ヒプノセラピー(催眠療法)で潜在意識のトラウマを改善する
ヒプノセラピー(催眠療法)は古代エジプトに始まる起源を持つ、歴史のある心理療法であり、時代と共に発展してきた療法です。
ヒプノセラピーは催眠状態に入った状態で、過去のトラウマや記憶を浄化していくセラピーですが、潜在意識の中には普段なかなか知覚できないことが詰まっています。
催眠状態は、心身のリラックスが大切ですが、そのために催眠誘導があります。
催眠誘導は、言葉がけによるものですが、意識を内面に向けていくことが目的です。
内面とは、普段知覚しにくい潜在意識です。
私たちは日々の日常において、脳の中でたくさんの対外活動をしています。
対外的にどう振る舞うべきか、言葉として表現することを求められ、いつ周囲の人から話しかけられたりするか、いつ出会うかも予測できない状態の中で、
いわば、ちょっとした過覚醒の状態にあります。
おおげさにいえば、身構えている臨戦態勢の状態です。
そこには心理的に防衛的な姿勢が働いています。
ヒプノセラピー(催眠療法)では、防衛的になっていない状態、
ありのままの自分自身に向き合っていきます。
催眠誘導によって、心身のリラックスゾーンに入っていきますが、
どんなに深い良好な催眠状態に入っても、コントロールも意識もしっかりと自分で把握できている状態です。
ヒプノセラピー(催眠療法)でよく誤解されるのが、何か異次元の世界に行くのではとか、操られるのでは?という誤解がりますが、そのようなことは決してありません。
むしろ普段以上に、安心して安定している状態で、すべてを自分で掌握できている状態です。
私たちは日々感じるストレスや、過去の失敗やトラウマ、心の傷は、今の自分を追いつめてしまいます。そして未来に対して希望を抱けなくなってしまいます。
自信を奪い、生きるエネルギーを奪っていきます。
潜在意識の心の傷を癒していき、自信を取り戻していくのがヒプノセラピー(催眠療法)の大きな目的です。
ヒプノセラピーは主に、催眠と暗示、そして、イメージを用いて、人の潜在意識にダイレクトにコミュニケーションを取ることで、心に肯定的な変化を促すことができるセラピーです。
○顕在意識と潜在意識
では、ここで顕在意識と潜在意識についてより深く考察していきます。
潜在意識に起こっていることは、私たちの顕在意識では捉えることができません。
ヒプノセラピー(催眠療法)の目的の一つは、瞑想やヨガと同じように、
自分自身の意識を潜在意識に到達させることにあります。
潜在意識と顕在意識が繋がるとき、
私たちは直感、知恵、創造性などがあふれ出る体験を味わうことができます。
潜在意識に到達することで、論理や空間や時間にしばられず、たくさんの感情や感覚の記憶を思い出すことができます。
潜在意識は大きな力があり、日常の能力を超えた知恵を、顕在意識にもたらしてくれます。
ですから、ヒプノセラピー(催眠療法)は、意識をある一点に集中させて潜在意識の知恵を学ぶための方法といえます。
顕在意識と潜在意識のバランスが普段と変わって、潜在意識が支配的な力を持つとき、私たちは催眠状態にあります。
催眠状態は眠っている状態とは異なり、自分自身がそのとき体験していることをすべて理解しています。
深く潜在意識と触れ合いながらも、自分の感情や思いを言葉として述べたり、客観的、俯瞰的に見ることができます。
何を話すべきかも常に自分で判断することができる状態です。
深い催眠に入るためには、高度の熟練が必要と思うかもしれませんが、完全に目覚めた状態と眠っている状態の間にある「半覚醒状態」は、誰もが毎日10数回、体験しています。
たとえば、
仕事に集中している時、好きな音楽を聴いてくつろいでいる時、時間を忘れるほど夢中になって本を読んだり、映画を見ている時など、ふとした瞬間に自分で気が付かないまま、
顕在意識から潜在意識の世界という「催眠状態」に入っていることがよくあります。
この催眠状態は、他の人に誘導してもらうと意識を集中させやすく、しかも深く入ることができます。
もちろん、抜け出したいと思えば、自分の意志で、いつでも催眠状態から抜け出すことができます。
常に意識があり、自分自身を観察し、コントロールすることができる状態だからです。
