レジリエンス~折れない心の育て方
おはようございます。大阪市梅田は快晴です。三連休ですが皆さま如何お過ごしでしょうか。
…三十年ほど前までの日本は、右肩上がりの成長を続け、 企業は年功序列、終身雇用が定着していました。生活設計もある程度先を見通すことが出来、ストレスはあっても心理的にはむしろ安定していたと思います。しかし、今は一寸先も分からない不透明な時代です。
安心感どころか、不安感が人々の心を暗く覆うようになりました。そういう世相を反映してか、近年うつ病など精神疾患に悩む人が急増して、これが原因で欠勤し、失職する人もまた増えているといいます。
職業や立場を問わず、頑張り屋で真面目で有能な人ほど、燃え尽きて辞めていく、という現象が企業、病院、学校などあらゆる場で起きています。これは大変な損失でしょう。
今の時代ほど、「レジリエンス」が求められている時代はないかもしれません。
レジリエンスとは、心理学の用語で【逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応していく精神力】のことです。レジリエンスは、ストレスを抱えて落ち込んでいる人をまずは「元の状態」に戻した後、「より高み」へと引き上げていくものです。
『逆境や失敗には意味がある。そこから学ぶことが大切』という言葉をよく耳にします。
ただ、試練の真っ只中にあって心が沈んでいく時に、そこにどういう意味があるかを考えようとしても、なかなか考えられるものではないでしょう。
逆境に意味を見出せるようになるには、その前に2つのステップが必要だと考えられます。
第一は、落ち込んでいる状態を底打ちすること。言い換えれば、恐れ、怒り、不安、罪悪感といった感情を出し切っていくことです。潜在意識の抑圧の解放です。
その過程のなかで、渦中にいた「かつての自分」を俯瞰して、感情をセルフマネージメントできるようになることが理想でしょう。ネガティブな感情に支配されている時、支配されていること自体になかなか気付かなくなるものです。チャレンジから遠ざかり、行動が衝動的、消極的になってしまいます。
その状態から抜け出すには、自分の感情に気付くことが何より必要なのでしょう。もし、どのような時も「今は感情に支配されているんだな」と自分を客観視できれば、荒れた気持ちも冷静になるでしょう。
音楽、ヨガ、瞑想、日記など人によって方法は様々でしょうが、感情を積極的に晴らしていく工夫を習慣化していくことも大切でしょう。このようにネガティブな感情が底打ちしたら、次の課題はいかにそこから一刻も早く立ち直るかです。
自己効力感(やればできる!という自信)を高める訓練がその一つです。自己の強みを見つけて、それを日常の中で育てて、少しずつでも発揮していきましょう。
手本となる人を真似て仕事したり、その人がどのように周囲とコミュニケーションを図っているかを見るだけで「仕事とはこうすればいいのか」という自信につながります。これを代理体験といいます。
尊敬する人を持ち、その人になりきっていく、その人になったつもりで一日を過ごしてみる、その積み重ねによって自己効力が高まっていくでしょう。
以上の様な経過を経て、逆境か立ち直るところまでくると、ここでようやく「逆境体験や失敗には意味があった」と理解できる余裕も生まれてくるでしょう。
失敗を生かして、そこから知恵を学んでさらに成長していくには、忙しい中にあっても、時折立ち止まって過去の体験を振り返る習慣をつけることをお勧めしたいです。
愚痴や誰かの悪口を言うのではなく、失敗を乗り越えた体験を前向きに振り返って、それを誰かと共有していく。よき師、よき友を選んでこそ、仕事も人生も成功に導かれるのかもしれませんね。
今、不透明な時代で私たちは岐路に立たされています。折れない心を育み、私たちが潜在的に持っているその精神を引き出していくことが肝要です。
厳しい逆境の中でも勇気ある一歩を踏み出されて、レジリエンス(折れない心)を育んでいただけたらと心から願っております。
またヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)がそのお役に立てればと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
***********************************************************
************************************************************
セラピーについてご質問、ご不明な点がございましたら、どんなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。いかなる場合でも、24時間以内に御返事させていただきます。
ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。