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フラットな人間関係~みんな同じという感覚

2015-06-08

おはようございます。大阪市梅田は曇りです。だんだん暑くなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。

 

 

…人間関係でよくもめるのが、「縦の関係」だといわれています。

 

自分の方が、あるいは、相手の方が、偉い、強い、収入が多い、学歴が高い、見た目がいい、賢い、いい家に住んでいる、何でも人と比較してばかりする人もいます。

 

誰でも優位に立ちたい、勝ちたいという本能みたいなものは多かれ少なかれあるのかもしれませんが、常に人との関係が「対等」ではなく「比較」すると、必要のないコンプレックス歪んだ優越感が生まれてくるでしょう。

 

どのような関係が仕事や交友関係、恋愛関係において、互いに協調し合えるような関係になるのでしょうか。そのヒントは「フラットな関係」だと考えられます。

 

フラットな関係は対等な関係、つまり「横の関係」です。その逆が、「縦の関係」。

 

「縦の関係」で分かりやすいところで、親子関係や上司部下の関係があります。そこには、一般的には二つのアプローチがあります。叱って育てる方法と、褒めて育てる方法です。

 

動物の調教でも、芸を仕込むときに、ムチをふるって従わせる「叱って育てる」方法と、エサや言葉などの褒美を片手に芸を覚えさせる「褒めて育てる」方法があります。両者は「芸を身につけさせる」という結果は同じかもしれません。

 

しかし対象に向かうモチベーションは全く違うのでしょう。だから褒めなければ人は育たたないんだという考え方があります。叱っていては相手を委縮させてしまうだけで、褒めて育ててこそ、すくすく伸びると一般的には考えられています。

 

しかし本当にそうなのでしょうか?もちろん、叱って相手を追い詰めて委縮させるのでは、そもそも人は育たないでしょう。

 

難しいのは、「褒める」という行為です。「よくできました」と褒めるという行為は、上から見下すようなニュアンスがあります。

褒めるという行為には「能力のある人が、能力のない人に下す評価」という側面が含まれているからです。

 

夕飯の準備を手伝ってくれた子どもに対して「お手伝い、えらいわね」と褒める母親がいます。しかし、夫が同じことをした場合には、さすがに「お手伝い、えらいわね」とはいわないでしょう。

 

つまり、「えらいね」「よくできたね」「すごいじゃない」という褒め言葉には、無意識のうちに上下関係をつくって、相手を自分より低く見ているニュアンスが入っています。

 

褒める行為の背後には、上下関係、縦の関係が隠れているのです。その目的は「自分より能力の劣る相手を操作すること」なのです。

 

私たちが褒めたり叱ったりするのは「アメを使うか、ムチを使うか」の違いでしかなく、背後にあるのは目的操作があるかどうかです。

 

賞罰教育はそこに問題があるのかもしれません。

誰かに褒められたいと願うこと、あるいは、誰かを褒めてやろうとすることは、対人関係全般を「縦の関係」でとらえている証拠です。

 

アドラーの心理学では、すべての人間関係を「フラットな関係」「横の関係」とすることを提唱しています。

同じではないけれど対等」というのが理想なのかもしれません。

 

そもそも劣等感とは、縦の関係の中から生じてくる意識です。

 

あらゆる人に対して、「同じでないけど対等」という横の関係を築くことができれば、劣等コンプレックスが生まれてくる余地はなくなります。

 

なぜ人は人の問題に土足で介入するのでしょう?その背後にあるのも、縦の関係からでしょう。

 

対人関係を縦で捉えて、相手を自分より低く見たり、高く見るから、上から目線になったり、卑屈にひがんだりして、相手に執着を持つのだと考えられます。

 

人に執着心を抱き続けることは、他者への操作に他なりません。

 

別にきれいごとでもなんでもなく、向き合うべきは自分の未熟さであり、自らの至らなさなのに、相手との比較ばかりこだわると、自分の成長がないがしろになってしまいます。

 

人は程度の差こそあれ機能不全部分があるので、皆誰も似たようなものかもしれません。

相手にあるものは、多かれ少なかれ自分の中にもあるのでしょう。

 

人との比較にこだわっても、そこから生まれてくるものは負の感情しかありません。

もし人を対等な存在と見れないなら、その相手に近づく意味は何もないでしょう。そこから生産的なものは得られないですから。

 

「フラットな関係」で、「お互いが学び合える関係」から、対人関係の豊かさが生まれてくるのかもしれませんね。

 

 

 

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最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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