「執着」を潜在意識から手放す
おはようございます。 今日は大阪市梅田は快晴です。
今日は執着について書いてみようと思います。 
一般的に、意見をぶつけ合うことは、良い成果をもたらすといわれています。
例えば無謀な投資を周囲が押しとめたり、会議で意見を闘わせるなど、議論が発展的に働くこともあります。しかし、「言い合いを好む」となると話は別です。中には混乱や争いという争点を無理やり作る人間もいます。
今は見極める力が求められる時代になってきているのかもしれません。
自分の見解に反するような情報が入ってきたら、その情報を理解したうえで、必要であれば穏やかに反論できればいいのですが、心に怒りがある時は、つい即座に何か言い返したくなって、言い合いをしかけしてしまうものです。
それは人間ですから自然なことでもあるでしょう。怒りを出したらおかしい人みたいな風潮は社会を閉塞感で包んでしまいます。理想は理想、しかし理想に近づけようとする先に人間らしさがあるのだと思います。
私たちは自分に生じた思考が正しく、自分は優れていると強く思い込みたい性質を持っていますから、「自分は正しい」と思うだけではなく、「相手を説得したい」「言い負かしたい」と二重構造的に思考が形成されてしまいます。
これが本人が自覚していないと、非常に厄介なことにもなります。
「それは自分の個人的な印象に過ぎず、間違っているのでは？」と心のどこかで疑ってみることも大切でしょう。自分は正しいはずだけど、自信がない、自信がないからこそ、むしろ強く言い張ろうとすると受け手側はたまりません。
もしこれは正しいとニュートラルな確信があれば、強く言い張る必要はないのかもしれません。闘わなくていい、というより闘う気にならないでしょう。しかし、自分の言葉に自分自身が芯から納得していない場合、私たちは相手を納得させることを通じて、自分を納得させたいという深層心理が働きます。
ですから、言い合いを好む人は自らの「足りなさ」を強引に覆い隠すように、一見、論理的に見えるような言葉や刺激的な言葉を使ったり、大声を出したり、身振りを大きくすることで、強引に相手を説得しようとして相手を不快にさせてしまうのかもしれません。自我の肥大とは恐ろしいものです。
そして、そういうタイプの人は往々にして、人を巻き込むことにたけていたりしますので、そうなると集団化して、クラスター化していきます。
その渦中にいると、真実が何なのか全く分からなくなり、右に左に流されていきます。
自分の感情に執着すると、目の前のものを受け入れることができなくなります。自分の都合のいいように記憶を書き換え、悪意を振りかざす人間ほど厄介なものはないでしょう。
自分の見解に反する意見を相手が言った場合、声に出さなくても、心の中でバーチャルな論争をすることもあるかもしれません。
「それは違う」「この人に言い方はおかしい」「やはり私の方が正しい」など、自分の脳内で相手をこてんぱにやっつける。そんなことも時にはあるのが人間でしょう。
しかし、そうしたことを繰り返していると、自分の中の「これは正しい」という特定の考え方に心がへばりつく度合いが強くなっていきます。
それが強くなればなるほど、柔軟性に欠け、周囲や自分自身との軋轢が生まれ、結局しんどくなってしまいます。
大切なことは、潜在意識の中にある心のこだわり、執着をできるだけ手放していくことです。少しずつバランスをとりながら。
「こんな考え方もあるんだ」「なるほど、じゃあこう変えてみよう」…いろいろな立場に立ってみると、意外とつまらないことにこだわっている自分が発見できるのかもしれません。
人間は執着を持つ生き物です。それが人生の大きな性格でもあります。
その人なりの生き方を尊重しないなら、その人から離れていくべきです。そこを誤魔化していきているから、執着は増幅され、歪んだエゴがむき出しになるのかもしれません。
いずれにしてもこれからは個性の時代といわれています。人間性の時代です。
もちろん人間ですから執着も程度の差こそあれ誰でもあるでしょう。できるだけ自分のペースを信じて、軌道修正していきましょう。
潜在意識は大きな力を持っています。
執着とのちょうどいいバランスの先に、本来の生き方があるのかもしれませんね。
ヒプノセラピー（催眠療法、インナーチャイルド療法、前世療法）がそのお役に立てばと願っております。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。
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