誇大自己～相手を所有し支配する人たち
おはようございます。 大阪市梅田は今日も夏日です。 昨晩は珍しく涼しかったですね。
…今日は「誇大自己」について書こうと思います。誇大自己症候群というと聞きなれない言葉かもしれませんが、要は自己愛が肥大して歪みがでている状態です。
対人関係の特徴は、所有と支配という色合いを帯びるという点です。
相手を自分の思い通りにしようとする。相手の想いをくみ取るのではなく、自分の思いを押し付けようとします。
相手の気持ちに関係なく、自分の意向に従わせようとするのです。だから周りの人はたまりません。自己中心的な人は、相手も同じように意志や感情を持っていることが、そもそも理解できないか、頭では分かっていても、それに対してほとんど配慮や関心を払いません。
自分の考えだけが正しくて、一番良いと思っているので、それを受け容れない人は、愚かで悪い人とみなされてしまいます。すべてが０か１００なのです。ですから言ってることもやってることも、一貫性がなくコロコロ変わります。自分の思い通りになり、意のままに支配できる存在は「可愛い」存在であり、そうでない存在は「むかつく」存在なのです。
自分の独善性や強引さには目が向かわず、むしろ、思い通りにならないことに対して、プライドを傷つけられ、辱めを受けたように感じ、激しい怒りや憎しみを覚えます。
そのため、誇大自己症候群の人の愛は、容易に正反対の感情に変わってしまいます。もっとも愛していたはずの親や伴侶、兄弟姉妹と骨肉の争いを演じることも、よくあるケースです。
では、どうしてこういう人格になってしまうのでしょうか？
それは成長の過程での体験に根ざしていると考えられています。
激しい失望を味わうような体験によって、理想化された自己イメージを取り込んで自我理想を形成することに失敗しているからです。
甘えの欲求が満たされなかったり、必要な関心、愛情をかけられず、本能で求めたものを得られることができず、自我の確立をし損なったことが原因だと考えられています。
そうなると、人は反抗的になったり反社会的になったり、他者に対して信頼や尊敬を抱きにくくなります。権威ある人に、なんの理由もなく突っかかっていこうとすることもあります。逆に権力を持ちたがり、兼六を得るためには何でもするという無茶苦茶な人間もいます。その一方で、特定の誰かを過度に理想化し、依存を続けることになるケースも多くあります。
反抗と愛情希求という相反する感情が入り混じり、深いジレンマに陥ってしまいます。心のモヤモヤした感情が複雑に絡み合っているのです。それを解きほぐすには、過去の体験をやり直していくしかありません。
その時感じた感情を顕在化していくことによって解放していくのです。自己中心性は、周りから見ると一見傲慢に見えますが、心の中は寂しさと怒りが充満していて、とても生きづらい状態です。
だから余計に他人に防衛的になり、ありのままを認めるのが難しく、相手の意志や気持ちを尊重しながら慈しみ合うことが難しいのかもしれません。
これは誇大自我に限らずですが、なかなか気づかない深層心理の中に「本当の自分」がいます。
傷ついた過去を癒し、うまく自分を肯定していきましょう。自分を肯定してこそ、他者を肯定したり、社会を肯定することができるでしょう。
ヒプノセラピー（インナーチャイルド療法、前世療法）でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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