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怒りの心理学~アンガーマネジメント

2021-09-05

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今朝も掃除から始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ禍において、さまざまな行動制限を強いられ、

ニュースも生死を扱う逼迫したものが増え、

 

社会全体の停滞、経済の抑制によって、

ストレス は大きくなっています。

 

 

 

 

 

ストレスによる怒り、イライラも増大しているでしょう。

 

 

 

 

 

新型コロナは関係ないですが、

世界的にも「アンガーマネジメント」が非常に普及しています。

 

 

 

 

それぐらい、怒りのコントロールは難しいものなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

国や文化によっても「表出の仕方」は異なりますが、

怒りというのは、出していけない

マイナスなものと日本では捉えられがちです。

 

 

 

 

 

喜怒哀楽は、人間の持つ自然な感情 ですが、

 

 

 

  怒る人=キレる人=厄介ない人

  となりがちですから、

 

 

往々にして、怒りは 表面的には抑えられ

内面に抑圧 されます。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、以下3点は重要であり、

《怒りの基本的性質》であると心理学的には考えられます。

 

 

 

 

 

①日常生活で怒りを覚えるのは自然なことで、

 良いとか、悪いとかの問題ではないということ。

 

 

 

 

 

②感じた怒りを表にあらわすことは

 必ずしも、悪いとは限らないということ。

 

 

 

 例えば、人種差別や悪質な犯罪への怒り(公憤)には、

 社会の秩序や安定に寄与する一面があります。

 

 

 

 

③基本的に、深刻なケースを除けば、

 多くの場合、怒りは時間の経過とともにやわらいでいきますが、

 持ち続けていると、非常に疲労をもたらします。

 

 

 

 

 

 

 

 

怒りは 人間以外の動物 にもあり、

エサを奪われそうになったり、命を脅かされたときに、

威嚇したり、攻撃したりします。

 

 

 

 

 

あらゆる生物の、怒りの「 源 」は、

 

  自分や仲間を守るための 闘い や 逃走 のための

 

[ 本能 ] だと考えられます。

 

 

 

 

 

その上に、人間は知能が発達しているので、

人間特有の怒りがあります。

 

 

 

 

例えば、私たちは、直接生命を脅かされるような状況でなくても、

自分が尊重されていないと感じれば、怒りを覚えます。

 

 

 

 

 

 

また、動物は怒りを感じたら、

ただちに 攻撃するか、逃げるかの行動に出ますが、

 

 

  人間は相手に怒りを覚えても、

  関係性や体面を考えて、

 

何とかこらえて、やり過ごそうとします。

 

 

 

 

 

 

些細なことでも「不当な扱いを受けた」と相手に怒り、

それが殺意をともなうほど大きくもなりますが、

そんなそぶりを微塵もみせずに相手に接している。

 

 

 

 

 

このようなことも、人間ではあり得ます。

 

 

 

 

 

 

人間の怒りは  極めて主観的  であり、

 

 その認知、表出、行動、対応は 非常に複雑 です。

 

 

 

 

 

 

 

そして、私たち人間が感じる怒りは、

 

に対して(気温が高い、電車が遅れている、物が壊れた等)ではなく、

 

  「対人関係」がほとんどであることも分かってきています。

 

 

 

 

 

さらに、それは物理的被害(身体的被害)よりも

むしろ 心理的被害 の方が圧倒的に多いそうです。

 

 

 

 

 

 

例えば、

 

  自分が困っているのに相手が協力してくれない、

  平気で約束を破る、中傷する、騙す、

  挑発する、見下した行動をとる、悪口陰口を言う、

 

といったことで怒りを覚えることが多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

そして怒りは、元々の脳の気質 による面も多々あります。

 

 

 

 

 

 

例えば、神経が細やかで繊細な人や、

アスペルガー、ADHDの傾向のある人は、

 

 

  「特定の場面」が苦手なので、

  一時的に非常に過敏になってしまい、

 

 

どうしても、恐怖→怒りとなりやすく、

パニック になってしまいやすいです。

 

 

 

 

 

 

当人は、深刻な恐怖と異常な緊張状態

 

心神喪失状態なのに、

 

 

 

 心の内面が分からない人、

 

 分かろうとしない人 から見ると、

 キレている、怒り狂っていると、

 

 

 

誤解や偏見をもって、認識されるケースも、

非常に残念なことに、多くあります。

 

 

 

 

 

 

 

社会的な認知、啓蒙がまだまだ 遅れている のでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、人間固有の怒りの性質ですが、

 

 

 

 

   怒りは人から人へと「伝染」していきます

 

 

 

 

 

 

 

「ある人の怒り」が別に人へと伝染していく現象、

感情伝染」があります。

 

 

 

 

 

 

これは人間の脳に、

ミラー・ニューロンシステム(MNS)があるからだと考えられます。

 

 

 

 

 

ニューロン(神経細胞)の中には、他人の行為を観察するだけで

活性化されるもの(ミラーニューロン)があります。

 

 

 

 

 

 

