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利他の心~七十従心

2015-02-10

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今日は寒いですね。寒さが身も心も引き締めてくれます。

 

 

 

…古の聖人である孔子は、一生をかけて人格を陶冶していくことの大切さを語っています。

 

十有五(15歳)にして学を志す。三十にして立つ。

四十にして惑わず。五十にして天命を知る。

六十にして耳順(人の言うことを聞けるようになる)。

七十にして従心(心の趣くままに行動しても、人の道にはずれるようなことはなくなる)。

 

 

七十歳になって、やっと、心の欲するところに従って行動しても、倫理規範を越えないようになる、というのです。

 

もし私たちが欲望の赴くままに行動したら、世界は無茶苦茶になるかもしれません。

 

そして、若ければ若いほど私たちは未熟であり、たかが義務教育を受けたぐらいで、たかが社会人になったぐらいでは、心の制御とは程遠いのかもしれません。

 

孔子は人格を陶冶していくことの難しさと同時に、その大切さを説いているのだと思います。

 

七十になったら、誰もが枯淡の境地になって、悟りを開けるという訳ではないでしょう。でも、そこを目指すべきであり、その過程が大切だと述べているのかもしれません。

 

現代の脳科学では、人間の脳は、私たちが思っている以上に、利他的にできているということが、分かってきています。

 

脳の中では、嬉しいこと、生きる上で役立つことが、ドーパミンという報酬物質の形で表現されます。この物質がどれぐらい出るかによって、その人にとっての嬉しさが分かるそうです。

 

このドーパミンは、他人のために何かをしているときにも分泌されるといいます。私たちはきっと、他人のために何かをするのが、本能で嬉しいのだと思います。他人を慮る、他人のために何かをするという働きは、もともと脳の中にあるのでしょう。

 

きっと皆、より利他的になろう、と本能では感じているのかもしれません。しかし、意識レベルでは真面目な人でも、無意識ではとんでもないことを考えることもあるでしょう。

 

例えば、一部週刊誌や、ネットの書き込みなどは「無意識の垂れ流し」と思えるものもあります。あるいは、個々はまっとうな人たちでも、集団知が低いととんでもない邪悪なことが起こります。

 

我欲で渦巻き、我欲に憑りつかれ、我欲というばい菌をまき散らす。

無意識の垂れ流しは恐ろしいです。

 

孔子の「七十従心」という言葉は、おそらく、無意識すらも美しくなるということなのでしょう。人間は未熟ですから、なかなか難しいかもしれませんが。。

「利他の心」を大切にして、、日々是精進、、、ですね。

 

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は深いレベル(潜在意識)での自分との対話です。より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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