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視点を変える~ミクロ・マクロの視点、修正する力

2024-01-05

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。

新しい一年が始まりましたが、年始から大きな災害と事故があり心を痛めております。

一日も早い復興と、皆さまの安全とご健康をお祈りしております。

 

 

 

私たちは、何千年にもわたって、「よい人生」とは

いったいどういうものだろう、と考え続けてきました。

 

 

 

この世に生を受けたからには、できるなら、幸せな人生を送りたい。

 

 

 

 そのためには、どう生きたらいいのでしょう。

 

 

 

より良い人生の条件とは何なのか。

 

 

 

 運やお金はどれぐらい大事なのでしょう。

 

 

 

そもそも人生は、考え方次第なのか。

 

 

 

 もしそうなら、積極的に幸せを求めるべきなのか。

 

 

 

人間が進化して、時代が変わるたびに

このような問いが繰り返されてきました。

 

 

 

 

現実世界を生きる私たちは、

日々の営みに追われ、忙しく生きています。

 

 

 

 

それに疲れ切っている人も多くいます。

 

 

 

 

そして否が応にも、情報の渦に巻き込まれています。

 

 

 

 

 

既存メディアであるテレビや新聞から

インターネット、特にSNSによって、

 

  人と人との距離が格段に縮まり、

 

   爆発的に「情報」が増えました。

 

 

 

 

 

的外れな情報も溢れかえる世界にあって、

見抜く力は、生きる力でもあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

国の課題や本質は何なのか、

 

 

 世界はどうなっているのか、

 

 

  自分の人生のカギを握る課題は何であるかに、

 

 

 

 

私たちは、気付きさえしないことも多いです。

 

 

 

 

常に、私たちには分かり得ないことが沢山あるからです。

 

 

 

 

 

人生は思いもよらないことが多く、

瞬間瞬間は、現実という「外の世界」に振り回されてしまい、

差し迫った課題に翻弄されてしまいます。

 

 

 

 

 

 

その課題は、

 身近な人間関係かもしれないし、

  仕事やお金や健康のことかもしれません。

 

 

 

 

過去のトラウマのこと、

 

 コンプレックス、

 

  怒り、悲しみ、恐れは、

 

この現世のなかで 無意識に反復されて、投影されています。

 

 

 

 

 

現実は多くの糸によって織り成されていて、

80億人の人がいれば、

 80億通りの解釈があり、課題があります。

 

 

 

 

 

[顕在意識レベル]では、どうしても現実を

 

論理(=言語)で、紐つけて考えてしまいます。

 

 

 

 

そして、考え過ぎる というるつぼにハマってしまっています。

 

 

 

 

考え過ぎると、精神は蝕まれてしまいます。

 

 

 

 

そして、心と肉体を疲弊させていきます。

 

 

 

 

頭の中で検討を重ねることに、意味がないわけではありません。

 

 

 

 

短期間でも集中して考えれば、

とてつもない大きな気付きが得られるでしょう。

 

 

 

 

しかし、時間とともに、

 

 

 新たに得られる認識はどんどん小さくなり、

 

 

すぐに 思考は 「飽和点」 に達して しまいます。

 

 

 

 

 

心理学でも、思考の「飽和点」は研究が進んでおり、

 

それ以上考え過ぎても、一ミリも先に進まないポイントにすぐに達し、

いくら考えても、もう新たな発想に思いが至らないのが、

 

私たち人間の脳の特性の一つでもあります。

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

行き詰まる思考を、

 

 

  閉ざされた空間で、歪んだ形で互いに共有し合うと

 

 

 

その 思い込み は益々激しくなっていき、

 

 

 

自己防衛のために ≪ 大義名分 ≫ を探し出して、

 

 

 

より攻撃に暴力的になり、先鋭化していきます。

 

 

 

 

 

これが拡大していくと、

 自己保身からくる恐怖がさらに増幅されていき、

  争いや戦争が起こると考えられています。

 

