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ヒプノセラピー:心の闇とどう向き合うか

2014-09-12

おはようございます。 大阪市梅田は快晴です。 今日もいい一日にしたいものです。

 

 

…先日、夏目漱石の「こころ」を読みかえしてみました。読むたびに新しい発見がある本で、わたしの大好きな本です。舞台は明治時代ですが、人としての真っ直ぐな生き方、心の在り方を考えさせられます。

 

私たちの多くは「忘れてしまいたいほどの出来事」に遭遇したとしても、自分と折り合いをつけて、何となく自分を誤魔化しながら生きていく術を身につけてしまっています。ですから定期的に潜在意識をリセットしていくことはとても大切なことかもしれません。

 

私たちはふとした瞬間に嫉妬心や怒り、怨みなどの感情が反射的に湧き上がってくることがあります。

しかし、それを直視し続けることはまずありません。

 

「人間とは所詮そんなものだ」「お互い様だから」と誤魔化してしまうために、自らの業(ごう)の深さになかなか気付くことができないのかもしれません。

 

しかし、漱石の「こころ」の主人公である先生は違います。先生は徹底的に自分を見つめ続けます。そこには、いつ罪を犯してもおかしくない心の傾向、つまり”心の深い闇”があります。

 

この主人公のように、誤魔化すことなく自分の真実の姿を見つめるのは辛いことですが、実はとても大切なことのように思います。

 

「自分はどうしようもない人間だ」「底知れぬ暗闇を持っている人間なんだ」、ととことんまで追い詰められながらも、醜い自分を素直に受け入れた時、そこに人生の転換が起こるのかもしれません。

 

それまで暗闇と思えていたものが、ある時、に変わるのでしょう。

これはマザー・テレサのような人でも一緒だといいます。マザー・テレサは告解(罪を告白する場)において「自分ほどの罪人はいません」と罪を懺悔し続けられたといわれています。

自らの内にある醜さを受け入れたからこそ、優しく素晴らしい人として世界中から尊敬されているのでしょう。

 

宗教にかかわらず、偉大な人たちは自分の罪深さを誤魔化すことなく認め、そういう自分でも許され生かされている、という境地なのかもしれません。その境地は同時に、同じ罪人として、他人の罪をも許す力と変わっていくのでしょう。

 

人間ですから、いろんなことがあって、いろんな面があるのが普通なことでしょう。厄介な人間ほど「○○はおかしい」「あり得ない」「相手が悪い」と他者や環境にレッテルを貼ります。レッテルを貼ると自分の歪んだ優越感が満たされていくからです。

 

「自分をきちんとみつめること」が大事ですが、<自分をとことん責め続けること>と、<自分をきちんと見つめること>とは全く違います。罪悪感を持って自分を追い詰めるのではなく、「ああ、自分にはこういう暗い部分もあるのか」と認めるだけでいいのです。暗い部分があれば、それだけ輝くものがあるということですから。

 

大切なのは、その闇が何を教えてくれているのかを感じ取る力でしょう。

「自分は駄目だ」「人に迷惑ばかりかけている」と思うのは日本人の美徳のようにも捉えられていますが、それは安易な逃げ道に過ぎません。被害者的になっても、加害者的になっても、煩悩は膨らむばかりなのでしょう。

 

私たちが誰かの悪口を言ったり、欠点や過ちを責めるとき、よくよく内省すると、相手と同じ部分を自分も持っていることに気付けます。相手の悪口を言うのは、大抵の場合、自分にも同じ要素があるからです。

 

自分の心の闇を見つめるのが恐ろしいから、他人に矛先を向けて誤魔化そうとするのです。それが分かれば、他人への悪口は自然に収まるのでしょう。もっとも理不尽であればあるほど、それが難しく険しい道になるでしょうけど。いずれにしても試練がその人の魂を鍛えてくれるのでしょう。

 

「自分を見つめる」意味は、そこにあるのかもしれません。さまざまな文学作品は、これでもかと思うほど、心の闇の部分を私たちに見せてくれます。その心象描写はとても巧みで、読者は自分自身の心の内と照らし合わせながら読み進めることができます。

 

心の暗闇のなかから必死に抜け出そうともがく登場人物の生きざまを通して、「人間はどういう場合にエネルギーを奪われるのか」、「闇を光に変えるにはどうすればいいのか」、を自分なりに考えていくヒントが隠されているように思います。

 

人間の本質として、誰かとつながり、そのを大切にすることも説かれています。人は誰かとプラスの感情でつながっていないと生きていけない存在かもしれません。心を開き、相手をあるがままに受け入れていくとき、そこに愛のつながりが広がっていくといいます。

 

身近な人に心を開き、その人のために何かをする時、自他をつなぐ大きな絆が築かれていくのを感じて、そこに一筋の光を見出すことができるのかもしれません。

 

光と闇とを併せ持つ私たち人間が、小さな自我から解かれて、他とのつながりを自覚し始めたとき、そこに幸せが感じられるのかもしれません。

 

ヒプノセラピー(催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法)は深いレベルで自分と向き合い、その時その時の学びを潜在意識から得ていく心理療法です。

より多くのヒントや癒しをと願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

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