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コンプレックス、劣等感:他人の目がなぜ気になるのか

2015-05-11

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今朝も部屋のお掃除と瞑想から始めました。いい一日にしたいものです。

 

 

…私たちは日々の人間関係のなかで生きています。誰かとどこかでつながっていて、お互いに作用し合って生きています。

 

世の中が便利になり、人間関係がどんどん希薄化していますが、「他人の目が気になってしょうがない」、「人といると自然体でいられない」、しんどくて疲れてしまう人が増えています。社会全体が抑圧されているからなのでしょう。

 

なぜ他人の目が気になるのでしょうか。どういうタイプの人が他人の目を最も気にするのでしょうか。

 

それは、心理的に依存が強い人だと考えられます。

「依存心」が強ければ強いほど、他人が自分をどう見ているかということが気になるものです。

 

 

何をするにも、こんなことをしたら嫌われないだろうか、こんなことをしたら馬鹿にされないだろうか、ということで行動する人がいますが、そのような人は深いコンプレックスや自己否定感を抱えてしまいます。

 

もちろん、誰しもが抱えているものです。程度によって、依存の度合いも変わってくるのでしょう。

 

なぜ「他人が自分をどう見ているか」ということが、それほど気になるのか。それは、他人が自分をどう見ているかということが、自分の気持ちに多大な影響を与えるからです。

 

他者のなかにある自己イメージが、自分の感情に決定的な影響を及ぼすからなのでしょう。

 

誰でもよく思われれば嬉しいし、悪く思われたらつらい。

それが極端から極端に振れるから、しんどくなるのかもしれません。

 

 

…ところで、自己には、三つの自己があるといわれています。

 

第一は、自分が思っているところの自分。

第二は、他人が思っているところの自分。

第三は、他人が思っているであろうと自分が思う自分

 

この三種類の自己は、必ずしも一致するものではありません。

むしろ一致しない方が自然なのかもしれません。

 

他人が自分のことを何も考えていないのに、勝手に自分がいろいろ反応することがあります。

 

例えば、他人が自分を軽蔑していないのに、他人のふとした行動や言葉遣いから、勝手に自分が軽蔑されていると感じることです。

 

人間は誤解の産物なので、他人の意図とまったく別に、自分で勝手に傷ついてしまうことも多くあるでしょう。

あるいは逆に、他人は別に自分は嫌われているのに、勝手に自分を好印象を持たれていると感じるケースもあるでしょう。

 

いずれにしても、他人の言葉や動作というものは、その人の意図とまったくかけ離れて、私たちに影響を与えてしまいます。

 

そして、「他人が自分をどう思っているか」ということを極端に気にすと、相手の意図とまったく異なった結果を自分の中に生み出すことが多いのではないでしょうか。

 

他人の表情や動作について誤解して憶測をかさねて、一人で怒り傷ついていしまうこともあるでしょう。

人間関係の難しさは、他者の心のなかが見えない、分からないからかもしれません。そして、自分も相手も心はコロコロ変わります。

 

「外界の主観化」というのは、依存心が強いタイプの人がよくやることだといいます。

「依存心」は裏返せば、「劣等感」です。劣等感はナルシストや悲劇的なヒロインになりたがります。

 

劣等感があるから、当然、その劣等感を他者から烙印されることを、極端に避けようとします。

だから現実が見えにくくなるのかもしれません。

 

このように私たちは、他人の表情や言動を、心の葛藤を通して歪めて解釈してしまうことがあります。

 

そして他人と自分とのギャップに苦しみます。

 

劣等感が強いと、相手の表情や動作を、相手のなかで解釈しようと努力がなかなかできません。

自分に囚われてしまうので、共感力がなくなります。

 

 

自分が軽蔑されることを恐れているから、自分のなかで解釈してしまうのです。

 

だから自分が他人の目にどう映っているかの判断が、しばしば間違ってしまうのかもしれません。

 

他人の体験内容を私たちは直接無媒介に知ることはできません。

「自分の眼鏡」を通して、ようやく知ることができます。

 

そして情緒的に傷がついている人は、この眼鏡が歪んでしまっています。

この眼鏡こそ、その人なりの表現なのかもしれません。

 

直線も曲線に見えてしまうし、曲線も直線に見えてしまうことが多いのです。

 

私たちの依存心は、基本的に、現実と直面することから克服されていくものだと思います。

 

現実に直面することを避けていれば、いつになっても依存心は克服できません。ですから、過去の経験や今体験していることが一番の教材になるのかもしれません。失敗だらけであったとしても、それが貴重な体験になるかどうかは、気付きがあるかでしょう。

 

 

自分の劣等感がどこにあるのか、表面的には分かっているつもりでも、腑に落ちていないことはよくあります。他者とのやり取りの中で、無意識に一瞬でどう反応しているのでしょう。

 

「ネガティブな感情を感じた時が成長の時」だといわれています。きっとそこに改善の余地があるからなのでしょう。

 

他人の目を気にするという反応のには、たくさんの放置された自分自身がいます。その自分に気付くことからすべては始まるのかもしれません。

どうしてマイナス感情に浸ってしまうのか、どうして激しい劣等感を持ってしまうのか、答えは自分の中にあるのでしょう。

 

自分を知り、抑圧されたものを拭い去っていけば、自分を正しく俯瞰できるでしょう。

 

 

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)でより多くの癒しと気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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