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怒りのカルマ:煩悩の苦しみ

2015-05-05

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。春らしい日が続いて過ごしやすいですね。

 

 

…今日は「煩悩」について書こうと思います。

 

煩悩とは、 人の心身の苦しみを生み出す精神の働きを意味します。

 

肉体や心の欲望他者への怒り、執着などがあり、この煩悩が私たちを日々苦しめているといいます。

 

煩悩は仏教では108つありますが、なかでも「怒り」はあらゆる煩悩のなかで最も害のあるものかもしれません。

もちろん喜怒哀楽は誰もが持つ感情なので、嫌なことがあれば、理不尽なことがあれば、誰でも怒りを持つでしょう。状況の度合いによっても、怒りの強さもまた変わってくるでしょう。

 

 

怒りの煩悩は、何かしらの不快感に反応して、目の前から消したい、押しやりたい、消滅させたい、という反発のエネルギーです。

 

怒りのエネルギーに巻き込まれると、心が不快物質を生み出します。

 

世の中には、怒りがもたらす苦しさを原動力として、競争したり、勝ったり、仕事に打ち込んだりしている人もいます。

 

しかしそれにより分泌される不快物質はストレスとなって、心身を蝕んでいきます。

 

一般的に、怒りには二通りの扱い方があるでしょう。

 

一つは、我慢して抑圧していくやり方。もう一つは、怒りは人間の自然な感情であり、抑圧するのは良くないから発散してぶつけるというやり方です。

 

それは本来どちらとも、間違ったやり方なのかもしれません。

 

怒りを無理に抑圧すると、意識の水面下でストレスが溜まって後になってから爆発して、心身に大きなダメージをもたらします。

 

かといって、怒りを発散してぶつけると、怒りの刺激によって一瞬スカッとしたと錯覚しても、やがて怒りがもたらす苦しみが心の奥底から浮かび上がってきます。

 

他人に対して、絶えずイライラして攻撃的でなくてはいられなくなったり、絶えず不安や自己嫌悪の念にかられてしまいます。

 

ですから、やはり重要なことは、「抑圧する/発散する」以前の段階で、「ムッ」と怒らないですむよう、自らの心をしっかり見張っていることなのでしょう。

 

ムッとした時、抑圧でも発散でもない、第三の道を選ぶことが大切なのだといいます。

 

それは、怒りの感情を客観視して穏やかに受け入れるという道。

 

自らの心を「あーぁ怒っているんやね、あなたは」といった具合に見つめて、心が怒りに占領されている有様を客観視する方法です。

 

すると「見つめている自らの心」と「見られている怒り」が切り離されて、急激に酔いが覚めたかのように怒りが沈静します。

 

他人の言葉や口調に腹が立ってきたら、その怒りの中身を即座にカギカッコに入れて『「あんな言い方しやがって」と思っている』と心の中で念じるのです。

 

怒りの中身をカギカッコに入れて、『…と思っている』と唱えると、その感情は事実ではなく、単に自分の頭で作り上げただけの考えに過ぎないことに、心が気付いてくれます。

 

そして畳み掛けるように、同じ言葉を念じていると「赤ちゃんが駄々をこねるように怒っている自分」というみっともない現実を受け入れられるようになるでしょう。

 

このように、「怒り」と「自分」を切り離してしまうことで、怒りはおとなしくなり、消滅していくのかもしれません。

 

怒りのエネルギーを自分で減らしていく工夫がとても大切なのだと感じます。

 

私たち人間は未熟な存在なので、つい他人の煩悩探し出して攻撃し、怒りのエネルギーを燃やしてしまいます。

 

そもそも私たち人間は、「自分の煩悩」は大好きだけれど、「他人の煩悩」は大嫌いという、非常に我が儘かつ迷惑なプログラムに操られて生きています。

 

しかしそれも考えてみれば当然なことかもしれません。

 

他人の行き過ぎた欲望は、自分から何かを奪おうとしているわけですから、嬉しいはずがありません。

 

他人の怒りも、こちらを押しのけて攻撃するエネルギーですから、やはり嬉しいはずがありません。

 

他人の煩悩と怒りによって相手を攻撃したくなるのは、自分を守ろうとする防衛反応なのかもしれません。

 

しかし、そのための手段として用いられる怒りのエネルギーは、その人自身を内部から焼き尽くし、防衛どころか、さらなる苦しみの中へと引き落としていきます。

 

怒りで他人を攻撃しているようで、自分を貶め、自分を蝕んでいくのです。

 

このような煩悩への憎しみは、「煩悩に対する煩悩」、「悪に対する悪」といえるかもしれません。

 

ある偉いお坊さんが「人は他人の悪をしつこく見つけ出して言いふらす。そして自分の悪は隠してしまう、まるでペテン師のようなもの、それが煩悩だ」とおっしゃっていました。

 

 自らの煩悩には目もくれず、一生懸命他人のアラ探しをしたところで、むなしいだけなのに…。

 

そもそも自分の課題があるはずなのに、それを棚に上げて、他人を見下しても、心は幸せを感じないし、ますます惨めな思いに囚われてしまいます。

 

自分の煩悩は何なのか?

 

自分の煩悩と向き合い、その正体を知り、他人の怒りという負のエネルギーから身を守っていくことも大切なことかもしれません。

 

誰もが「他人の煩悩」を忌み嫌いながら生きています。

 

他人がこちらに怒りを向けてくるとき、その攻撃性は、こちら(自分)の煩悩エネルギーが引き寄せたものだといいます。

 

言い換えれば、煩悩が少なければ少ないほど、他者から認められやすく、受け入れやすくなるのでしょう。

 

「愛されたい」とか「認められたい」という欲望の煩悩は、他人を利用して、他人から奪おうとするものなので、周囲から本能的な反発を招きます。

 

反対に、そういった煩悩を少なくするほどに、結果として愛されもするし、認められもします。

 

このシンプルな法則を、しっかり心に刻むことが大切なのかもしれません。

 

怒りのフタを外した後で出てくる異常な欲望のエネルギーも、注意深く取り除いて浄化していけば、人格的に高められた穏やかな性格を形作っていけるのかもしれません。

 

 

ヒプノセラピー(催眠療法)は潜在意識の抑圧の解放です。セラピーを通して、より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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