心のウィルスを癒す
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。
私たちはみな、[無意識の領域]を持っています。
そのなかには共感や希望など前向きで「開かれた部分」もあれば、
限られたコミュニケーションしか取れない部分、
つまり「機能的に孤立」した部分があります。
この部分のことを、
神経言語プログラミングのタッド・ジェームズ博士は、
〈心のウィルス〉と名づけました。
このウィルスは、物事の意味づけを歪め、
私たちの思考を乱し、
調和をなくしてしまいます。
〈心のウィルス〉には、
先入観
連想
ひも付け
思い込み
内的葛藤
やる気の喪失
自己破壊
他者否定
怒り
恐れ
などがあります。
これらは、神経システムの一部に 住みつき、
独立した生命体 のように振舞っています。
本人がふだん抱いている信念や価値観とはまた違うものであり、
そのウィルス 固有の信念や価値観 を持っていたりもします。
〈心のウィルス〉は、
生物学的なウィルスや、
コンピュータ・ウィルスとは違います。
どんなに自己破壊的なものであっても、
〈心のウィルス〉にとっては
何らかの「プラスの動機」を持っています。
それは
「自分は正しい」であったり、
「正当な理由がある」
というものだったりします。
あるいは「○○はこうだ」と 断定 することで、
内側の(弱い)自分を 守る、
という[ プラスの動機 ]が隠れています。
しかし現実の世界では、
この「プラスの動機」だけでは、
なかなかうまく物事が進まみません。
何かを生産的に達成することも 難しくなる でしょう。
利己的であり、
思い込みの世界に埋没してしまっているからです。
もちろん、人間は感情の生き物ですので、
そんなにいつも 賢くはなれません。
時には強い感情に振り回されたり、
酷いこと愚かなことを考えたりしてしまったり、
いろいろなことが起きます。
しかし、思い込みという「我欲の世界」に入れば入るほど、
心理的なバランスを欠き、
内的葛藤や、心の調和の乱れに悩まされることになります。
多くの脳科学者は、生まれたばかりの赤ちゃんは
「全体性の感覚(自分自身との一体感)」
を持っていると述べています。
しかしトラウマや様々なストレスなどの辛い感情体験は、
〈心のウィルス〉を作り出して、
この一体感を破壊してしまいます。
一体感は
①感情の強烈さ
②変化の急激さ
③体験した回数
によって、この「自己一体感」は浸食され、
傷つけられてしまいます。
その度合いは数値で測れるものではなく、
目に見えて分かるものではありません。
だからこそ分かりにくい形で
生きるエネルギーを奪われて しまいます。
〈心のウィルス〉には特徴があり、
利己的 である
自己増殖 する
というのがあります。
そして思考の調和を乱し、
一貫性を失わせます。
「調和のない乱れた思考」のそのものが〈心のウィルス〉です。
しかしこれを単に意志の力で、
思考や行動パターンを変えようとしても
なかなかうまくいきません。
なぜなら、〈心のウィルス〉は 無意識の領域 にあり、
自己保存の欲求に従って、
水面下で 強化され続けてきたから です。
大切なことは、
心のなかが<分離>していることに気付き、
その傷を癒して、≪ 統合 ≫ していくことでしょう。
その統合していく過程のなかで、
分離した〈心のウィルス〉を
否定したり排除してはいけません。
どんなに嫌って、否定をして排除しようとしても、
それは 無意識に強く反発を繰り返すだけで、
逆に、強化 されてしまうからです。
その負のパートを見つけて、
原因をつきとめて、
受け入れていくのです。
もちろん、それまでのプロセスのなかで、
怒りや悲しみや恐怖という感情を、
しっかり 解放 していく必要があるでしょう。
そして、感情が段階的に解放されて、
感情の振れ幅が 落ち着いて きたら、
そのパートを受け入れて、そのパートに 感謝 します。
そのパート(心のウィルス)には、
前述のとおり、プラスの動機があります。
その目的を知り、
それも 自分の大切な一部 であることを受け入れて、
感謝するのです。
…誰もが「 内なる敵 」を抱えています。
そして多くの場合、この「敵」に何とか 勝とう とします。
敵に打ち勝たなければいけないという方法は、
自分自身と戦う ことになります。
そうなると負けるのも勝つのも自分であり、
結果的に、「消耗した自分」だけが残ります。
戦うのが相手であっても同じです。
相手には相手の価値観があり、
それを無視して、利己的な考えに執着し続けても、
無意識の領域で自分を傷つけてしまい、
更なる怒り、嫉妬、恐れ、偽りなどの
世界に 埋没 していきます。
底なし沼で、それでは 生産的な解決 にならないでしょう。
相手を強く否定している状態は、
同時に自分をも否定 することにつながるからです。
ある部分が壊れているのを無視しているから、
自己増殖 して 利己的 になってしまい、
自ら苦しんでしまいます。
否定と肯定の バランスを欠いてしまうと、
不毛な戦いとなり、
人生を汚し、消耗 してしまうのでしょう。
物事をもっと受け入れるようになるには、
今の自分ではないものになろうとするよりも、
今の状態を 認める ことから始めるのが、
きっと正解なのでしょう。
内なる自分と上手く 和解 できたら、
今生きている世界の見え方も
大きく変わってくるでしょうね。
皆さまの一日を応援しております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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