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対人関係の悩み~権力闘争から離れる

2015-01-26

おはようございます。大阪市梅田は曇りです。今日は朝昼晩のフルセッションです。集中して臨みたいです。

 

 

…およそ人間が持つ悩みは、対人関係が原因だといわれています。親子の関係、親戚との関係、職場での関係、友人関係、近隣との関係…。過去の対人関係を引きずっていると、生き辛さを抱えたままになります。

 

でも過去が過去として存在している限り、私たちは「過去からの文脈」の中に生きているともいえます。今となっては、タイムマシンに乗ることもできなければ、時計の針を巻き戻すこともできません。

 

しかし、過去の出来事にどのような意味づけをするかは、「今の自分」に与えられた課題でもあります。

 

対人関係の悩みの一つに「怒り」があります。怒りには、私的な怒り(私憤)と、社会の矛盾や不正に対する怒り(公憤)があります。

 

私憤は、感情にまかせたもので、他者を屈服させるために道具だといいます。一方、公憤は自身の利害を超えたもの、あるいは、人の道に外れたことに対する怒りで、論理に基づくものです。

 

対人関係でやっかいなのは、「私憤」です。クラーマン博士の対人関係療法によると、もしも面罵されたら、その人の隠し持つ「目的」を考えることが大切だそうです。直接的な面罵に限らず、相手の言動によって本気で腹が立ったときには、相手が「権力争い」を挑んできているのだと考えてみましょう。

 

相手はただあなたを非難して、挑発して、権力争いを通じて、気に食わないあなたを屈服させたいのです。ここで怒ってしまえば、相手の思惑通り、関係は「権力争い」に突入します。

 

アドラーの心理学では、人はいかなる挑発にも乗ってはいけないといいます。

 

仮に言い争いを制したとしても、相手が潔く引き下がる場合もあるし、そうではなく、復讐を企てる場合もあります。後者の場合、そうした人間は、別の場所、別の形で、なにかしらの嫌がらせなどの悪質なことを画策して、報復行為をします。

 

そして、陰湿な人間が集団を支配すれば、集団は一瞬で低レベル化し、報復行為は悪質なものになります。これは社会のあらゆるところにあります。一見普通の会社の場面、役所の中、教育現場、同級生…あらゆるところで、歯止めの利かない陰湿な集団というものは存在します。そういう人たちを相手にしていても、何も生まれないし、何の勝利も、学びもないでしょう。

 

ところで、対人関係が「復讐の段階」まで及んでしまうと、当事者同士による解決はほぼ不可能になります。そうならないためにも、権力争いを挑まれたときに、「絶対に乗ってはいけない」といいます。すごく難しいことですが、「我慢する」という発想は、私たちがいまだ権力争いに囚われている証拠なのかもしれません。

 

それが権力争いだと察知したら、いち早く争いから降りる。相手のアクションに対してリアクションを返さない。私たちにできることは、それだけだといいます。怒りとはしょせん目的をかなえるための手段なのかもしれません。

 

「怒りという道具に頼る必要がない」という境地を目指すことが求められているのかもしれません。

もちろん、私たちは肉体をまとい感情があります。理不尽なことがあれば、怒るのも当然自然なことでもあるでしょう。

 

怒り以外の有用なコミュニケーション、それが言葉です。言葉の力、論理の言葉を信じることです。

 

対人関係のなかで「自分が正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れている、といいます。わたしは正しい。すなわち相手は間違っている。

 

そう思った時点で、議論の焦点は「主張の正しさ」から「対人関係のあり方」に移ってしまいます。

 

つまり、「わたしは正しい」という確信が「この人は間違っている」という思い込みにつながり、最終的に「だからわたしは勝たなければならない」と勝ち負けを争ってしまいます。

 

これはただの権力争いで、そこから何も生産的なものは生まれてこないでしょう。そもそも主張の正しさは、勝ち負けとは関係がありません。

 

自分が正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで完結するべきことです。ところが、多くの場合、権力争いに突入して、他者を屈服させようとします。

 

だからこそ、「自分の誤りを認めること」を、そのまま「負けを認めること」と考えてしまうのかもしれません。負けたくないとの一心で自らの誤りを認めようとせず、結果的に誤った道に「転落」してしまう人がいます。

 

誤りを認めること、謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りること、これらは「負け」ではなく、「正しい生き方」なのかもしれません。

 

人との勝ち負けに明け暮れるのではなく、自分の主張を掘り下げていき、正しい生き方を模索していくことが大切なことなのでしょう。

 

 

煩悩やエゴに囚われたら底なし沼です。どうしてもそうなりがちな自分を助けられるのは、自分自身だけです。

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は、深いレベルでの自分との対話です。

より多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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