 

 

 

 

集団心理というものの危うさ、恐ろしさは

そこにあるのでしょう。

 

 

 

 

 

ある認識を共通に持つ、

 

 

 持っているという幻想が脳の刺激になり

 

 

自己を肯定する原動力になると、

 

 

それが 無意識に 強化されていくのです。

 

 

 

 

 

 

今、私たちに求められているのは、

課題の縮小化と、課題を俯瞰する力かもしれません。

 

 

 

 

まず、課題をミクロの視点で捉える。

 

 

 

つまり、ニューロン(神経細胞)や

シナプス(神経細胞間の接合)のレベルで考えてみる。

 

 

 

 

言語を超越していかないといけません

 

 

 

 

 

身近に起こったこと、

 

 

 

 起こっていること、

 

 

 

  起こっていると感じていること、

 

 

 

   そう思い込んでいることが、

 

 

 

 

自分の脳にどのような影響を与えているのか

 

 

 

 

人生そのものにどう影響しているのか

 

 

 

 

 

 

 

グローバルな世界、

  SNSという世界、

    身近な人間関係という狭い世界は、

 

個人の振る舞いと道徳性に、異常なまでの 圧力 をかけています。

 

 

 

 

 

私たち一人ひとりが、

 

すべてを網羅する無数の「クモの巣」に搦め捕られていて、

 

 

そうしたクモの巣は、私たちの人生を制限する一方で

 

 

どんな小さな動きでさえも、はるか彼方まで伝えることができます。

 

 

 

 

 

 

常に、知らぬ間に、からみ捕られながら、

 

幼い万能感、自我(エゴ)が暴走する可能性を内包しています。

 

 

 

 

 

 

それをミクロで感じるとともに、

 

そうなっている自分を 俯瞰 する ことが大切なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

課題をミクロの視点で感じること、

 

そして

 

課題を俯瞰する 大局観を持つ ことは、

 

 

エゴの暴走、感情の奴隷にならないためにも、

非常に重要なことだと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、修正する力です。

 

 

 

 

人間は失敗する生き物です。

 

 

 

 

大事なことは失敗しないことではなく、

 

  そこから学び、修正していく力です。

 

 

 

 

 

飛行機の窓際の席に座って翼を見ていると、

「補助翼」がしきりに動いています。

 

 

 

 

補助翼の役割は、飛行ルートを絶えず修正することです。

 

 

 

 

自動操縦装置は、飛行機でも車でも、

毎秒何千回も予定位置と現在位置とのズレを検知して、

修正指令を出しています。

 

 

 

 

一方で、一直線にのびる高速道路であっても

手動運転していると、ハンドルから手を離せば

車は車線を逸脱して、大事故を起こしかねません。

 

 

 

 

同じことは、私たちの人生にも当てはまります。

 

 

 

 

修正をしないと、取り返しのつかないことになりかねません。

 

 

 

 

しかし、私たちの脳は 理想 を求めるので、

予測通り、計画通り進む スムーズな人生を 求めています。

 

 

 

 

ですから私たちは 最適な前提条件をそろえておこうと

「最初の設定づくり」に精を出します。

 

 

 

 

学歴、キャリア、友達、恋人、結婚、昇進、お金、健康、

すべてにおいて最初に完璧な条件を整えたがります。

 

 

 

 

なんとかして、計画通りに目的地にたどり着けるように…

 

 

 

 

 

しかし、誰もが知っている通り、

ものごとが予定通りうまく運ぶことなど、ほとんどありません。

 

 

 

 

 

人生は時に、乱気流の中にあり、

 私たちはありとあらゆる種類の横風や、

  予想外の急激な天候の変化と闘い、

   共存していかなければなりません。

 

 

 

 

それなのに、私たちは最初の条件設定に「躍起」になったり、

 

 

 

 

あるいは、他者に対して、

 