人間のMNSの〈 根幹 〉には、「行動の模倣」があり、

 

そこから他人の行動や感情の理解

 

意図の推測共感する能力が生まれたと考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

MNSによる感情伝染は、怒りの感情だけではなく、

あらゆる感情にも当てはまります

 

 

 

 

 

 

例えば、オリンピックの決勝戦や、ノーベル賞授賞式を

想像していただくと分かりやすいかもしれませんが、

 

 

 「満面の笑みで喜んでいる人々の映像を見るだけで、

  自分も高揚して嬉しくなる」といったことは、

 

 

経験したことがあるかと思います。

 

 

 

 

 

 

このように、人間の脳には ミラー・ニューロンシステム があるので、

 

相手や環境に大きく影響を受けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  <どういう人と付き合うか>

  <どういう情報に、日々接するか>

  <どういう環境にいるのか>

 

 

は [ 非常に重要 ]ですし、

 

それによって、怒りの ≪  ≫ も変わってくるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

私たち人間の持つミラーニューロンの機能を知り、

 

 

  それを自分の人生にどう活かしていくか

 

 

を考えることは、非常に大切なことかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれにしても、人間の知能は非常に発達していますが、

 

 

一方で、

  周りから影響を受けやすく、

  負の感情の伝染という観点からも、

 

弱さ、もろさの性質も持ち合わせているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、怒りの対応 について、書こうと思います。

 

 

 

 

 

怒りのコントロールについては、

膨大な研究がされていますが、

 

 

 

ここでは、

 

 

  ①瞑想

 

 

  ②言語化による解放

 

 

  ③客観視、俯瞰

 

 

の代表的な3つを記します。

 

 

 

 

 

 

 

 

①まず、怒りなどの感情をコントロールする部分は、

 脳の「前頭前野」にあります。

 

 

 

ちょうど、おでこの内側(頭の前の部分)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちはこの 前頭前野 で、

 

 

 

  物事を考えたり、感じたりしていて、

 

  感情のアクセルとブレーキが働きますが、

 

 

 

脳は常に 無意識に 働き続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無意識に働くので

怒りのコントロールは非常に難しいのですが、

 

 

 

 

 

  この脳の 前頭前野に意識を集中 して瞑想

 

すると非常に効果的だと考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

瞑想中は、鼻からゆっくり息を吸い、

 

   腹式呼吸

 

ゆっくりと息を吐いていきます。

 

 

 

 

 

 

腹式呼吸は、副交感神経 を高めて、

リラックス効果がありますので、

 

怒りを鎮静化するのに有効であることは、

科学的にも実証されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

②言語化による解放。

 

 

 私たち人間は「 言葉 」によって、

 対象を理解し、

 その理解したことによって [ 感情 ] が生まれてきます。

 

 

 

 

 

 

 そして、脳の機能として、

「言語化」することで「認知」が深まるので、

 

 

 怒りを[言語化]していくことは、

 

 

抑圧された感情の 解放 につながります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

適切な方法で、適切な場所で、感情の解放ができたら、

 

 

  次は、怒りが出る場面を 客観化、俯瞰 していく

  更に有効だと考えられます。

 

 

 

 

 

 

怒りの場面を思い出し、

 

 

 

 

  どのような状態(環境)だったのか、

  自分の感情パターン、こだわり、思い込み、

  相手の言動、意図、背景、人間性、

 

 

 

 

できるだけ客観化して、俯瞰することで、

 

 

 

怒りというものを、より冷静に分析 することができ、

腑に落とすことができるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

≪怒りの正体≫ を解明することは、

 

 

 

  〈 自分を知る 〉大きな手掛かりになるでしょうし、

 

 

 

  人間はどういう生き物なのか、

  脳や感情のメカニズムなど、

 

 

 

洞察を深めることで、

私たちに 生きる知恵 をもたらしてくれるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『怒りをうまく、上手に使えば、

  怒りは素晴らしい卓越したツールになる。

  怒りと憎悪は違う。憎悪はエネルギーではない』

            ジョン・ライドン

 

 

 

 

 

 

 『もしあなたが怒りっぽく、気まぐれで、

  気難しく、意地悪な人ならば、

  猛スピードで、歳をとっていくでしょう』

         ジョセフ・マーフィー

 

 

 

 

 

 

 『優しさに包まれてする仕事なんて、

  本当の仕事じゃない。

  怒りがあって、はじめて仕事ができるのよ』

         ココ・シャネル

 

 

 

 

 

 

 

 『敵のため火を吹く怒りも、

  加熱しすぎては、自分が火傷する』

       ウィリアム・シェイクスピア

 

 

 

 

 

 

 

 『怒りは敵と思え』

      徳川家康

 

 

 

 

 

 

 

 

 『人間は怒りと寂しさの処理で、人生を間違える』

            加藤諦三

 

 

 

 

 

 

 

 

 『怒りは、しばしば道徳と勇気の武器になる』

          アリストテレス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…怒りに翻弄されることなく、

   うまく活かしていきたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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