劣等感について
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。
今はストレス社会で、何かと生きにくい時代ですが、
考え過ぎるとメンタルに良くない
ということが、脳科学の研究で 明らかになっています。
もちろん対象が、
勉強や仕事や趣味の研究など、
なにか 生産的な目標 であれば、
考えれば考えるほど、
その分野の知識も増え、分析が深まり、
自分なりの方向性が 明確 になっていくでしょう。
『人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである』と
心理学者アドラーは提唱しましたが、
人のことを考え過ぎると、
頭も 心も 疲弊 してしまい、
メンタルがやられてしまいます。
何ごとも シンプルに考える ことが大切なのでしょう。
決して「世界」が複雑なのではなく、
ひとえに自分自身が、世界を複雑なものにしているのでしょう。
「ああだったらどうしよう」
「こうなったらどうしよう」
「嫌われたら、馬鹿にされたらどうしよう…」
「失敗したらどうしよう」
頭のなかで どんどん複雑に してしまっています。
私たちの脳は、常に 刺激 を求めています。
たとえそれが、自分に不利なこと、マイナスなことであっても、
無意識に 特別な何か を求めています。
そして、人はきっと誰しも、
客観的な世界に住んでいるのではなく、
自らが意味づけをした〈主観的な世界〉に生きているのでしょう。
あなたが見ている世界は、
おそらく私が見ている世界とは違うかもしれないし、
およそ誰とも共有しえない世界かもしれません。
みなそれぞれが、固有の世界 を生きています。
もちろん 共通する部分、重なる部分 もたくさんあるでしょう。
大切なことは、
自分の世界を 広げていく ことであり、
そうすることではじめて、人は 変われる のでしょう。
そのためにはまず、
自分の世界をよく 知る ことが大切です。
どういう価値観を持っているのか、
どういう生き方がふさわしいのか、
本当は何を望んでいるのか。
内面のことであれば例えば、
「劣等感」もその一つでしょう。
誰にでも、多かれ少なかれ劣等感がありますが、
そもそも何故、人は劣等感を抱くのでしょうか?
人はこの現世で産まれたとき、
無力な存在 としてこの世に生を受けます。
そしてその無力な状態から脱したいと願う、
普遍的な欲求 を持っています。
よちよち歩きの状態から、二本足で立つようになります。
言葉を覚え、周囲の人々と、
「意思の疎通」ができるようになります。
学校生活を送り、遊んだり勉強をしたりします。
長じるにしたがって、恋愛や結婚、
仕事や趣味の世界へと ステージ を変えていき、
向上したい、
しなければならない
という欲求を 本能的に 持っています。
「自立したい」
「向上したい」
「理想を追求したい」
「幸せになりたい」などもそうでしょう。
科学の進歩も[優位性の追求]です。
そしてこの優位性の追求と
‐ 対 ‐
になるのが ≪ 劣等感 ≫ です。
人は誰しも「向上している状況」にいたい と望んでいます。
そこにいると 心地がいいからです。
しかしそうは人生 うまくいきません。
身近な人間関係で様々なことが起こるからです。
そこで理想でない自分 に対して、
まるで劣っているかのような「感覚」を抱いてしまいます。
人との関係で、
<勝ち負け>を競い合うのが人間の性の一つですが、
その泥仕合の中に つい 没入 してしまうことがあります。
身近な狭い世界で、
勝ち負けや 善悪、優劣 となると、
怒り、恐れ、罪悪感、劣等感、優越感、
様々な 執着 が強くなり、生き辛さを生み出していきます。
なかには、不幸自慢になる人もいます。
被害者意識の 塊 になるのです。
不幸であることによって
「特別」であろうとし、
不幸であるという一点において、
人の上に立とうとします。
自らの不幸を武器に、
相手を 支配しようとする 心理です。
被害者になりきることで、
周りに心配させ、その言動に 影響力を行使 することで、
[優越感]を感じるのです。
今の時代は、弱者のためという 偽善 も多く、
大義名分 を打ち立てることによって、
優位になろうとする人間もいるので、
被害者意識を増幅させるような流れもあります。
いずれにしましても、
優越性を追求する エゴ の使い方を間違えれば、
自分自身と、周りを卑しめる 生き方 になります。
大切なことはきっと、
勝ち負けという終わりのない世界にいる自分を
俯瞰 して、
同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、
その後ろを進んでいる人もいる、
という 感覚が 大切かもしれません。
進んできた 道や 距離、
歩くスピードは
皆それぞれ違うけれども、
それぞれのタイミングで、時には休みながら、
前を向いている というのが正しい在り方なのでしょう。
健全な劣等感は、
他者との比較で生まれるのではなく、
「理想の自分」との比較から生まれるもの です。
みんな一人ひとり指紋が違うように、
持って生まれた気質、肉体、性別、年齢、
知識、経験、立場、価値観が違います。
私たちは「同じではないけど対等」という
感覚を持つことは非常に大切なことだと考えられます。
目標を達成する、夢を実現するための
[健全な競争]もいいですが、
それより大事なことは、
今の自分よりも前に 進むことでしょう。
今までの自分のまま、
考え方も生き方も、
付き合う人間も「今までのまま」であれば、
学び がありません。
進歩 もありません。
かつての自分、これまでの自分に一を足す、
一歩踏み出していく ことで、
自分の世界を確立していくという
定めのなかに
きっと私たちは 生きているのでしょう。
過去が過去として存在しているかぎり、
私たちは 過去からの文脈のなか に生きています。
もちろん、過去の良い思い出 を大切にすることも大事でしょう。
しかしもし、過去の傷や トラウマ が
今の自分に影響を与え、
今の自分を苦しめているなら、
そのトラウマを 癒していくこと が必要です。
人生は 今ここの連続 です。
今ここにいる自分を取り戻して、
自分らしく前を向いて
大切な人生を生きていきましょう。
皆さまの一日を応援しております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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