過去の辛い記憶を消す
おはようございます。 大阪市梅田は快晴です。 いよいよ春がやってきましたね。皆さま如何お過ごしでしょうか。
…今日は「過去の辛い記憶」について書こうと思います。
過去の辛い記憶に苦しんでいる人は多くいらっしゃいます。
過去の人間関係、死別を含む別れ、幼少期のトラウマ、職場での出来事、病気、障害、事故、自然災害…さまざまなことが記憶されて繰り返し思い出されるのはどうしてなのでしょう。
過去の辛い記憶を「消す」にはどうしたらいいのでしょうか。
今生き辛さがあるなら、それはその記憶を否定する強い拒否感を持っているということではないでしょうか。
例えば、記憶の中の自分を否定しなければ気が済まないとか、記憶の中の相手を断罪しなければいけないとか、あるいは記憶の中の出来事を絶対に受け入れることが出来ないとか。
いったんそういう思いに囚われると、その思いはどんどん強くなって、同時に過去の辛い記憶も思いが強くなるに比例して、パワーを増していきます。
要するに、作用と反作用で、過去の辛い記憶に対する「拒否感」が強ければ強いほど、過去の辛い記憶が強烈に襲い掛かってくるのです。これが私たちの脳の正体でもあるでしょう。機能不全な部分。それに気が付かずに、エゴの渦に巻き込まれている人、巻き込む人がいるということでしょう。
これはまるで、風車に挑む騎士ドン・キホーテのようです。過去の辛い記憶に刃を向ければ、それは自分の身を傷つけるのです。大切なことは、過去の出来事に対する「こだわり」をできるだけ捨てることかもしれません。今、過去の辛い記憶に囚われて悩んでいるとしても、それは一時的なことで、必ず乗り越えていくことが出来るはずです。それが生きるということでしょう。
その記憶に刻まれた出来事は過去のことであって、過去はどんどん遠ざかっていくばかりで、二度とやってきません。
●時間の流れ
時間というものは、「未来」から「過去」へと流れています。
時間は過去から未来へ向かって流れていくものと考えている人が多いですが、実際はその逆です。未来は時間が経つと現在となり、現在は時間が経つと過去のになって、過去はさらに遠い過去になっていきます。つまり、時間はいつも未来から流れてくるものです。
時間が過去に向かって流れていくという事実は、私たちが過去の出来事にこだわっても何も意味がないということを端的に示しています。ほとんどの人は、過去が未来を制約すると思い込んでいます。
例えば、「過去の辛い出来事が現在の自分をつくっている」 ←これは本当でしょうか?時間が未来から過去へと流れていく限り、未来は過去とは無関係にやってきます。
未来にこうありたいという望みが実現することと、過去に自分はこうだったということは、いっさい関係がありません。
だから、おとなしくて目立たなかった人が、大成功を収めるようになったり、辛い過酷な状況に陥っていた人が、使命を感じて世のため人のために尽くしたり、誰も想像がつかないような波乱万丈の生涯を送るようになったりします。
過去は未来を制約しません。少なくとも、こういう考え方を潜在意識に浸透させていく作業は非常に大切だと思います。
●辛い過去の記憶を消す
過去に因果を感じているとしたら、それはその人が過去の出来事を未だ整理が出来ていなくて、過去と同じ選択と行動を現在も繰り返しているからに他なりません。
過去への「執着」が、辛い記憶を甦らせ、フラッシュバックという過酷な状況に陥らせています。
記憶というのはコントロールできないと思われがちですが、個人の力ではどうにもならない制御不能のものではありません。実際、記憶の本質さえ押さえておけば、どうにでもなるものという説もあります。
●記憶力は統合する能力で決まる
世の中の多くの人は、自分の記憶について、間違った認識を持っています。「自分の記憶は絶対だ」、それがそのまま自分の身に起こったことだと思っているかもしれません。
しかし実際には、自分の記憶に収められた出来事は、自分自身で過去にそういった事実があったと思っているに過ぎません。ある種幻想でもあるでしょう。なぜならすべてを知り得ることは、到底できないからです。同じ体験を第三者がまるで異なる出来事として記憶しているケースもあります。
「これが自分の身に起こったことだ」という記憶は、自分に都合がよくなるように、あるいは自分に不都合になるように、自分自身で「加工した記憶」だからという部分もあるでしょう。では、なぜ記憶は加工されるのでしょうか。
●脳の中の記憶
脳内記憶には2つの特性があります。
1つ目は、強い感情を伴う記憶が残るということ。
2つ目は、記憶はインプットではなくアウトプットで決まるということです。
過去の辛い記憶が反復されるのは、それが恐怖や悲しみ、あるいは怒りといった強烈な感情を伴うからであって、そのアウトプットが完了していないからです。
このアウトプットする、表現して出す側の能力を「統合能力」といいます。脳が記憶を引っぱり出すとき、バラバラになっている情報を「統合」する必要があります。
●過去の辛い記憶を消すには「右脳」を使う
サヴァン症候群という言葉を聞いたことはおありでしょうか?サヴァン症候群は、先天的な発達障害の範囲で語られることもありますが、特定の分野で高い能力を発揮する優れた才能を持つ人たちです。
サヴァン症候群の人は、一度目にした文章を一字一句間違えることなく暗唱したり、未来の特定の日が何曜日かを限りなく言い当てたり、素数を限りなく挙げたり、譜面は分からないのに一度聴いただけで音楽を正確に弾いたり、それぞれがとても際立った能力を発揮します。
もちろん、普通の学習能力は一般の人となんら変わりません。サヴァン症候群の人は、ずば抜けた統合能力を持っていて、「右脳」が非常に発達しています。
サヴァン症候群の人がどのような記憶の入れ方をしているかといえば、バラバラの情報がどう理論的に結ばれているかという理解をすっ飛ばして、全体を一つの塊として右脳に投げ込んでいます。
右脳は、潜在意識とつながっているもので、「大局的」で「多角的」な見地から考えることが出来ます。
逆に言えば、右脳を活性化させたら、執着や凝り固まった考え方を解放することが可能だともいえます。こうしたことは、何もごく限られた天才だけではなく、一般の私たちも取り入れることが出来ます。
過去の辛い記憶を消すには、脳の統合能力を活かして、右脳で感じ取ることだということは脳科学の観点からも明らかです。
ヒプノセラピー(催眠療法、前世療法、インナーチャイルド療法)はまさに「潜在意識」に直接働きかける手法なので、「過去の辛い記憶」を消すのに有効ですし、望ましい未来を潜在意識に植え込んでいくことにも役立つでしょう。
過去の辛い記憶を漫然と思い返していると、その思考はループして堂々巡りを繰り返してしまいます。
いかに過去を統合して、新たな見地から捉え直していくか、そして未来をいかに強くイメージするかがとても大切なことのように思えます。
少しでも記憶をうまく統合して、自分らしい生き方を見つけていきましょう。
より多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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