潜在意識の記憶~思い出すということ
おはようございます。大阪市梅田は曇っています。連休真っ只中でございますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
…今日は「記憶」について書こうと思います。
記憶は脳の大切な働きです。
もし、「昔のことを覚えている」という心の働きや、それを支える脳の仕組みがなくなってしまうと、私たちは永遠に「現在」に閉じ込められてしまいます。
生まれ落ちてから死ぬまで、折に触れて人生を振り返って、それを愛おしむことも、そこから学んで対策を練ることもできなくなってしまったとしたら、それは大きなマイナスかもしれません。
記憶という脳の働きがあるからこそ、私たちは人間らしい生を享受することができるのでしょう。
記憶を支える脳の働きについては、盛んに研究されています。
記憶が最終的に蓄えられる大脳皮質の側頭葉、それを支える海馬といった領域の仕組みが、徐々に明らかになってきています。
一日のうちに体験することは膨大ですが、なぜそのうちの一部分だけが記憶され、他のものは忘れられてしまうのでしょう。
無意識のうちに書き込むべき記憶を選別している、脳の情動系の働きも明らかになってきています。
また、記憶は、過去を振り返るだけではなく、未来に何が起こるかを予想することや、新しいものを生み出す「創造性」の働きとも関係しています。
実際、未来を予想する時に活動する脳の領域は、過去を思い出す際に働く脳の領域に近いことが知られていますし、創造する際には、思い出す時と同じように、「何かを知っている」という感覚が先導役になると言われています。
ある有名な数学者も「創造することは、思い出すことに似ている」と断言しています。
インターネット上でさまざまな情報が飛び交う現代において、自ら過去に体験したことを思い出すことは、ますます大切になってきているのではないでしょうか。
情報は、単に外からやってくるだけではありません。
自らの中から掘り起こすものです。
ヒプノセラピー(催眠療法)は、無意識の深層に眠っていて、長い間思い出すことのなかった記憶を想起して、揺り動かし、溶かしているうちに、次第に何かが立ち上がってくる、といったイメージです。
普段、顕在意識で考えても堂々巡りすることも、深い無意識の領域に入ることで、多面的に客観的に物事や人生そのものを俯瞰していくことができます。
それは決して過去にこだわることが目的ではなく、今を生きるエネルギーを得るために、過去から学び、過去の苦しみを解放していくためのものです。
どんな気質を持って生まれてきて、何の学びを得るために生まれてきたのか、そしてこれまでの人生で何があって、どう捉えたのか、自分を知ることができたら、自ずとこれからの方向性が定まり、進むべき道が見えてくるのかもしれません。
「あの時あんなことがあった」という生き生きとしたエピソード記憶をを心の中によみがえらせることが出来るのは、人間だけに与えられた特別な能力です。もちろん、忘れることが大切であることもあります。
その場合でも、抑圧された記憶を解放していくためには、深い潜在意識下の記憶を回想していかなければいけません。
そのプロセスを経てこそ、過去のトラウマから解放され、より高地から、より客観的に物事をとらえ直すことができるからです。
今を生きるために、「思い出す」という人間の特権を、大切に活かすことができたら、心の状態はもっと楽にもっと穏やかになるのかもしれません。
ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。