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大人の発達障害~二次障害と生き辛さ

2015-03-30

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今朝も部屋のお掃除から始めました。”部屋の掃除”は”心の掃除”。いい一日にしたいものです。

 

 

…近年、「発達障害」と診断される人が増えているといいます。年齢性別に関係なく、増えています。正式な診断を受けないまでも、「発達障害」ではないかと疑われるケースはもっと多いでしょう。

 

特に、増加が目立っているのは、いわゆる「軽度発達障害」と呼ばれる、比較的症状の軽いケースです。

 

しかし、問題がこじれ、深刻化するのは軽症例の方だったりするといいます。それは障害そのものが分かりにくいが故に、二次障害が深刻化するからです。

 

二次障害については後で書きますが、「発達障害」は次の6つの障害で、複数の障害が合併していることも多いといわれています。

 

①自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)

②ADHD(注意欠陥/多動性障害)

③LD(学習障害)

④精神遅滞

⑤運動能力障害

⑥コミュニケーション障害

 

ちなみに、自閉症スペクトラムとは、自閉症を頂とする、その裾野に広がる症候群の総称で、スペクトラムとは連続体という意味です。

 

内容としては、

1.対人関係の形成が難しい「社会性の障害」

2.ことばの発達に遅れがある「言語コミュニケーションの障害」

3.想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う「想像力の障害」

 の三つが自閉症スペクトラムの特徴です。

 

 

また、ADHDは発達障害の代表例であり、日本では全人口の6%にも達するという統計があります。片付けられない、じっとしてられなくて多動性がある、不注意衝動性があるというのが特徴です。

 

発達障害といっても症状は様々であり、個人個人によってどのような特性が強いかは異なってきます。

 

しかし総じて言えることは、発達障害とは、神経の発達がうまく進まないことによって生じた「脳の機能障害」であるということです。もっと詳しくいうと、遺伝子レベルの異常によって起きた、中枢神経の機能的発達の障害です。

 

決して人間性がどうとか、性格がどうとか、能力の問題ではありません。脳の機能の個性ですから。

 

生まれた時点では問題がないように見えても、発達の過程がうまく進まず、年齢が上がるとともに症状が明確になっていく障害ですので、大人になって初めて気付くことも多くあります。

 

近年、発達障害という言葉が社会的認知を得て、受診される人が増えていることが、有病率を押し上げているとも考えられます。

 

適切な診断と早期の手当の機会が得られやすくなる一方で、弊害もみられます。それは過剰診断や「発達障害という視点」にとらわれ過ぎることのデメリットです。

 

本来、発達や成長というものは、一様なものではありません。

各人の発達のプロセスは、それぞれ違いがあって当然ですし、一般に考えられている以上に、発達の仕方はかなり違ったものになります。

 

 

しかし、発達障害という考え方が行き過ぎると、平均的な、いわゆる定型発達以外の子は全員が”障害”であるという見方になってしまいかねません

 

 

近年、その前提自体が崩れつつあり、そもそも発達の仕方が違うタイプが一定割合ずつ存在すると考えられるようになってきています。

 

それは、決してどちらが優れているとか、どちらが正常とかいう問題ではなく、異なるタイプなのです。血液型のようなものかもしれません。

 

それぞれタイプの異なる発達の仕方があって、異なる情報処理の特性を持ち、社会性や情緒、認知、行動面で異なる特性を持っているのです。

 

どれもそれぞれの輝きを持った”個性”なのです。どれもメリットがあるから、長い進化の時を経て、生き残ってきたのでしょう。

 

必要なことは、一人ひとりの特性を理解して、それが活かされるように働きかけるにはどうしたらよいか、ということを知ることなのでしょう。

 

そして何よりも、その人が少しでも幸福な人生を歩むことを容易にしてくれるのだと思います。

 

 

…他方で、発達障害を語る上でかかせないのが「二次障害」です。発達障害を持っているタイプの人は非常に繊細で傷つきやすい面が強くあるケースも多くあります。

 

人と人との距離感、自分と他者との分離境目が曖昧であったりします。ですから、人との摩擦が絶えなかったり、コミュニケーションギャップによって、周りから「いじめ」を受けるケースも多くあります。

 

また、場面によって得意不得意が非常に明確で、不得意な場面(例えば、画一的な受験勉強や周りと合わせる行動)ばかり強要されることは、自尊心を大きく傷つけてしまいます。

 

軽度であれば、それが周りの大人にも分かりづらく、放置され、問題は内部で深化していくケースも多くあります。それはとても深刻な生き辛さを抱えることになります。

 

”うつ病”や”躁うつ病”、”不安神経症”、”対人恐怖”、”あがり症”など様々な症状が「二次障害」として表面化してくるのです。

それは二重にも三重にも苦しみを背負うことになります。

 

発達障害自体そのものよりも、これまで自分の特性が分からず、同じ失敗やトラウマを重ねてきてしまって、二次障害で苦しんでいるケースが増えているといいます。

 

それが生き辛さの原因になるので、そのことをトータルで捉えて、しっかりとした心のケアをすることが、今最も必要とされているのでしょう。

 

 

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は潜在意識の記憶を浄化して、生き辛さの原因を癒していく心理療法です。


より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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