自分らしく生きる
昨年は大変お世話になりまして、どうもありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さまにとってどのようなお正月でしたでしょうか。わたしは普段なかなか時間が取れないことをやったり、これまでのことを振り返ったりしていました。考えてみると、何が起こるか分からないのが人生だとつくづく感じます。
年齢に関係なく、日々いろいろな経験をします。
そしてそれに応じて人間は常に変化していくものなのでしょう。
変化することが成長です。
私たち一人ひとりの人生にも、何が起こるか分かりません。その意味では、今が終わりであり、そして始まりでもあります。
あらかじめ決定されたものはなく、自分が直面することに対して、その都度適切に処していくのが人生なのかもしれません。
『中庸』という古典に次のような言葉があります。
「君子は、其の位に素して行い、其の外を願わず」
君子とは立派な人という意味でしょう。「位」というのは自分の位置であり、「素する」というのは拠る、基づくといった意味があります。
人間には自分の位置というものがあります。例えば、自分は親に対しては子という位置にありますが、子どもが生まれれば親になります。同じ人間が子になったり親になったり、変化します。
会社などの組織においては、社長から社員まで様々な「位置」がありますが、社長が永久職ではありませんし、社員も段々昇進していくでしょう。
働き方も今は多様化されていて、パートで働いたり、その都度いろいろな「位置」を体験されていると思います。
「君子は、自分の位置に相応しいあり方を自覚して、それを過たないようにしっかり努める。」
「それ以外のことに心を煩わされないものだ」、と先の言葉は説いています。
人生では時に、不本意な場所に身を置かざるを得ないことがあります。さらには憂いごと、思うに任せないことにもたくさん遭遇するものです。
しかし私たちは、患難にあってもいたずらに嘆くことなく、その状況の中で自分にできる精一杯を尽くすことが大事なのかもしれません。
「君子入るとして自得せざる無きなり」
「自得」とは自らに満足するという意味です。立派な人とは、どこへ行っても不平不満を抱くことなく、自分のいるべき所はここだと腹をくくり、その位置に相応しい生き方をしていく人なのかもしれません。
『論語』に「君、君たり、臣、臣たり、父、父たり、子、子たり」という言葉があります。
君主は君主らしく、役人は役人らしく、父親は父親らしく、子供は子供らしく生きていくことが肝要であることを説いています。
ここで言う「らしく生きる」というのは、『中庸』の「素して行う」に通じています。
私たちは誰しも、何らかの位置について社会生活を営んでいます。
一人ひとりがそのことをしっかりと自覚して、自分の果たすべき役割に誠心誠意、全力を尽くしていくことが大切だと思います。
新しい年を迎え、自分の位置を知る時間、自分の本分を知る時間を持ちましょう。いつも答えは自分の中にあります。
自分を知ることはなかなか難しいものですが、常に自分に問いかけ続けていきたいものです。
ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
今年が皆さまにとって良き一年になりますよう、心から祈念申し上げます。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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