潜在意識:メサイアコンプレックスの原因
こんばんは。 今日も大阪市梅田は夏日でした。朝と昼のセッションでした。感謝感謝でございます。
…”メサイアコンプレックス”という言葉を聞かれたことはおありでしょうか?
メサイアコンプレックスとは、自殺したいほどの劣等感を持ちながら、「世界の悩んでいる人を救いたい」という心理です。
自分は不幸であるという感情が抑圧されていますから、その反動で自分は幸せであると強迫的に思い込み、「救世主」のように人助けをしようとします。両極端に引き裂かれる生き辛さは、心の中で、知らぬ間に大きくなってくることもあります。
メサイアコンプレックスには二つの原因があると考えられます。
一つは、優越への願望が過剰に強いということです。「世界を救いたい」と言うほどに、人に優越したい心理です。だから、優越できない自分に深い劣等感を持っています。
もう一つの原因は、アイデンティティが確立されていないということです。自分は身近な人に手を差し伸べるのが精一杯だから、とても人類を救うことなどできないと思っている人が、心理的に健康な人です。
それなのに、なぜ深刻な劣等感を持ちながら「世界を救う」などと考えるのでしょうか。
それは、劣等感を抱えている「自分」がいないからだと考えられます。
「自分」とは、現実逃避してしまっている「自分」です。本当は人のために尽くすのが嫌な「自分」です。臆病な「自分」です。人にいかに見せるかだけに腐心した「自分」です。
メサイアコンプレックスを持っている人は、そうした「自分」には現実感が持てません。自分自身に現実感がありません。もし現実感があれば、「世界を救う」という途方もない言葉は出てこないからです。
つまり、メサイアコンプレックスの人は、自分が何者であるかが理解できていない状態です。それはとてつもない大きな空白を心の中にもたらします。
例えば、就職しないで大きなことばかり言ってる人もいれば、就職していても、それが本来の自分の職業じゃない、自分はもっともっと凄い人間で、ずば抜けた能力を持っていると考えます。今目の前の仕事には成果も出せないし、やる気もなく、自暴自棄になっています。
心理的にとても辛い状況です。
本当の自分を抑圧し続けていることが根本にあるでしょう。
本当の自分を表現しないから、歪んでしまっているのです。ただ、本当の自分をだしていないということは、誰にでも程度の差こそあれ、あるはずです。それがあまりにも潜在意識の中に堆積し続けて、誰にも振り替えられることなく素通りされているから、極端にふれてしまっているだけでしょう。
頑なに自分の世界に浸っていても、ただ深い虚無感と絶望感しかないでしょう。
自分の愚かさという「劣等感」に向き合っていくことでしか、現実的なセルフイメージを持つことは難しいでしょう。自分の中の歪みが、現実という幻想を歪めているのです。それを他者のせいにして、いくら正義感を振りかざしても、すべては自分や周りの魂を傷つけることになるでしょう。
自分に正直になるということは、ありのままの自分を認めて受け入れていくことです。それは他者の前ですることではなく、心の中での大切な浄化作業です。
メサイアコンプレックスの陰には、ないがしろのされ続けてきた過去があるはずです。
その心の傷を癒していくことがとても大切なような気がします。
生き辛さを少しでも手放して、自分らしい生き方を肯定していきましょう。
ヒプノセラピー(インナーチャイルド療法、前世療法)がそのお役に立てればと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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