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仮面をかぶった破壊者:トラウマを癒す

2014-12-04

おはようございます。大阪市梅田は雨模様です。ここ何日かで一気に寒くなってきましたが如何お過ごしでしょうか。

 

 

…ストーカー犯罪や常軌を逸した事件がよく報道されています。しかし、実際、事件として報道されるのは氷山の一角だといいます。いじめでもなんでもそうです。メディアに扱われる情報、世の中に認知されるものは、本当にごく一部で、被害にあっている人は多くいらっしゃいます。

 

世の中にはいろんな人がいて、面と向かって敵意をむき出しにしてくる人ばかりではありません。こそこそと陰湿に相手を痛めつけ、嫌がらせを繰り返し、自らの攻撃欲を満たそうとする人たちもいます。

 

そのやり方は実に巧妙に計算されています。ゆえに、周りからその邪悪さが見えにくいのです。悪意を隠して攻撃してくるからです。

もしくは、自分自身の悪意に気付いておらず、無自覚なまま、非常に残酷なことをやってのける場合もあります。

 

「あなたのために思って」とか、「こういう理由があってやってるんだよ」など、もっともらしい理由をつけますが、その善良で優しそうな仮面の下で悪意を隠し持っているのです。自分の歪みから逃げ続ける人たちです。

 

往々にして、攻撃欲にある人は、自分のポジションや立ち位置を守ろうと、周囲に気付かれないようにします。隠れてやる達人なのです。それぐらい、不平不満の人生を歩んでいるのです。だから、群れること、他者排斥でしか生きていけないのです。

 

そして、そんな自分を心の中どこか嫌悪していて、表の顔では、善人ぶります。善人ぶるほど怪しいものはありません。真面目そうな顔をして、立派な立場にいて、歪んだ生き方をしている人はたくさんいます。

 

平気で自分を正当化して、美化しながら誤魔化しているのです。自分の愚かさ、未熟さには向き合わない人たちです。

 

そういう人は虚実を混ぜて語るし、誠実そうに振る舞っていたかと思うと突然計算だ高さをのぞかせます。学歴が高く、社会的地位のある人たちの中にも、自分という人間を誠実に育ててこなかった人は現実にいます。

 

いくら難しいことが分かっても、いくら外見を整えても、自らの良心を捨ててしまった人は、取り返しのつかない生き方をしています。そして、往々にしてその生き方を変えようとしません。

 

会社という組織でもあるし、個人同士の関係、近所づきあいの中で、人を陥れようとする邪悪な心を持っている人が悲しいかな存在します。自分の職権を使ってごくプライベートな個人情報を暴いたり、陰で変な噂をばらまいたり、過去のメール・写真・手紙などをもって脅迫しようとしたり、人を蹂躙して、踏みにじることでしか優越感を感じないのです。

 

そして対象の人を「おかしい」「あり得ない」「間違っている」「むかつく」「うっとうしい」「許せない」とレッテルを貼り、意地でもそのレッテルを貼り続けます。そういうレッテルを共有するために群れて、屈折した自分を慰めているのです。それぐらい人間として弱い存在なのです。

 

悪質になると、隠密な違法行為、あるいは法律スレスレの行為をやります。こういう人が何らかの権力を行使できるような立場にいると、自分自身の支配欲を満足させるために、他人を屈服させるようなアプローチしかとりません。

 

彼らにとって何より大事なことは、自分が全てを支配できるかどうかなのです。なかには悪の生き方、人間の悪を語り、一般化して、逃げて、悦に浸る人間もいます。彼らはまた、相手に罪悪感を抱かせる達人でもあります。

 

家庭でも、職場でも、友人関係でも、何かうまくいかないことがあると、ターゲットにその責任はあり、悪いのは相手であるというふうに巧妙に思い込ませます。群れていれば、あるいはバレなければ、自分の愚かさから気が付かなくて済むからです。それがその人たちの安心感につながっていきます。その幼稚さ、卑劣さ、愚劣さに気が付かないのです。

 

