嫌な記憶~同じ失敗を繰り返さない
おはようございます。 大阪市梅田は快晴です。 少し暖かくなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
…今日は”記憶”について書こうと思います。
かつての辛い出来事や悲しい出来事の記憶を持たない人は、とても稀有な人かもしれません。私たち人間はそもそも、「嫌な出来事をよく記憶する」ようにつくられているそうです。
特に、強烈な怒りや悲しみなどの情動をともなう体験をした場合、人間の脳はことさら強くそれを記憶にとどめようとします。
その理由は、次に同じようなことが起こりそうな時に、それを避けなければならないからです。なぜ避けなければいけないのでしょう。そこに生命のリスクがあると脳は感じ、防衛するためです。
いじめや排斥、否定も同じです。自分が陥れられるのが怖いから、人を貶めていきます。すると自分が上にいて、安全なように思えるからです。そういう安易さ、安直さに気が付かず、延々と他者にレッテルを貼り、否定することを繰り返している人も世の中にはいます。
嫌な出来事を記憶することがなければ、私たちはせっかくそれを体験しておきながら、次もその次も同じ轍を踏むことになり、生命のリスクにさらされ続けてしまいます。
自分を無意識に守る防衛本能が、過去の失敗や嫌な記憶を思い出させるのでしょう。この記憶がなければ、自分が分からず、同じ失敗を繰り返し、取り返しのつかないことにもなり得ます。
脳のそうした記憶のメカニズムは、生物が種を保存し生きながらえていくために獲得した、非常に大切な能力の一つと言えるかもしれません。
しかし、自ら獲得したその能力によって、人間はかえって大きな苦悩を抱え込むケースも少なくありません。辛い記憶や悲しい記憶は、人を過去の出来事に縛り続けます。
そして、抱える苦悩があまりにも重くなれば、それは人が未来へと前進する力を奪っていくでしょう。
本来、私たちが目を向けるべきは今であり、これからの未来のはずです。
もはや存在しない過去と戦って、それに打ち克つこともできません。にもかかわらず、過去に執着するあまり、活力が奪われ、トラウマを抱え、精神的に病んでしまうことが、人間には起こります。
私たちはどうしてこの矛盾を抱えているのでしょう。「防衛本能としての記憶」と、「過去への執着」という矛盾をどのようにしたら解消できるのでしょう。
それは「抑圧された記憶の顕在化」、そして「意味づけ(最終的結論)」だと考えられます。
記憶の顕在化は、安全な場所を確保しながら、過去のトラウマとなる記憶を何らかの形で「言語化」していくことが大切です。そして、抑圧から解放へと導き、その出来事自体を客観的に多角的に俯瞰していきます。
そこでの学び、得られるメッセージを自らに問いかけ、対話を通して最終的な意味づけをプラスに持っていくことで、嫌な記憶の再生はおさえていきます。
改善点、反省、学びだけが心に残り、また前を向いて歩んでいく力が芽生えてくるでしょう。
嫌な出来事の記憶に囚われている自分を労り、解放して、「新たな自分」を創造していきたいものですね。
皆さまの一日を応援してます。
ヒプノセラピー(催眠療法、前世療法、インナーチャイルド療法)がそのお役に立てればと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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