インナーチャイルドの傷を癒す:自己愛と誇大自己
おはようございます。 今日も大阪市梅田は暑いです。 セミもさかんに鳴いています。
…今日は”自己愛”について書こうと思います。
自己愛の心理学である「自己心理学」を打ち立てたのは著名な心理学者コフートです。
コフートによると、もっとも未熟な段階の自己愛は、「誇大自己」と「理想化されたイマーゴ」です。
誇大自己とは、自分を神のように万能だと思い、すべての願望が満たされるのを当然のごとく期待する心のありようです。
そして、「イマーゴ」とは、自分を支配して、願望を叶えてくれる神のような理想像です。
誇大自己は、幼少期では健全な一つの発達段階であり、それが適度に満たされつつ、同時に、ほどよく断念させられることによって、より現実的な自尊心や自信が育まれていきます。
しかし、無関心、ネグレクト、虐待などで誇大自己の自己顕示欲的な願望が奪われたり、逆に、過保護でいつまでも過度に満たされ続けると、成長した後も、心の中に誇大自己が残り続け、現実との相違に苦しみます。
一方で、理想化されたイマーゴも、健全な成長にとって欠くことのできないものです。
ある時期、身近な人を理想化したものとして尊敬し、手本として取り込むことが、その後の人生において、自らを律し、理想に向かって努力して、他者を尊重して、適切な愛情を結ぶ土台を築くために必要になります。
ところが、何か不幸な事情で、周囲の人が理想化されたイマーゴとしての役割を果たさず、本人の期待を裏切ったり、本人に対して支配的過ぎると、本来の自立心や理想が育ちません。
そして「イマーゴ」だけが過度に膨らみ、本人の中に居座り続けます。
この自己愛の発達が損なわれると、何歳になってもさまざまな生き辛さが出てきます。
非行や犯罪に走ったり、アルコール中毒、ギャンブル依存症、摂食障害、社会不安障害、人格障害、うつ病、、…さまざまな症状として出てきたりもします。
何らかの診断がつかなくても、生きる意味が見いだせなくなったり、無気力になって自分が何をしたいのか分からなくなります。
過去の環境はそれ程大きく、その人の人生に影響を及ぼし、人格の形成上極めて重要です。
そして、つまずきが早ければ早いほど、人間の根源に関わるものになります。
自己に傷を負った方の多くがヒプノセラピー(インナーチャイルド療法、前世療法)を受けに来られますが、その傷が深い人ほど精神的依存からの脱却が大切であり、自分を超えた大きな存在とのつながりを感じることが癒しにつながっていくでしょう。
自己愛に傷ついた人は、どうしても自分に囚われてしまい、なかなか自分を切り離すことができません。それはとてつもない苦しみです。
それが強いこだわりとなり、周りと溶け込めなくなったり、他者を排除しようとします。最悪なのは、人を攻撃したり、否定したり、あら探しをしたりして、人の人生に依存して、ひねくれてすねてしまうことです。そういう人からは積極的に離れていきましょう。もし、そういう自分を見つけたら、そういう自分を断捨離していきましょう。
自分をもっともっと大きな流れの中に置いてみることで、「今の自分」を次第に正確に捉えることができるようになるでしょう。その過程の中で、生きる意味や使命がだんだんと感じられるのだと思います。
その人その人のタイミングで気付きがあり、その人のタイミングで人は変わっていくからです。変えることができるのは、自分の心の在り方だけです。
それを少し変えることが出来たら、世界を大きく変えることができるでしょう。人間は自分の認知の世界に生きている生き物ですから。
ヒプノセラピー(退行催眠療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
***********************************************************
************************************************************
セラピーについてご質問、ご不明な点がございましたら、どんなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。いかなる場合でも、24時間以内に御返事させていただきます。
ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。
