完璧主義の危うさ
こんにちは。 今日は大阪市梅田は曇っているせいか、過ごしやすい一日です。
…身近にみられる心理状態で、正常心理とも認められ、また、異常心理にも通じるのが、
完璧主義など完全性や秩序に対する強いこだわりです。
完璧主義は、あらかじめ期待していたことを、その通り行わないと、すべてが台無しになったような失望や苦痛を感じる心理的なとらわれてしまいます。
完璧主義は、うまく機能しているときには、優れた向上心や高いパフォーマンスの原動力となって、実際、完璧主義の人は、学業においても、職場や家事、子育てといったことにおいても、いい成果を収めるケースが多いです。
学校時代においては、ミスなく完璧な答案を作って、百点をもらうことに特別な関心をもてなければ、優秀な成績はとれません。
作品を作るにしても、演奏や運動競技を行うにしても、トップを目指すのでなければ、高い完成度や技術の習得はできないでしょう。
そのために求められる努力や意欲を保つためには、完璧であることに対するこだわりがある程度必要なのかもしれません。それに合う人たちはいいですが、合わない個人にとっては、ストレスや自己否定となってしまいます。
完璧主義は、親や教師の言いつけに忠実なよい子や優等生だった人にみられることが多いです。
努力家でもあり、完璧であろうとする努力によって、それなりの成功体験を積んでいます。
完璧を追求することで、これまでは報われてきたから、そのスタイルは無意識の中で一層強化されていきます。
しかし、完璧主義は両刃の剣であり、完璧主義が達成されている間はよい成果を生み出す力になりますが、その達成が困難な状況に置かれると、強い病理性が出てくることもあります。
完璧を求めることが難しい状況においても、完璧でありたいという思いを捨てることができないと、不完全で期待外れの状況にいることが、強いストレスを生んでしまうからです。
どうにもならないことを、どうにかしようと、空回りを続けることもあります。一番いけないのは、優劣で人を判断して、対象を馬鹿にしたり、群れていじめをすることでしょう。
努力して完璧であらねばならないという信念が、今度はその人を追い詰めて苦しめます。
人間がすることですから、完璧であることなんてあり得ません。
だからこそその不安恐怖に耐え切れなくなって、他者を絞るのです。
他者に圧迫をします。
指導する立場の人間が完璧主義なら、生徒を徹底的に時間を使って、思い通りに練習、学習させようとします。
それがいわゆる根性論になったり、自分の成功体験と似通った人ばかり集めるので、当人も気が付いていないケースが多くあります。
特に、集団で動く組織、会社、団体などは、本人の努力だけではどうにもならない要素を含む問題になると、壁にぶつかりやすいです。
完璧主義は、さまざまな精神疾患の病前性格として見出されることが多いです。
うつ病、摂食障害、不安障害、境界性人格障害、アルコール依存症、心身症といった精神疾患だけではなく、虐待や仕事中毒、夫婦関係の破綻、さまざまな依存行為、さらには犯罪といった問題行動の背景にも見出されることがあります。
大切なことは、自分がコントロールできる部分と、コントロールできない部分をしっか認識することでしょう。
そして、完璧を求め過ぎて自分の中で崩れているバランスの建て直しをすることです。
頭(顕在意識)では分かっていても、潜在意識の中に根強い信念があれば、同じ失敗をしてしまいます。
潜在意識の中にある過剰なまでの信念を見つけ、客観的に俯瞰して、緩和させていくプロセスがとても重要かもしれません。
人は、普段気付かない自分の信念、思い込みに苦しんでいることが意外に多いものです。
そのことに気付くことが、穏やかな日々を取り戻す第一歩なのかもしれません。。
ヒプノセラピー(インナーチャイルド療法、前世療法)は潜在意識にダイレクトに働きかける心理療法です。
少しも多くの癒しや気付きをと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
***********************************************************
************************************************************
セラピーについてご質問、ご不明な点がございましたら、どんなことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。いかなる場合でも、24時間以内に御返事させていただきます。
ヒプノセラピー(前世療法・インナーチャイルド・願望実現)によって、潜在意識に働きかけ、肯定的で前向きな人生を手に入れましょう。
