欲望がストレスの原因：ヒプノセラピー大阪 Pure Solution。関西で催眠療法を（インナーチャイルド、前世療法）

欲望が「ストレス」の原因

2014-12-07

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今日はフルセッションです。一会入魂で臨みたいです。

…「○○を実現したい」「こうなりたい」という欲望は、私たちを前向きにさせてくれます。生きる原動力にもなります。

しかし、どんなことにもプラスの面とマイナスの面があるように、欲望が人のやる気を奪い、ストレスの原因となってしまうこともあります。

欲望が生じる原因は、「今はまだ、手に入っていない」ことに対する苦痛なのだといいます。「こういう人間になりたい」「こんな仕事をしたい」「健康になりたい」「これぐらい収入が欲しい」「あの人と付き合いたい」「幸せになりたい」…私たちはさまざまな欲望を持っています。

現実の世界では、「手に入れたい」と思い始めてから実際に「手に入る」までの間には、必ず時間差があります。その間ずっと、「手に入れたい、でもまだ手に入っていない。苦しい」という不快感が続きます。

「手に入っていない、苦しい」という不快感は、潜在意識の中に負のエネルギーとして溜まり、それはまた別の苦しみを生み出す種子になります。

「どうせダメなのかな」「やっぱり無理か」「自分に出来っこない」「どうしてこうなったんだろう」。欲望の不快感はそのときの一回限りのものでは終わらず、さらに次へと連鎖反応を生み出してゆくので、恐ろしいです。

「手に入っていない」という不快感自体は心の問題ですが、心が不快に染まると、体が反応します。ノルアドレナリンやアドレナリンといった不快物質を発生させ、体のダメージを与えます。

このような体の変化が、知らず知らずのうちに本人をイライラさせ、集中力を低下させ、日常的な所作を乱暴なものへと変えていきます。

「限りないもの、それが欲望」と、有名な歌の歌詞にありますが、人類の欲望は際限がありません。そして、「この欲望を満たせば幸せになれるのではないか」ということは、実は妄想でしかありません。

例えば、大学に行かず就職した人が、「大学に行ってさえいれば、もっと幸せだったに違いない」という考えを持つことがあります。そしてその妄想に我が子を巻き込み、なんとしてもいい大学に行かせようと躍起になります。しかし、実際に大学に行ってみると、別に大学など行ったからといって幸福にはならないということが分かります。

…欲望が実現しないあいだ、心は、実現しないことによる不快感を、「刺激的で気持ちがいい」と錯覚します。そして、欲望が実現すると、不快感が消えたことで瞬間的に快楽を感じるものの、その後は刺激が発生しなくなるため、一気につまらなくなってしまいます。

これが「幻滅の正体」なのかもしれません。

欲望が実現しない時は、そのことによる苦しみを受けるのみならず、「この欲望さえ実現すれば幸せになれるのに」式の妄想に憑りつかれてしまいます。

『今の自分が幸せでないのは「魔法の石」が手に入らないせいだ』、『「魔法の石」さえ手に入れば幸せになれるのに』という考えにはまり込んでしまいます。簡単に実現できる欲望からは、弱い刺激しか発生しません。

そこで人は、より強い刺激を求めて、だんだんと実現が難しい「魔法の石」を求めるようになります。

現実から、等身大の自分からどんどん離れていくのです。自分という土台を無視した妄想にとりつかれていくほど、自分や他者を無茶苦茶にするものはないでしょう。

「魔法の石」がもしも、身の丈や才能に合わない壮大過ぎるものだった場合、それは死ぬまで手に入らないまま、一生その人を呪縛し続けることになります。欲望は誰もが持っていますが、ある意味、「現状否定」でもあります。

暴走すればそれは強い現状否定、自己否定へとつながっていく恐ろしいものです。あまり欲望を持たず、「今の自分がやるべきこと」を粛々としていく、何も考えず何気ない日常を大切にする精神が大切なのかもしれません。

一瞬一瞬において、目の前のことだけを一つ一つ確実にやっていきましょう。そうすると、頭で余計なことを考えたり、欲望によって心を乱されたりすることはありません。

そのようにただ少しでも「無心になってやるべきことをやる」という試み、「空」の状態が少しでも長く維持できれば、生きている充実感が味わえるのかもしれません。

モノが溢れる時代ですが、あまり求め過ぎず、今ある状態に感謝できたら、肩の荷が少し降りるのかもしれませんね。

ヒプノセラピー（催眠療法）は過去を癒し、今の自分を肯定してくためのセラピーです。インナーチャイルド療法、前世療法で過去の呪縛から離れて、もっと自分らしい生き方を潜在意識から引き寄せていきましょう。