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怒りのコントロール:潜在意識の浄化

2014-10-18

おはようございます。 大阪市梅田は快晴です。 今朝も部屋のお掃除と瞑想から始めました。

 

 

…今日は怒りのコントロールについて書こうと思います。

 

青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二教授は、「怒りがすべてのモチベーションだった。怒りがなければ何も成し遂げられなかった」とおっしゃっていました。

理不尽な評価や日本の制度に対する怒りのエネルギーを、研究開発というポジティブなものへと昇華されたのでしょう。

 

喜怒哀楽は自然な感情なので、生きていたらいろんな場面で怒りを感じることがあるかもしれません。

 

わたしにとっても、怒りの感情は人生の大きなテーマの一つであります。怒りを高次元のものへ高めていくことが出来たら、怒りも人類の発展や平和への貢献に活かすことができるのでしょう。

 

しかし、往々にして怒りは、憎しみや恨みつらみ、嫉妬、仕返し、陰湿な嫌がらせとネガティブなものへと落ちぶれやすい側面があります。

 

怒りは両刃の剣なので、その解釈をよく吟味する必要があるようです。

 

今日はネガティブな怒りのコントロールについて考えてみます。

 

ほとんどの場合、怒りは認知の違いから起きているようです。

最も犯しやすい間違いは「レッテル貼り」です。ある人のことを馬鹿扱い、変人扱い、無能扱いすれば、その人を否定的に見ていることになります。

 

人をこのように思うときは心の中では嫌いな点ばかりを見ていたり、無視したり、良い点を値引きしたりしています。当然、対象となれば激しい怒りが出てくるでしょう。これが怒りを間違った方向へ向けさせる原因なのかもしれません。

 

実際、人間は良い点も悪い点も複雑に併せ持った存在です。人を決めつけてしまうことは好ましい考え方でなく、必要以上の怒りを引き起こします。人を決めつけるとどうしても他人に注文が多くなります。歪んだ優越感に浸る人間ほど、厄介なことはないでしょう。

 

人は多角的な存在なのに、ある一面だけで判断して決めつけてしまうことは、あらゆるものを硬直させます。そして相手と対立して戦争状態になります。それは自分自身を追い詰めるものです。自尊心を守ろうとする戦いになるでしょう。「名誉」か「死」かという両極端な発想にもなります。

どんなに声高に叫ぼうが、相手の人格が全面的にダメなわけではありません。相手に100%、非があるわけでもありません。もちろん特殊な例はたくさんありますし、例外は常につきものでしょう。

 

 

人を落としめることで得られるものが何もないだけではなく、自己評価まで下げてしまいます。そういう行為は自分の人生を台無しにし、魂を、社会を、世の中をただひたすら汚しているだけです。

 

否定的で歪んだ優越感は、自分の心を蝕んでいき、それがいずれ表面化していきます。そして自らの自尊心を踏みにじっていきます。

 

…二つ目の怒りの原因は、「心の読み過ぎ」です。私たちは自分がかわいいから、相手がなぜそうしたのか自分が満足する説明を考えてしまいます。自分の考える「相手の心理」にしがみついていきます。しかし、相手が実際にそう考えているかどうかは分かりません。

 

他人とのかかわりで、「インチキだ」「筋が通っている」「馬鹿だ」「まったくその通り」「あいつは子供だ」などと考えることがあるかもしれません。こんな結論は、たいてい表面的なもので間違っています。

 

もっといろいろな面があるし、相手も過去の相手ではなく、気付きのタイミングで変わっているかもしれません。勝手に推測して、勝手な解釈にしがみついていても、ただ単に独りよがりで、自分がしんどくなるだけです。

 

 

 怒りが生ずる3つ目の歪みは「すべき思考」です。他人が思うように動いてくれない時「そんなことをすべきでない」とか「こうすべきだ」などと思うかもしれません。

 

「すべき思考」は自分がいつでも満足できるという仮定に基づいて、自分の気に入らない場面でパニックに陥ったり、怒ったりします。それは自分が「あるもの」を手に入れることが出来ないからです。あるものとは、愛情、地位、尊敬、完全さ、心地よさなどです。

 

自分が満足するようにばかり主張し続けるのは、自己本位な傲慢さを助長します。人は自由な意志を持ち、自分の気に入らないような考えや行動をとるものなのでしょう。

 

人を自分の希望に従わせようと思っても、思うようになりません。むしろ、反対のことの方が多くなるでしょう。悲しいぐらいに。

 

怒りを持って、自分に従わせようとしても、怒りから遠ざかることが難しくなってしまうかもしれません。他人に支配されたい人はいませんから。

 

 

…怒りを突き詰めて考えていくと、一つの真実に達するようです。それは、「公正さ」とか「正義」についての普遍的な概念はないということです。アインシュタインが時間と空間の相対性を証明したように、公正も正義も相対的なものです。

 

ある人にとって公正に思えることが、他の人にはまったく正しくないこともあります。自分の道徳観こそ普遍的だと主張しても、そんなものは一個人の考え方にしか過ぎません。そして周りのイエスマンは社会のごく一部の人たちであり、忖度や煩わしい衝突を避けているだけかもしれません。

 

公正さの基準は、どれだけの人が認めるかということかもしれません。日々の怒りの原因の多くは、自分の「希望」と「道徳基準」の混同の中にあります。

人は腹を立てて、あいつは「正しくない」と言います。そんなとき、その人はあなたと違う価値基準のなかで「正しく」行動しているのかもしれません。

 

「正しくない」という自分のモノの見方は、一般常識にかなう、大多数の人に通用するものでなければならないのかもしれません。もちろん皆一人ずつ考え方は違うのですから、全員一致にはならないでしょう。しかし、大多数の知恵や真理には一理があるでしょう。

 

理不尽なことがあっても、できるだけ冷静にいろんな考え方、いろんな捉え方に耳を傾けることも大切なことかもしれません。怒りは暴走すると、人を巻き込み、自分本位な卑屈なものにもなりかねません。

 

一方、非情な暴力や戦争に怒り感じ、犠牲者を救う活動をしたり、反戦運動をしたり、怒りのエネルギーを高次なものへと昇華することもできます。

怒りという感情は、私たちにさまざまなことを教えてくれます。

 

怒りの正体を解きほぐし、正しい方法で怒りを表現できるように、少しでも改善していくことが私たちに求められているのかもしれませんね。

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)で抑圧された潜在意識の感情を浄化していきましょう。光り輝くものを内面に見つけ、そこに意識を集中していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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