アドラー心理学:対人関係は「自分」が握っている
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。春らしいお天気で気持ちいいですね。
…今日は対人関係について書こうと思います。人の悩みの大半は対人関係だといわれています。
対人関係において、どのような立ち位置を取るかは大切なことでしょう。
例えば、父親と幼い頃から関係がうまくいっていない場合。強い記憶にあるのが、父親から殴られた映像だったとします。気難しい父親に強く殴られた記憶。
そのことで憎しみを感じ恨み続けるというのは、フロイト的な原因論的な考え方です。
もちろん過去に原因があって、それがトラウマになっているケースはたくさんあり、過去のトラウマが今の自分を苦しめ続けているというのが実際のところだと思います。
しかし今日は敢えて、全く逆の考え方、つまり心理学者アドラーの目的論的な考え方から考えてみたいと思います。
先の例で、父との関係を修復しないままであることは、ある意味、都合のいいことです。自分の人生がうまくいっていないのは、あの父親のせいなのだと言い訳することができるからです。
そこには自分にとっての「善」があります。あるいは、封建的な父親に対する復讐という側面もあるでしょう。
これを「対人関係のカード」という観点から考えてみるとどうでしょう。 原因論で「殴られたから、父との関係が悪い」と考えている限り、今の自分には何も変えられない話になります。
しかし、「父との関係をよくしたくないから、殴られた記憶を持ち出している」と考えれば、関係修復のカードは「自分」が握っていることになります。
自分が「目的」を変えてしまえば、それで済む話だからです。
自分が関係修復を決意をするにあたって、父親がどんなライフスタイルを持っているか、わたしのことをどう思っているか、わたしのアプローチに対してどんな態度をとってくるかなど、関係ないというのがアドラー的な考え方です。
これは課題の分離で、非常に大切なことなのかもしれません。関係がこじれたとき、実際、相手の心がそう易々と変化するとはあり得ないでしょう。
それどころか、相手は自分がされたことは覚えていても、相手自身はどうだったかはほとんど忘れています。自分もまた然りです。
往々にして、相手に都合が良いふうに解釈をされていたり、相手の思い込みが入っていたり、怒りという煩悩に囚われていたりします。
ここで相手に呑み込まれてしまっては、何も変わらないでしょう。何の成長もなければ、何の前向きなことも感じられないでしょう。
たとえ、向こうに関係修復の意図がなくても一向に構わない、とアドラーの心理学では考えます。
問題は自分が決心するかどうかであって、対人関係のカードは常に「自分」が握っていると考えるからです。多くの人は、対人関係のカードは「他者」が握っていると思っています。
だからこそ、「あの人は自分のことをどう思っているんだろう」と気になるし、他者の希望を満たすような生き方になってしまいます。
相手が○○するなら、自分は○○してやってもいい。自分はこう思っているのに、相手がああだから、自分は被害者のままだ。
すべて他者次第、相手のせいになってしまうのです。
「わたし」は「誰かを変えるため」に変わるのではありません。相手がこうだったら自分は変わるというのは、他者を操作しようとする誤った考え方なのでしょう。
「わたし」が変わったところで、変るのは「わたし」だけです。その結果として相手がどうなるかは分からないし、自分が関与できるところではありません。
これが「課題の分離」です。
もちろん、こちらの変化に伴って——こちらの変化によって、ではありません——-相手が変わることは十分あり得ることでしょう。
しかし、それが「目的」ではないし、変らない可能性だってあります。
ともかく、他者を操作する手段として自分の言動を変えるのは、大きな間違いなのかもしれません。対人関係というと、どうしても「ふたりの関係」や「大勢との関係」をイメージしてしまいますが、まずは自分自身なのでしょう。
承認欲求に縛られていると、対人関係のカードはいつまでも他者の手に握られたままになります。人生のカードを「他者に委ねる」のか、それとも「自分が握る」のか。常に選択を求められているのでしょう。
自分はどうしたいのか、何ができるのかを考えて、それに自信を持って取り組めたら、後はどうなるかはもう自分の課題ではありません。自分の力では及ばない世界だからです。
この課題の分離は、他者との決別ではなく、お互いを尊重する姿勢なのでしょう。べたべたくっついたり、依存しあったりして、表面的な関係や体裁ばかり気にしていても、何ら得るものはないでしょう。
相手の課題に土足で踏み込むから、問題がややこしくなるのです。土足で踏み込まれるから、当然怒りが出てくるし、それに対する報復措置の応酬が始まっていくのでしょう。
相手の課題に土足で踏み込むのではなく、自分の課題と向き合っていくことが、お互いの関係を結果的に良くしていくのでしょう。
本来、誰しも「自分の課題」は一生を掛かっても解決しきれないぐらい多くの課題を持っているはずです。みんな不完全で未熟な存在なのですから。
自分の生き方はいつも「自分」が握っています。自分がどうあるべきなのか、自分は何ができるのか、そこに意識を向けていくことから、本当の生き方は始まるのかもしれません。
ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は潜在意識レベルでの自分との向き合いです。より多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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