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ネガティブ・ケイパビリティ:寛容性について

2021-04-16

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今朝も窓を全開して、掃除をしてました。体を動かすと、心も動いてきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスは依然収まらず、国内鎖国みたいな状況になっています。

 

 

 

 

 

 

 

これまで、人類は何度も感染症を経験してきましたが、

 

 

SARSやMERS、エボラ、エイズとは違って、

 

 

 

今回パンデミック(世界的大流行)になっているのは、

 

「感染率が高いけど、致死率は低い」という

 特徴があるからだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

メディアは不安を煽り、大量の情報を流し続けていますが、

 

例えば、東アジア地域は何故比較的少ないのか、

変異種の正体、ワクチンの効果、その副作用について、

 

現時点で分かっていることはそう多くはないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

各国で対策も異なり、

スピード感もまったく違いますが、

 

少なくと「正解」を導き出した国は

現段階ではないのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

全容のつかめないものに対して、

ベスト・アンサー、ベスト・ソリューション

出せるはずもないからです。

 

 

 

 

 

 

 

いまできるのは、

 

利害得失のバランスのどちらに多少とも傾いた

政策を取り得るのか、の判断ぐらいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「万全を期す」「しっかりやる」という

二つの常套句をあらゆる場面で振りかざし、

 

 

官僚の書いた文章を読むだけでは、

 

国民の不安も和らげようもないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

何となくの意思表示しかできないのは、

 

ひとえに言質(げんち)を取られたくないからでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

形式的に整ったことしか言わないという

「縛り」を自らかけているようなものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追求する側もそれを心得ていて、

 

片言隻句を鬼の首を取ったように捉えては

徹底的に責め続けます。

 

 

 

 

 

 

 

これでは当たり障りのない言葉しか

用いられないのも、必然かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

そして、今や社会全般において、

同じような 閉塞感 が漂っています。

 

 

 

 

 

 

誰かが何かをしている、した、言ったと

揚げ足を取るように、責めて否定する。

 

 

 

 

 

 

あれはおかしい。あり得ない。

 

 

 

 

 

○○は○○だとレッテルを貼り、

 

 

対象を攻撃し否定すると、

 

 

 

 

  シーソーのように自分が自動的に上がるので、

 

 

  自分は正当化されるという

 

 

 

非常に薄っぺらい正義がまかり通る

世の中になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

人間は「自分は正しい」と思いたがる生き物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

「自己承認欲求」を 本能 として持っているので、

 

 

 

 一番安易に その欲求を満たそうとする行為は、

 

 

 

何らかの対象を否定することです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような世の中で、

私たちが考えるべきものの一つが

寛容性」なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

寛容性というと、

器が大きく

道徳的な徳目と聞こえるかもしれませんが、

 

 

もっと単純な話で、

 

私たちの脳のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳は「言葉」を通して、

 

  その人なりの「理解」で

 

この世界を見ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

理解する枠組みは、

「言葉」によって築かれているといっていいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

言葉があるからこそ、

私たちはそこに何物かの存在を「認識」することができます。

 

 

 

 

 

 

そして、誰しもが自分のなかに、

言葉に基づく枠組み、< 城 >のようなものを構えています。

 

 

 

 

 

 

そして、その城壁にはいくつも穴が空いていて、

外に向かって開かれています。

 

 

 

 

 

 

つまりこの城は、完璧ではないということです。

 

 

 

 

 

 

人間は、言葉による<城>のなかに、

完全に閉じ込められているわけではありません。

 

 

 

 

 

 

 

そして、それはプラスな意味を持っていて、

 

心理学で「機能的寛容」とよばれますが、

ゆとりや、余裕、余情をもたらしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他者(自分の城の外にあるもの)に多少とも開かれて、

 

 

受け入れる余地、余情、ゆとりがあればこそ

 

 

 

たとえ立場や考え方が違っても、

 

そこに分かり合える可能性が

生まれてきたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、現在の社会ではそういう「寛容性」が

著しく失われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのため、つけ入られる “スキ” を見せないために

 

 

 

自ら心の城壁の穴をコンクリートで固めようとし、

 

 

 

   心理的に、常に鎧をかぶり、

 

 

城のなかに閉じこもっている状態になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、いろんな感情が 抑圧 されるので、

 

 

 

  頭の中で 負のループが強化 されて

 

 

 

怒り、恐怖、自己否定で苦しくなってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

そして他罰的になっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

誰もが持つ「機能不全部分」は

許さない、受け入れない。

 

