トラウマを癒す~海馬・扁桃体に何が起きているか?
おはようございます。 大阪市梅田は暑いです。今日は朝と夜のセッションです。
…脳科学は心理学とも近い分野ですので、今日は脳について書いてみようと思います。
今、脳科学の分野で言われていることの一つは、われわれ現代人は、前頭前野の機能が低下しているということです。例えば、愛情を奪われる体験やトラウマ体験は前頭前野の成長スピードにも影響するといわれています。
もっと直接的には、海馬や扁桃体とよばれる長期記憶や情動記憶に関わる部位に刻印されます。
最新の研究では、神経細胞の形態という細胞レベルの変化や、神経伝達物質の受容体の変化という分子レベルの変化も伴っていることが明らかになっています。
強い恐怖や不安、怒りを感じた辛い体験は、海馬・扁桃体に蓄えられ、その記憶が後の行動を支配したりするそうです。
つまり、自分を強く傷つけられ、踏みにじられた体験が、海馬・扁桃体に刻まれ、憎しみや怒りや恐怖という強い情動を生み出しやすくなります。
虐待されたり、いじめや犯罪の対象になったり、社会的に孤立したりすると、海馬や扁桃体は過剰な興奮から、次第に消耗して逆に反応性が乏しくなったりして機能が低下するそうです。
うつ病や、誇大自己や傷つきやすさを持つ人格障害、社会不安障害、強迫性障害、統合失調症…さまざまな症状として現れてきます。
しかし、感情や快不快と密接な海馬・扁桃体の機能低下は、一時的なものであり、回復が十分可能だといわれています。
それは「過去の自分」を見つめ直すことによって、その時感じた強い感情やこだわりを和らげていき、自分の認知の歪みに気付いていくことで機能を回復していきます。
常に感情は強い感情に置き換えられるので、辛い過去ばっかりだった人は、これからの人生の生きる意味や使命を強く感じ、未来のイメージからでも置き換えられます。
脳科学から見ると海馬・扁桃体の機能低下ですが、心理学から見ると『自己愛の傷』です。
自己愛とは自分で自分を大切に思う気持ちです。それが肥大していたり、傷ついていたりするから、生き辛さを感じます。
心と体が密接に関係しているように、脳と心は表裏一体であることがよく分かりますね。
トラウマや喪失体験を癒して、もっと自分らしい生き方を引き寄せていきましょう。
自分であることが、社会のためであり、自分であることがプラスのものをもたらしてくれるでしょう。
ヒプノセラピー(催眠療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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