美化しない～依存しない生き方
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。暖かい日が続いているので、今日も長めのウォーキングをしてきました。
…今日は「依存しない生き方」について、書いてみようと思います。
誰かに依存したり、モノに依存したり、アルコールやギャンブルに依存したり、心が弱ってしまうと、いろんなものにすがりついていこうとします。
それは自分に対する評価をどんどん下げてしまう生き方で、苦しみや生き辛さを生み出してしまいます。
そしてこの依存が、執着心を生み出していきます。
執着の炎は燃え盛り、自分のみならず、周りの人まで巻き込んでいくこともあります。むしろ厄介な人ほど、周りを巻き込んでいきます。
執着心はなぜ起こるのでしょうか。
いろんな原因が考えられますが、一つの大きな要因として、ある対象を美化していることが挙げられます。
美化していると、知らぬ間に、思考は暴走し、その対象はさらに美しいもの、類いまれなるものへとなっていきます。
「現実」からどんどん乖離していくのです。
そして、一度感じた強烈なイメージは「残像」として頭の中に残りますが、だんだんと「忘却曲線」に沿って薄れていくものです。
しかし、依存している状態の人は、それを意識的に美化していきます。
あおり続けるのです。
それが更なる執着を生んでいきます。
人間の身体は、そもそも内臓や脂肪や肉の塊に過ぎません。
人は普段、自分の身体に「執着」はしているけれども、身体に「意識を集中」はしていないものです。
限りある現世を体感することで、そして魂の生まれ変わりや、自分というちっぽけな存在とはかけ離れた大きな流れを感じていくことで、私たちの心は安らかになるのかもしれません。
しかしながら、私たちの心に無意識的に強く組み込まれているものに、生きたいという欲求も本能としてあります。
自分の中にある生存欲求を満たすために、人は戦争をし、無茶を重ね、我を通し、自分自身や周囲にダメージを与えてでも生きています。ほぼ無意識に。そして往々にして、そういう人たちはそのこと自体に気が付いていないです。
何のためにそこまでの生存欲求があるのでしょう。それは「この身体を維持したい」という強い執着心ゆえのことかもしれません。
私たちは喜んだり怒ったり、常に喜怒哀楽を繰り返していますけれども、その喜びはしょせん、横隔膜のけいれんに過ぎません。
あるいは、その怒りはしょせん胃酸の分泌過剰や、脳内でのノルアドレナリンの放出や、肝臓の緊張に過ぎないのです。
そしてそれは、自分のことだけではありません。
どんなに好きな相手であれ、どんなに容姿端麗な人であれ、人間とは実際にこういうものからできているのだとハッキリ認知したら、表面的な次元ではなくなっていきます。
表面だけを見ていると、相手に執着したくなり、知らず知らずのうちに幻想を作って、その幻想によって自分と相手を縛りつけるようになります。
自分と同様に、相手の身体も肉体の塊であり、「その時の相手の反応」の仕方も一時的なものだと腑に落とすことができれば、執着から逃れ、度を越した感情が変な方向に進むことを防げるでしょう。
妄想を作って相手を理想化すればするほど、「現実の相手」から乖離して、自分の中の妄想に囚われ続けていきます。そして歪んだ自己正当化をしてしまいます。
そうすると、自分の中で頑なで強固なイメージを強化していき、どんどん柔軟性は失われていきます。
それは一事が万事、その対象が恋愛の相手であれ、知人友人であれ、ギャンブルであれ、アルコールであれ、ある何かに依存して執着していると、他の世界も暗く抑圧されたものへと変わっていきます。
何かに執着しているのに、他の時間はハッピーなんてことはあり得ません。
事実を正しく見ないと、時に、自分の人生を暗く冷たいものにしてしまうでしょう。
依存しない生き方、自立していくことが人間大切なことかもしれません。
人間である以上、そんなに大差はありません。
過剰なレッテルから離れて、より客観的により多角的に捉え続ける「視点」を持てるかどうか、私たち一人ひとりにかかっているのかもしれません。
ヒプノセラピー（催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法）でより多くの癒しや気付きををと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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