
このような新しい薬品に対する人体の許容限度などという知識はまだなかった。すると今度は、麻酔によって死亡する患者が出はじめるようになります。しかし薬品麻酔の人気はとどまるところを知らず、本来なら見直されるべきエスデールの業績は忘却のかなたに葬り去られたのです。そして催眠はふたたび「あやしげな見せ物」 へと逆戻りしてしまう。
19世紀未、心理学者のフロイトが催眠療法(ヒプノセラピー)に興味をもった。でもそれは長続きしませんでした。彼は催眠を捨てて、心理分析を選んだのです。
それでも、フロイトの「自由連想」 テクニックは名前を変えた催眠療法(ヒプノセラピー)であるとの意見をもつ専門家は多い。
1901年、世界的に著名医師であったウイリアム・W・クックはその著書でつぎのように語っている。
「催眠療法(ヒプノセラピー、インナーチャイルド療法、前世療法)はもっとも実際的な科学だ。日常生活に無理なくとり入れることができ、ほかにはない長所がある。催眠療法(ヒプノセラピー)の実践はもはや娯楽のための暇つぶしではなく、専門家がその価値を認め、科学者がその信憑性を認識している。この技術は長年休眠状態にあったが、いまでは次世代へ引き継ぐべき研究だと認められている。催眠療法(ヒプノセラピー)を学ぶことは、神秘と奇跡のベールをはいで知識をあきらかにしていくことに似ている。その可能性は無限に等しい。生活のあらゆる側面とかかわっている。この貴重な技術は私たちのすべてが生まれながらにもっている才能であり、才能を開花させるために必要なエネルギーをそそげば使うことができるのだ。」
クックはさらに、その後の100年間は催眠療法(ヒプノセラピー)の黄金時代になるだろうとも言っている。
20世紀の初頭、フランスの薬剤師エミール・クー工が偉大な発見をしました。「目ざめているときの暗示」と彼が呼んだ自己暗示の効用です。
クーエの暗示で有名なものに「毎日あらゆる意味で、私はますます向上している」というものがあります。
クーエは暗示に関してつぎのように説明しています。肉体の痛みでも、どんな種類の痛みでも、痛みを感じたならひとりになれる場所へいって静かに腰かけよう。そして日を閉じる。心の痛みなら手で軽く額をなでる。肉体の痛みなら痛い部分に触れる。そして「この痛みは消える。この痛みは消える」と繰り返す。
この言葉に反対する思考が入りこむ隙もないくらい素早く繰り返す。反対する思考が入りこまないので、自分でも「この痛みは消える」と思えるようになる。頭のなかに定着した思考は本人にとって現実となるので、実際に痛みが消えてなくなります。もし痛みが戻ってきたら、同じことを10回、20回、50回、100回と必要なだけ繰り返します。
痛みに苦しんで一日中愚痴を言っているよりも、「痛みは消える」と言っているほうがずっといいですから。
クーエはまた、実際に催眠療法(ヒプノセラピー)の効果を生んでいるのはヒプノセラピストが与える暗示ではなく、意識であると気づきました。クライアントが暗示を受け入れなければなにも起こらないのです。
「全ての催眠は自己催眠である」という発見をしたのだ。
クーエは催眠療法(ヒプノセラピー)とそのメカニズムを埋解するための枠組みを提供したのだです。クーエの評判は、母国フランスでは絶大なものだった。多数の人間が自己催眠の効用を体験しその恩恵に浴しました。しかし自己催眠の理論をアメリカにひろめようと渡米したクーエは大きな間違いをおかしたのです。アメリカでの活動をすべてある興業師にまかせてしまったのだ。興業師はこの「不思議なセラピー」をたんなる「おふざけ」として利用したのです。
クーエが開発した暗示のための文章は、語呂合わせの冗談のタネにされた。ここでも大衆の意識が催眠を受け入れるに充分ではなかったのだ。そして催眠は再び怪奇現象のように扱われたのです。
そのような時期でも催眠療法(ヒプノセラピー、インナーチャイルド療法、前世療法)を研究し、研究結果を発表し続けた科学者たちはいました。なかでも特筆すべきはアメリカの心理学者クラーク・ハルです。ハルは「催眠と被暗示性」という名著を出版し、この本のなかで人々に対し催眠療法(ヒプノセラピー)の研究を奨励しています。
第二次貰大戦と朝鮮戦争の時代に、催眠療法(ヒプノセラピー)はふたたびペイン・コントロールと↓の痛いを癒す手段として使用されました。そして医学の分野では催眠を応用しようという興味がしだいに高まっていきます。
そして1958年、米国医師会が療法としての催眠療法(ヒプノセラピー)を承認し、その効用を公的に認めました。
これが大きな分岐点となり、認められては闇に葬られるという繰り返しだった催眠療法(ヒプノセラピー)は、このとき以来安定した発展を続けてます。
ようやく催眠療法(ヒプノセラピー)が社会的に認められるようになったのです。催眠療法(ヒプノセラピー)はもはや神秘的な力をもった特別の者だけのわざではなくなったのです。
催眠療法(ヒプノセラピー)に関する書籍は「リーダーズダイジェスト」や「タイム」誌の推薦図書欄にも名をつらね、自己催眠テープの人気はご存じのとおりである。
イメージ・トレーニングやリラクゼーション療法、自己啓発本なども「催眠」の応用形です。
特に、自己啓発類の書籍は全てそうだとわたしは思います。読んでいる人が、自分の可能性を信じて、やる気や情熱を感じる時、それは自分に自分で暗示を与えているのですから。
このように今日では、このように催眠は私たちの口常生活に定着しており、心の時代と言われる昨今、ますます潜在意識や自己暗示についての研究が広がり、催眠療法(ヒプノセラピー)も更に認知度を高めていくと思います。
ヒプノセラピー(催眠療法)の目的は、潜在意識を癒し、過去に取り込んだ記憶や感情を解放し、捉え方を変えることにあります。
潜在意識は大きな力を持っています。
ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は潜在意識にダイレクトに働きかける心理療法です。
前向きな生き方を潜在意識から引き寄せていくために、より多くの癒しや気づきをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。