幼少期からのトラウマ~繰り返される親子の問題
早いもので年が明けてからもう二か月が経とうとしています。一日に一日を大切にしたいものです。
…今日は”親子の問題”について書こうと思います。トラウマが親から子、そのまた子へと繰り返される。そうした「負の連鎖」が続くケースはたくさんあります。
外からは見えないだけで、家族とはいえ違う個性と個性がぶつかり合えば、距離感が近いがゆえに、ストレスやトラウマにもなってしまうでしょう。
例えば、両親から受けた体罰、抑圧、支配、過保護を、嫌で嫌でしょうがなかったけど、大人になって子育てをすると、つい同じことをしてしまい、自己嫌悪に陥る人がいます。
あるいは、両親が不仲で喧嘩ばかりしていたから、自分が大人になって結婚しても、同じような喧嘩を繰り返している。
やはりうちはそういう因縁なんだという考え方もありますが、たとえ同じような結末であっても、そうなることが宿命で決まっていたとか、因縁があるからそうなった、ということはないとも思います。
親の人生と子の人生はまったく別ものです。ただ、小さいときの環境はとても大切でしょう。発達心理学の研究でもそれは明らかになっています。特に、10歳ぐらいまでの親の接し方、親同士の関係は、子どもの性格を形成するうえで、大きな影響力を持っているそうです。
自分が受けた心の傷は後々まで残ってしまう一方で、経験のないことはまったく想像がつかないかもしれません。そもそも親も練達ではなく、何もかもが初めての子育てであるので、親といえども人間ですので当然不完全でしょう。
例えば、親から虐待を受けて育った人が親になったとき、「わが子に対してどう接したらいいのか分からない」と戸惑うことがあります。本当は子どもを愛しているのに、どう表現したらいいのか見えなくなって、つい心とは裏腹の態度を取ってしまうこともあるかもしれません。
しかし親からされたことがないから分からない…と諦めるのではなく、反対に「自分がされてきて嫌だったと思ったことを繰り返さない」ことはできるでしょう。
感情ではなく、できるだけ理性でストップする。どうしてもなってしまっても、卑下しない、諦めない、自分を大切に思い、必ず変われると信じること。
親から負の連鎖を受け継いだ人は、そうした”理性”を身につけるために学びを得ているのかもしれません。自分の感性を持って、学ぶためにこのカリキュラムを選んできたのかもしれません。
自分自身で未熟な部分を感じることは何も恥ずかしいことではないです。誰でも未熟ですから。どうしようもない愚かさも人間は程度の差こそあれ、持ち合わせています。気付いたのですから、自分が成長できるチャンスなのだと思います。
時間とともに、信頼できる人がいればその人とともに成長していけばそれでいい。
何も親だからといって、上から目線で教えてやるなんて上段に構えることはありません。ちょっと先に生まれてきただけ。お互いに磨き合っていくために、出会っているのでしょう。
自分が未熟だと思うなら、子どもに親の背中以外の”背中”を見せてあげましょう。他者の家に遊びに行かせたり、映画を一緒に観に行ったり、本を読んだりして、いろいろな価値観、考え方があることを肌で感じながら成長することは大切です。
出会ったことは宿命です。親のもとに生まれてきたのも、子が自分を親として選んできたのも、必然だといいます。しかし、そこに起きるさまざまな問題がトラウマとなるかならないかは、必然ではありません。どうかかわっていくか、問題にどう向き合っていくかによって違ってくるからです。
負の連鎖を繰り返してしまったらどうしよう…と不安になるのではなく、自分の手で運命を切り開いていることを思い出していきましょう。
自分だけの人生を自らの手で創っていくために、私たちはその環境を選んできたのかもしれません。
ヒプノセラピー(催眠療法、前世療法、インナーチャイルド療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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