葛藤、悩むことの意味~潜在意識のクリーニング
こんにちは。 大阪市梅田は雨模様です。今日は昼からのセッションです。 気を集中していいセッションにしたいです。
…今日は”葛藤”について書こうと思います。
葛藤というのは、意識の中にAという気持ちと、それと相容れないBという気持ちがあって、両者が対立したまま並存している状態です。
もっと正確に言えば、Aという「頭の考え」とBという「心で感じていること」が並存している状態です。
だから、スッキリしないで悶々としてしまいます。
よく、葛藤自体をおかしなものだと考えてしまう人も多いのですが、葛藤していることは、むしろ健康な状態です。
なぜなら、AもBも地上にあって、無意識という地下に生き埋めになっていないからです。
つまり心理学的に言えば、「抑圧されていない」からです。
本人としては、悩んでいてスッキリしないし、モヤモヤするけれども、これ自体は病的な状態ではありません。
葛藤できる健康な力があると言ってもよいかもしれません。
しかし、とかく人間はどうにかしてスッキリしたいものだから、この一方を埋めて葛藤を解決したいと思います。
するとたいていの場合、頭の考えAが、心で感じているBを生き埋めることになります。
Bは抑圧されて、これで意識上はAだけの天下になるわけです。
見かけ上、本人はスッキリして葛藤はなくなります。
しかしその代わり、Bが抑圧されていますから、これが我慢して黙っているうちはよいけれども、そのうち反発して動き出します。
その結果、Bのエネルギー(潜在意識)が顕在意識の方に反乱を起こしたり、それがダメなら身体の方から出てきたりします。
それもうまくいかなければ、Bの母体である心はストライキに入り、エネルギー自体を出してくれなくなってしまいます。
無気力になり、生きる意欲が出てこなくなってしまいます。
心は身体と一心同体ですから、身体もエネルギーをあまり出してくれなくなり、疲れやすさ、倦怠感、食欲不振などの状態が起こってきます。
これが「うつ状態」です。
ですから、治療としては、まず「抑圧されているもの」を葛藤レベルまで持ち上げてあげることが大切でしょう。
「治ったら、悩みはまったくなくなり、何もかもスッキリするはずだ」と考えがちですが、
実際は、あるべき悩みを悩むようになる、それが「治る」ということかもしれません。
このことを別な言い方で言えば、抑圧しているときには「病的な安定」です。
「病的な安定」から、「健全な不安定」の方にもっていく作業をすること、それがまずすべきことです。
このように治療によって、悩み、苦しみなどがはっきり意識上に出てくることになるのですが、それで終わりにするのか、それでは辛いままで終わってしまうことになりはしないか、と思われるかもしれません。
もちろん、その先のプロセスがあります。
健全な不安定をバランスの取れた状態に持っていく作業です。
悩み、苦しみ、葛藤を持ちこたえられる力、葛藤が解決するまで持続する力、これが養成されるように導くことがヒプノセラピー(退行催眠療法)において重要なことだと考えられます。
つまり「安心して悩める」という状態が、人間の健康な状態です。
何か矛盾しているような言い方に響くかもしれませんが、
悩むことは、生きることそのものを構成している欠かせられないものであって、
それを無しにすることは出来ないのです。
本当の回復は、「悩みがあるけど、安心できる、前向きに生きられる」ことであり、
その自信を持てることなのかもしれません。
ヒプノセラピー(インナーチャイルド療法、前世療法)でより多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。