そんな能力があれば、もっと世のため人のために役立てたらいいのに。そんな言葉は彼らには響かないですが、いじめられた人、虐げられてきた多くの人たちが思っていることの一つでしょう。

 

他者に依存しながら攻撃してくるエネルギー泥棒は独特の言い回しが特徴的です。いったん持ち上げたりもします。それも過剰なぐらいに、気持ち悪いぐらいに。

 

その後「あなたがもっと気を付けていれば、こんなことにはならなかったのに」「疑ってみるべきだったのに」「そんなことは、みんな知っているのに」「あなたのことはみんなで話し合って知り尽くしているのよ」というふうに、相手の不注意や無知のせいにするのです。すべからず上から目線になることで、歪んだ優越感がでてきて、安心するのです。

 

自分の非はどこかにおいて、結局なんだかんだ言って、相手に責任があるという被害者を演じるが得意なのです。相手に罪悪感を抱かせるうえで何よりも有効なのは、自分が被害者のふりを演出することです。そうすれば、自分の責任はすべて否認できると彼らは心の中で考えているのでしょう。

 

 

重要なことは、攻撃欲の強い人、仮面をかぶった破壊者は決して強い人間ではありません。実はそれなりに弱点を抱えているのですが、注意深く隠しているだけです。それぐらい粘着器質的なものを、気が付かずに持っています。

 

そもそもこのようなことをすること自体が、自信のなさや無力感の裏返しとも言えます。その場その場の雰囲気や流れに迎合したり、被害者的になったりしながら、歪んだ優越感に戻ってくるという脳の回路が出来上がっているのです。

 

こういう認識を深めていき、攻撃欲の強い人は「実は臆病で意気地なし」なのだという視点から眺めることも必要でしょう。人の不幸を喜び、自分を卑しめていることが気付かないのです。人に嫌がらせをして、被害者になって怒っている人たちです。

相手の詳しいいきさつや、自分の愚かさには目をそむけ、怒り、否定のエネルギーを向けて生きているのですから、人間というのは恐ろしいものです。

 

弱さを知られていないことが最大の武器なのでしょう。このような人と、ちゃんと話し合いがいつか出来るようになるだろうという淡い期待は、早めに捨てた方がいいかもしれません

 

フランスの文学者ラ・ロシュフコーも「狂気を癒す方法は見つかるが、根性曲りを矯正する方法はない」と述べています。人生をめちゃくちゃに破壊した加害者や、陰険な嫌がらせをした人が、被害者の痛みに共感して、心の底から後悔するようなケースはむしろ少数派です。

 

それと同様に、攻撃欲の強い人があなたの痛みを理解してくれるなんて、ほとんどあり得ません。そんな幻想は捨てた方が身のためかもしれません。

 

なぜなら、仮面をかぶった破壊者は、強い自己愛ゆえに、「自分には何の問題もない」と思い込んでいることに起因するからです。その本人が壁にぶち当たり、本当の意味で自分自身を顧みたとき、その人は変わっていくのかもしれません。もし仮面をかぶった破壊者と出会ったら出来るだけ避けることです。むしろ積極的に逃げていくことが大切でしょう。

 

そして違う人と別の人生を歩んでいくことです。自分の愚かさを知っている人、すべて含めて信頼できる人、学びのある人、高め合える関係を築いていくことが大切です。エネルギーを奪う人間の機嫌をとっても何のプラスもありません。付き合う人を変え、考え方を変えていくことで道は開かれていくでしょう。

 

いろんな悪意の情報に触れるたびに、鬱屈した邪悪さが蔓延している今の日本が、少しでも明るさを取り戻し、いい社会になって欲しいなと感じます。

 

理不尽なこと、卑劣なことはトラウマになります。相手のエゴ、執着は心の傷となり、生き辛さの原因になります。

 

ヒプノセラピー(催眠療法)では過去の傷を癒していき、本来の自分に近づいていくセラピーです。現世のことはインナーチャイルド療法、過去世までさかのぼっていくのが前世療法です。

いずれにしても、潜在意識の傷を癒し、今の自分を肯定していきましょう。悪から離れて、見極めていく眼力も私たちには重要なことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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