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境界性人格障害~生き辛さの原因

2014-11-28

おはようございます。大阪市梅田は快晴です。今朝は長めのウォーキングをしてきました。皆さま如何お過ごしでしょうか。

 

 

…発達心理学では、親子関係は幼ければ幼いほど重要だといわれています。持って生まれた先天的な気質幼少期の環境はその後の成長に大きくかかわっていると考えます。

 

年齢が上がり青年期を迎えると、良い子の優等生で通し、すべて順調に過ごしてきたように見えていた場合であっても、親子関係のトラウマを引きずっていると、新たな危機を迎えます。

 

誰もがこの時期に味わうアイデンティティの危機が、より深刻で困難なものとなりやすいことが解明されてきています。

 

自分が自分であるということに不全感を抱き、存在すること自体への不安や空虚感を味わうようになりやすくなるからです。

 

それが、何らかの挫折や愛する人との別離といった「傷つく体験」をきっかけに悪化し、非常に不安定な状態になったのが境界性人格障害です。

人格障害ときけば、なにやらおかしな人とすぐに結び付けられる誤解が多い部分がありますが、誰にでも人格があり、傷ついたトラウマや未処理なものがあれば、誰もがなり得る症状の一つです。

 

境界性人格障害は、両極端に変動する気分や対人関係、見捨てられることへの不安自己否定、自傷行為などの自分を損なう行動を繰り返すことを特徴とするもので、この20年間くらい急増しています。

 

境界性人格障害の人が、見捨てられることに敏感で、相手に死に物狂いでしがみつこうとすることにも表れているように、その根底には、見捨てられて傷ついた体験があります。さかのぼっていくと、幼い頃、母親から愛情を失ったり奪われたことが心の傷になっていることが多いです。

 

それを反映するように、境界性人格障害で苦しんでいる人は、ほぼ例外なく母親との関係がぎくしゃくして、不安定な愛着スタイルを示します。心の傷を引きずっている未解決なものを抱えたまま苦しんでいる人が大半だということも研究で明らかになっています。

 

小さい頃の愛着の絆が不安定なものとしてしか形成されなかったうえに、親との別離や見捨てられ体験など、心の傷が重なると、境界性人格障害になりやすいと考えられています。

 

しかし、当の母親の方は、子どもとの関係は悪くないと思っていることも少なくありません。虐待やネグレクトをした覚えもない。手塩にかけて育ててきたはずなのにと、怪訝な顔をします。実際は、子どもの方が母親に合わせていただけということが多いようです。

 

見捨てられないように、子供のころ我慢しながら本音も言えず、ただ大人の機嫌をとり、気に入られるようなことしか言わなかったのです。

 

母親という本来の安全基地をもたず、心の傷を抱えているために、安全基地となってくれる存在や、傷を紛らせてくれる刺激を求めようとすることも多いといいます。

 

その衝動があまりにも切迫したものであるため、よく相手を見極めずに頼ったり、危険な刺激を求めて、自分から平穏な生活を壊してしまいます。ハラハラドキドキするようなことがないと、生きている気がしないのです。そういう承認欲求になってしまう深層心理を抱えているということへの理解が何より大切でしょう。

 

何かに熱中して、気持ちが高揚している時だけ、そんな辛さを忘れられるからなのかもしれません。うまくいっている時には症状は表に出にくいですが、壁にぶつかったり、目標を見失ったとき、もともと抱えていた根源的な不安や満たされない思いが一気に強まってしまいます。

 

親とは本来無条件の愛を与えてくれる存在です。もちろん理想であり、世の中に完璧な親など存在しません。でも理想からすれば、空にある太陽と同じぐらい当たり前に、暖かく照らしてくれる存在が求められます。

 

その当たり前が、生きるということ、愛するということ、信じるということ、そして、ここにいるということ、すべての根源となるのでしょう。

 

親子関係のつまづきがすべて「人格障害」につながるわけでは決してありませんが、幼少期のトラウマは様々な生き辛さの原因になります。自分が当たり前にいるということ、そのことにさえ違和感を覚え、不安を感じてしまいます。

 

誰でも生きていると、だんだん背負ってきたものがおかしくなってしまったり、機能しなくなったりするものです。生き辛さがあれば、自分の特徴を見つけ、改善すべきことを自分のタイミングで変えていくことも大切でしょう。

 

ヒプノセラピー(催眠療法)では、退行催眠で幼少期(インナーチャイルド)のトラウマを癒して解放していきます。

 

「本来過ごすべき幼少期」を再体験していくことで、潜在意識の傷を治癒していくためのセラピーです。

 

境界性人格障害に限らず、さまざまな生き辛さの原因がさかのぼっていくと、過去のトラウマにたどり着くことがほとんどです。愛情飢餓、自己否定、さまざまな怒りと恐怖は、自分からエネルギーを奪ってしまいます。

 

その根源から立て直して、本来持っている個性を輝かすことが出来たら、生き辛さもだんだんと緩和されて、自然体でありのままの生き方が実現できるでしょう。

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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