 

  失敗や落ち度を 好き嫌い で否定、

 

 

    非難することばかりに終始しており、

 

 

 

 

 

自分自身を 修正する ことの 大切さ を軽んじています。

 

 

 

 

 

 

「修正」は私たちの体の免疫システムにおいても

 重要な意味を持っています。

 

 

 

 

免疫システムは、完璧ではありません。

 

 

 

 

排除すべき外敵を前もって予測しておくことは、不可能だからです。

 

 

 

 

悪性のウィルスやバクテリアは、何度でも突然変異をくり返すので、

 

 

 

 常に排除方法を修正して、バージョンアップしていて、

 

 

 新たな免疫システムを、体内で構築しています。

 

 

 

 

 

人の人生も きっと同じ なのでしょう。

 

 

 

 

良い人生とは、

 

 

「一定の決まった状態」をいうのではなく、

 

 

修正の繰り返すプロセスの中にあるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

私たちはなぜ、

 

 

 何かを修正したり、見直したりすることに、

 

 

こんなにも  抵抗  があるのでしょう。

 

 

 

 

それは、どんな些細な修正も

「計画が間違っていたことの証拠

のように思えるからです。

 

 

 

 

 

計画は失敗だったと落ち込み、自分は無能な人間だと感じてしまう。

 

 

 

 

人間の脳は、空白に耐えられない(分かりやすさを求める)特性があるので、

 

  無意識に「結論」を求めています。

 

 

 

 

 

 

自分に対しても、他者に対しても、相互関係においても、

「結論」から逆算して、物語を構築しています。

 

 

 

 

 

 

ですから、顕在意識レベルでは、

「いろいろあったけど、結局、○○だった」

となりがちです。

 

 

 

 

「結論」に見合わないことは、すべて削除・カットされます。

 

 

 

 

あらゆる物語りは、「ある結論」に向かっています

 

 

 

 

 

捉え直し、修正していくには、

 

 

  思い込んでいる結論を強引に変えるのではなく、

 

 

その過程にある無数の話の展開を修正していくことです。

 

 

 

 

 

生きるとは、

 

  一つの結論から新たな解釈を生み出していくという、

 

常に、新しい意味づけをしていくことなのでしょう。

 

 

 

 

 

米軍最高司令官であり、のちに大統領になったアイゼンハワーは、

 

 

『計画そのものに価値はない。

 

  計画し続けることに意味があるのだ』

 

と述べています。

 

 

 

 

 

小説家ウィリアム・シェイクスピアも

 

『人生とは、選択の連続である』

 

と述べています。

 

 

 

 

古代ギリシャ時代の哲学者・ソクラテスは、

 

『簡単すぎる人生に、生きる価値などない』

 

という有名な格言を残しています。

 

 

 

 

 

 

人生を意義深く生きるためには、

何でも楽に逃げて、楽な立ち位置に立ったり、

安易に安易に流されてはいけないと説いています。

 

 

 

 

思うようには行かないからこそ人生は面白いと説いているのでしょう。

 

 

 

 

 

たとえ試練にぶつかっても、

 

  人生を豊かにするための材料の一つである

 

と考えれば、より人生を 俯瞰 できるでしょう。

 

 

 

 

 

 

大事なことは「完璧を求めること」ではなく、

 

状況に合わせて、何度でも 修正を加えること」です。

 

 

 

 

 

変更に終わりはないです。

 

 

 

 

 

常に改善の余地があり、学びに変えていけば、

 

  見える景色もどんどん変わっていくでしょう。

 

 

 

 

 

 

思い込みという狭い世界から

 

     解き放たれるためにも、

 

視点を変えて、常に修正する大切さを心にもち、

 

より良い一年にしたいものです。

 

 

 

 

 

 

皆さまの一年が、

気付きや学びの多い 飛躍の一年 になりますよう、

心よりお祈りしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

皆さまの一日を応援してます。

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