深い催眠状態で幼少期のことや過去世のことを次々と思い出している最中でも、セラピストの質問に答え、普段の言葉で話し、自分が思い出している事柄の場所や時代を知ることができるのはこのためです。
自分自身の潜在意識と繋がることで、さまざまな可能性が引き出され、魂は癒されて生きる希望や勇気が涌いてきます。
人生で起こることの元になるものを潜在意識のうちから探し出し、解決の糸口を自らの力で見出すのがヒプノセラピー(催眠療法)の大きな目的です。
ヒプノセラピー(催眠療法)にはいくつかの療法に分かれますが、
ここでは主要な前世療法、年齢退行療法(インナーチャイルド療法)、胎児期退行療法、願望実現(GIFT)について解説します。
【前世療法】
ヒプノセラピー(催眠療法)によって潜在意識につながり、時空を越えて過去世(生まれ変わってきた前世の繰り返し)を追体験して、そのとき学んだこと、やり残したこと、今世を生きる意味や目的を掴むことが目的です。
また、そこから現在抱えている悩みや問題を解消するきっかけを発見することもできるでしょう。
前世の感じ方は視覚、聴覚、触覚、直感(インスピレーション)など人によって様々ですが、自由に前世を体感していただけます。
その前世が本当なのかを考えるよりも、自分自身の潜在意識から出てきた前世を体験することで、魂が癒されてゆきます。
また前世の中で臨死体験をすることで、魂が導かれる中間世を感じることで、生きることや死ぬことの意味に気づくことができ、死への恐れが軽減されてゆきます。
また現世で関わっている家族や親しい方々との前世での関わりを知ることで、今までよりも優しい気持ちで周りの方々に接することができるようにもなります。
この前世療法は、1988年アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス博士の著書「前世療法」によって世界中に広まり、今も多くの方から支持を受けています。
【年齢退行療法・インナーチャイルド】
現世での幼少期に起こった出来事や、身近な大人たち(父親母親など)からの言葉や態度によって柔らかな心に棘(とげ)が刺さった状態のまま成長することで、その棘が傷となり潜在意識に深く埋めこまれて、人間不信や原因のわからない不安感などトラウマ(心的外傷)になってゆきます。
幼少期の環境は、潜在意識の中の様々な思考パターンや思いグセ、自己肯定感に影響を与えるからです。
その幼少期に傷ついた自分(インナーチャイルド)を退行療法で癒すことで、現在の自分が癒されたり、今を生きる自分自身の感情、感覚、記憶が明るい方向に変わるきっかけになってゆきます。
【胎児期退行療法】
胎児であるこの時期は、母親の意識がそのままお腹の中にいる赤ちゃんにつながってゆく大切な時期です。現世での母親のお腹の中にいたときに戻り、お腹のなかで感じた意識を退行療法で思い出してゆきます。
この時、自分自身が何が聞こえ、何を考えていたのか、思い出す事により、自分が今この世に生まれてきた意味や、どうしてこの親を選んで生まれてきたのかわかってきたりします。それを知ることにより、自分の人生に希望を見出したり、存在価値を感じたりすることができ、魂が深く癒される方も多くいらっしゃいます。
【GIFT(願望実現)】~未来を引き寄せる
GIFTとは、ゴール・イメージ・フォーカシング法のことで、 世の中にある、いろいろな自己啓発の方法論は、このGIFTを基本としています。
理想の自分や具体的な目標をイメージして、そこに現在の自分を重ねていくことで理想通りの自分になっていくための方法論です。
スポーツ、アート、教育訓練、ビジネス、エンターテインメントなどの領域でも広く利用されています。
イメージトレーニング、メンタルトレーニングと言った方が一般的で馴染みがあるかもしれませんが、それを心理療法として活用していくのが「願望実現」です。
以上のように、ヒプノセラピー(催眠療法)は潜在意識にダイレクトに働きかけることによって、これまでの自分を手放し、トラウマや心の傷を癒すことで、今の自分に自信を深めていくための療法です。
日常の人間関係やさまざまな悩み生き辛さの解消に非常に有効な手段の一つです。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。






