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インナーチャイルドの傷:「過保護」は心をむしばんでいく

2015-05-19

おはようございます。大阪市梅田は雨模様です。今朝も部屋のお掃除から始めました。いい一日にしたいものです。

 

 

 

…自己愛的な人とは、「自分にとらわれた状態の人」のことをいいます。もちろん、人間は肉体を持ち自己保存の欲求を本能で持っていますが、程度の差こそあれ、自己愛を誰もが持って生きています。

 

自分の思いだけに固執して、それを押し付けたり、コントロールしたりすると、心の成長をむしばんでいきます。親子、姉妹兄弟、上司部下、年上年下などの関係性でよく起こる許しがたいことです。

 

インナーチャイルドの心の傷と言えば、「虐待」や「育児放棄」ばかりに目がいきがちですが、決してそうではありません。親子に限らないことですが、今日は親子関係の、特に幼少期からのインナーチャイルドについて書こうと思います。

 

自己愛的な親の持つ悪影響は、子どもに深い傷を与えることがあります。

そしてそれが深刻な生き辛さの原因になることもあります。

 

自己愛的な親が可愛がるのは、大抵自分の意志をあまり持たない、言いなりになる子どもだったりします。逆に言えば、自立心を持った、気骨のある子どもは嫌われます。

 

それゆえに、自己愛的な母親に愛され、甘やかされた子どもは、自立心を傷つけられて、余計にダメになってしまうのかもしれません。自己愛的な親にとって、子どもはペットのような存在になっています。より踏み込んだ表現で言うなら、自己主張するペットなど、忌々しいだけで愛するに値しないとでも思ってるのでしょう。

 

ある親は、子どもが小さい頃は、子育てにも熱心で、溺愛しましたが、子どもが言うことを聞かなくなってからは、一切関心をなくし、かまわなくなりました。子どもが非行に走り、少年院に入ると、これ幸いと引き取りを拒否。

思い通りになるうちは可愛がるけど、そうでない存在なら知らないというのです。

 

 

親が主役でい続けるという悲劇は、親が自分の幸福を優先し、子どもを要らなくなった人形のように見捨ててしまうという場合だけではありません。

 

子どもが何かすると危なっかしくて見てられないといい、「○○ちゃんには、無理無理」とやることを取り上げてしまい、何でもやってしまうケースもあります。

 

成長しても、一日にスケジュールは親が管理し、すべてを把握しようとして、外出する時も、どこに行って誰と会い、何時に帰ってくるのかはもちろん、会話の内容までチェックして、はしたないことがないように逐一子どもにアドバイスを与えます。

 

子は親に依存するとともに、強烈に支配されていきます。

過保護に溺愛されたケースでは、愛情をかけられたはずなのに、本人は自分が一人では何も出来なくなり、自己否定や無力感を抱えることが多いです。

 

自己愛的な愛情は、インナーチャイルドにとって何が必要かということよりも、親自身の満足や安心が優先されてしまいます。

 

自分のお人形でい続けさせるために、その子から自立能力を奪ってしまうということを気づかずやっているのです。

 

一見、自己犠牲的で、自己愛とは正反対に見える献身的な親にも、姿を変えた自己愛がひそんでいることがあります。

 

自分自身が自立していない人は、子育てに限らずあらゆることで、自分の人生を主体的に生きるということができないため、思い通りになる人を、コントロールするあるいは甘やかすことで、ある種の「代理的満足」を得ようとしているのです。

 

 

それは、献身な自分への自己陶酔であって、相手の本当のニーズや主体性を無視していることと同じです。例えば、子どもが欲しがれば、けじめなく買い与えてしまうといった行為に典型的に現れます。

 

それが、長い目で見て、相手の心の成長にどういう影響を及ぼすのかまで考えない。

 

独り立ちしていかなければならない一人の人間として見るのではなく、「可愛がる対象」、「自分の思い通りになる対象」として見ているからです。

 

過保護に甘やかされて、何でも買い与えられて育っているような場合には、幼く未熟な自己愛が残ってしまい、いつまでも人に依存するようになってしまいます。

 

親がそれを満たしてやることができるうちは、まだ平和ですが、それができなくなったとき、子どもは親の献身や犠牲に感謝するどころか、「自分をこんな人間にしたまま、最後まで責任を取らない」ことに対して激しく怒り、攻撃の刃を向けてくることもあります。

もちろん、完璧な子育てなんかないし、存在しません。理想は現実とはいつも違い、失敗の連続であり、そこからどれだけ軌道修正できるかが重要なことかもしれません。

 

この人の為という自己犠牲のつもりが、いつの間にか相手をスポイルしてしまい、思いとは裏腹の結果を招いてしまうのは辛い現実でもあります。

 

虐待、愛情飢餓もインナーチャイルドに傷を与えますが、過保護であることは、自立心を奪い、一人では何もできないという自己否定を生み、深刻な生き辛さの原因になります。

 

ひとたび思い通りにならない現実に直面すると怒りを感じ、すぐにやる気を失い、それを人のせいにする依存的な生き方になってしまいます。

 

 

…何事もバランスなのかもしれません。愛情がなさ過ぎるのも、愛情があり過ぎるのも弊害でしかありません。

 

バランスを失ってしまった原因を振り返っていき、どんな間違った信念を持ってしまったのか、どうして自我が歪んでしまったのかを知ることはとても大切なことかもしれません。

 

知ること、気付くことからすべては始まります。

 

「依存的になっても道は開けてこない」、「自分の人生は結局自分次第なのだ」と感じられたら、不適切な思い込みも手放していくことができるのかもしれません。

 

 

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は潜在意識に問いかけて、トラウマを癒してくセラピーです。

より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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