瞑想の効果：《評価》から離れていく
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。
緊急事態宣言が解除されましたが、
先行き不透明な中、
自粛生活も長かったせいか
強いストレスや、
不安に苦しんでいる人も増えています。
強いストレス状態が続くと、
判断ミスを犯す、全体像を見失う、
苛立ち、不安、うつ、精神疾患、
アドレナリン依存症（スリルや興奮を追い求めずにはいられない状態）など、
さまざまな生き辛さを引き起こしてしまいます。
一日の大半を家の中で過ごし、
仕事のことが頭から離れない生活を送り続けていると、
ストレスホルモンの異名を持つ
「コルチゾール」の分泌量が高まってしまいます。
コルチゾールは、副腎皮質から放出されるステロイドホルモンで、
ストレスとの関連で最もよく研究されている指標です。
コルチゾールは、人前でスピーチをするなどのストレスをかけると、
その値は10分–20分ぐらいで、2–3倍に増加することが知られています。
…ストレスフルな状態から離れて
気持ちを和らげる方法がいくつかありますが、
今日は《瞑想》について書こうと思います。
瞑想は、脳波がα波、θ波に入っている状態で、
良好な催眠状態と非常に似た状態です。
瞑想は脳に非常にいい影響を与えることが
脳科学的にも解明されていて、
欧米では、マインドフルネス瞑想が
広く普及しています。
グーグル、IBM、インテル、P&G、フォードや
多くのスタートアップ企業の社員研修プログラムでも
取り入れられています。
瞑想の効果は催眠の効果と似ていて、
・気づく力と集中力が高まる
・ストレスが軽減され、心が穏やかになる
・EQ（感情知性）が高まり心が安定する
・頭がクリアになり、洞察力が高まる
などの効用があります。
日々、瞑想をしていると、
脳の可塑性に働きかけることが可能になるのでしょう。
瞑想は単に、じっとして、目をつぶって静かにしているのではなく、
脳の中で自分という存在を俯瞰することによって、
抽象度を上げていく ことが大きな目的です。
現実的な人間関係、立場、しがらみ、日々起こることは
「配慮」「繊細さ」を要し、
その分、〈感情〉は揺り動かされ、
エネルギーを消耗したり、発散したりを繰り返しています。
いいことがあれば安心したり、喜んだりして、
辛いこと、嫌なことがあれば、落ち込み、不安や怒りがでてきます。
瞑想は、そういう自分の感覚や行動、
心に浮かんだ考えを観察する、というものです。
催眠は、更にそこにある負の感情や
抑圧された記憶を解放して、
間違った思い込みなどを
書き換えていきます。
瞑想は基本一人でやるものですが、
一人で「何も考えないでいる」というのは、
やってみると意外に難しいもので、
ただ座っているだけでも、いろいろなことが頭に浮かびます。
《脳》は常に空白を嫌い、
何らかの因果を紐付けようとするからでしょう。
そういったとき、
考えを追い出して無心になろうとするのではなく、
「考えが浮かんできたな」
「こういうふうに自分は感じているんだな」と、
思考が浮かんだり、消えたり、「それ自体」を観察していきます。
大事なのは、それに対して
「これは良い考え、あれは悪い考え」といった
評価や判断を下さない ことだそうです。
この世はとかく＜評価＞に満ち溢れています。
「〇〇はおかしい」
「絶対に〇〇だ」
「あの考えはあり得ない」
「あの人は〇〇だ」
他人との関係においては
「〇〇と思われたらどうしよう」
「嫌われたらどうしよう」
自分に対して
「どうせ自分なんて…」
「うまくいかなかったらどうしよう」
人は一日に約８万回
頭の中で«自己対話»を、脳の中で繰り返しています。
しかもネガティブな自己対話が
圧倒的に多いのです。
日々評価にさらされている《脳》を休めるためには、
自分を見つめ直して ‐ 判断 ‐ からはなれて いきましょう。
自分自身を含めたすべての事象を、ありのままに観察し、
評価を下さないで観察瞑想を続けていくと、
どんなものごとも固定的ではない
ということを体得的に感じることができるでしょう。
空に浮かぶ雲が形を変えながら消えていくように、
この世界には、とどまり続けるものはありません。
あらゆるものは常に変化しています。
自分自身も同じで、
状態や感情もまた
その時その時に変わったりするのが自然でしょう。
それに気付き、うまくリセットしたり、
傷ついた自分を癒していくことは
とても大切なことだと思います。
瞑想はいろいろなやり方があり、
呼吸法、姿勢、時間、音源 など、
今は動画でもたくさん紹介されています。
いろいろ試してみて
«自分に合ったやり方» を見つけて
日々工夫、改善していくことがいいと思います。
…今回の危機に限らず、
私たちは日々、無意識の中で
容赦ないストレスと直面していて、
＜戦うか、逃げるか、固まるか＞という
«究極の選択»にさらされ続けます。
気づかないうちに、自分と他者の間にあるべき
境界線の感覚は失われてしまったり、
人間という生き物が大事にケアされるべき存在だ
ということも忘れてしまっています。
科学技術が進歩して、世の中は便利になってきていますが、
情報の洪水で、
その刺激を受け続け、
お互いを牽制したり、群れたり、
称賛、否定を繰り返していると
＜無意識＞の中で 膨大な反応 を
脳の中でし続けることになります。
それそのものが、
自分自身を見殺しにすることにも
つながっているでしょう。
瞑想は、自分の心を静めるだけではなく、
有効な“健康法”であり
“脳機能向上法”であり、
そして自発的に幸せを感じる方法でもあります。
皆さまも是非、日常に取り入れてみてください。
まずは一日一分から、脳に休息を与えてみてはいかがでしょうか。。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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