 

 

 

 

 

 

「自分の機能不全部分」は見ない、向き合わない、

気付こうともしないのに、

 

 

他者の機能不全部分は、許さない、

批判・否定・攻撃をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな不幸な状況が、

互いを束縛し、監視し合う、

 

閉塞感漂う世の中 をつくっているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

生き辛さは閉ざされたままで、

 

 

頭と心が裏腹となり、

 

 

 

   表面と内面の差のギャップに

 

 

 

私たちは 無意識のうちに 疲れてしまっているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

作家であり精神科医の帚木蓬生氏が提唱している

ネガティブ・ケイパビリティ』という概念があります。

 

 

 

 

 

 

もともと、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉は、

詩人であるジョン・キーツが、

 

不確実なものや 未解決なものを 受容する能力 

 

として現したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えの出ない事柄に耐える力

 

あるいは

 

消極的受容力ともいえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その反対は、

ポジティブ・ケイパビリティです。

 

 

 

 

 

「ポジティブ・ケイパビリティ」は、

 

 

  原因を手際よく調べ上げ、

 

  選択肢を並べて、

 

  そこからベスト・ソリューションを見つけ、

 

  即時に、果敢に、

 

  ベストと思われる解を実行すること を意味します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の社会は、このポジティブ・ケイパビリティを

極限まで追求し続けようとする社会 になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、そういうアプローチも必要でしょう。

 

 

 

 

 

 

しかし、「問題」は現代社会が

〈ポジティブ・ケイパビリティ〉の一本槍で形成され、

 

 

それがであり、称賛の対象になり、

 

 

 

 

 

 

 

それができない人や、しない人、他のやり方は、

 

 

 

 

    評価されなかったり、否定されたり、

 

 

 

 

あるいは、悪だと捉えられる風潮にあるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも物事に正解や、

「万全の解決策」があるわけがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

思わぬ出来事の連続のなか、

 

 

 

少し立ち止まって、

 

 

  別の角度から考え直したりする

 

 

 

ネガティブ・ケイパビリティが

失われていることが、

 

 

閉塞感のある空気感を生み出し、

結果的に、私たちを心理的に追い詰めているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に、リーダーはアクションを起こさなければ

「存在意義」を疑われるので、

正解と見えるものに飛びつきがちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして 声高に それを言うと、

 

その一見正しいと思われる自信溢れる態度に、

 

人々は安心し、

 

 

 

 

内容は精査せず、簡単に付和雷同をしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

たとえ内心違和感不全感があったとしても

 

 

 

 

それを上回るポジティブ・ケイパビリティ

  が見い出せないがゆえに

 

 

 

 

 

 

それがベストの解かのような

 

雰囲気 ]  が簡単に形成されてしまっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

正解とみえるものをみつけても、

一瞬でいいから、立ち止まる。

 

 

 

 

  別の角度から、考え直してみる。

 

 

 

 

 

いろんな考え方を想定してみる。

 

 

 

 

そして、

 クリエイティブで柔軟性のある人と

  対話をしてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベスト」と思われることを実行することも大切ですが、

 

そのアプローチだけでは

さまざまな危機は乗り越えられないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

批判勢力からは、

 

 わずかでも判断が遅れれば

 「初期対応が遅れた。決断力がない」と糾弾され、

 

途中で方針を変えれば

 「一貫性がない」と非難されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、社会に顕在化する問題、

 

 

     あるいは、

 

 

私たちの個々の人生に起こる問題には、

 

 

 

 

一つの道をまっすぐ進めば解決する

答えがあるということではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

常に明快な「ベスト」ではなく、

 

一見して分かりにくくとも、

ベター」を考える姿勢の方が重要だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ベストなど存在しないという認識に立てば、

 

 

       よりベターな 選択肢 が見つかり、

 

 

自分に対しても他者に対しても、

 

より柔軟に多様な選択肢を持つことができるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生は思わぬ出来事の連続であり、

 

 

 今はパンデミックという大変な時期で

 特に社会全体が不安に覆われていますが、

 

 

 

 

 

考え方や生き方を

 

 

 

   一度立ち止まって考え直す作業、

 

 

 

 

 

静かに自分と向き合う時間も大切でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

社会の在り方や、自分の課題(カルマ)に気付けたり、

 

 

 

 

 

     そこに学びがあれば、

 

 

 

 

 

その分、余情や心の静けさが広がり、

 

 

 

 

違う捉え方を受け入れる

 心のゆとりが生まれてくるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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